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タイの現地採用は悲惨?
後悔する?
タイ現地採用の給与や生活水準、キャリアアップは?
本ページに辿り着いた方は、
・タイの現地採用は悲惨?後悔する?
・現地採用と駐在員の給与比較を把握したい
・タイ現地採用のキャリアアップやその後は?
などの疑問をお持ちのはずでしょう。
タイ現地採用で約4年働いてきた私が、「タイ現地採用のリアル」を紹介します。
まず結論です。
「タイ現地採用が悲惨」は、
全員に当てはまる事ではなく、私も含めて多くの人が現地採用で働いていて、満足している人も多いです。
目次
タイ現地採用は悲惨と言われる3つの理由


タイ現地採用が悲惨と言われる理由は?
駐在員との比較以外に何がある?
・若い内から海外で働いてみたい
・駐在で行ったタイでもう一度働きたい
・英語力を身につけ、グローバルに活躍したい
タイ現地採用を考えている人にとって、「タイ現地採用は悲惨」や「現地採用はクズ」という強烈なネガティブワードは心に刺さります。
「現地採用はやめとけ」と言われる理由は色々あるのですが、私は、以下3つが根本の原因と感じています。
(現地採用経験者が共感してくれたら嬉しい)
・駐在員より給与が低いから
・タイの物価上昇で生活が苦しくなりやすいから
・日系大手でもサポートや教育体制は未整備だから
なお、今から紹介する理由は、給与や福利厚生に大きく起因しています。
「だったら、現地採用じゃなくて駐在員を狙えばいいじゃん」
と言う人も多いのですが、私は、海外転職を含めた現地採用の転職は、個人の並々ならぬ強い意志が必要であり、給料や福利厚生は一つの要素でしかないと思っています。
勿論、サラリーマンとして生きる上で「給料や福利厚生」は非常に大事な要素です。
① 駐在員より給与が低いから

現地採用の給与や福利厚生は、駐在員と比べると見劣りするのが現実です。
駐在員と現地採用の給与・福利厚生は、大きく約1.5倍〜2倍の違いがある
現地採用でタイへの転職を考えている人は、「駐在員」と「現地採用」の違いがある点を必ず理解しておかなければいけません。
現地採用と駐在員の違い
・駐在員は日本円給料支給も有り
・駐在国での会社住居の支給
・駐在国での通勤方法の支給
・海外医療保険の加入
・赴任費用の支給
・駐在国での税金会社負担
など
(求人企業によって細かい設定は異なります)

駐在員の待遇面は、現地採用には存在しない「特典」が多いです
しかしながら、現地採用には駐在員にはない下記のメリットもあります。
現地採用のメリット
・好きな国で好きな期間働く事が可能
・渡航までのハードルが駐在員より低い
・自由度が高い
・20代の若手も十分狙える
必ずしも、駐在員にメリットが多いという訳ではありません。
特に、20代・30代から海外で働きたい人にとっては、「海外に早く行きたいから、待てない」と感じている人もいるはずです。
実際に、私もそうでした。
しかし、現地採用で転職するよりも「できれば駐在員がいい」と思っている人も多いはずです。
日本本社から出向される駐在員の方が、給料・福利厚生も手厚く、何より、経歴に箔が付きますからね。
「駐在員」というステータスに溺れてしまう人もいます。
(実際、駐在員で活躍されている人もたくさんいます)
そこで、現地採用と駐在員を比較しながら転職活動を進めたい人は、「Samurai Job」がおすすめです。
海外未経験から海外駐在を募集している求人も多く、大手転職エージェントであるJACリクルートメントが運営していて安心のサポート体制もあるからです。

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② タイの物価上昇で生活が苦しくなりやすいから

続いて、タイの物価についてです。
タイを始めとした東南アジア諸国は「物価が安い」と思われがちです。
しかし、実際タイに住んで感じる事はそこまで物価が安くないです。
参考に、私がタイに住み始めて分かったリアルな物価の数々をご紹介します。
タイの物価
・家賃1ヶ月:67,500円 (15,000THB)
・インターネット1ヶ月:2,700円(約600THB)
・電気代1ヶ月→6,750円(約1,500THB)
・タイ飯1食→225円(50THB)
・日本食1食→1,350円(300THB)
・タクシー初乗り→157.5円 (35THB)
※1THB = 4.5円で計算
タイは、特別物価が安い訳ではありません。
(タイ飯を食べればかなり食費を抑えることはできます。)
「タイ現地採用は悲惨」と言われるのは、駐在員ほど給料が高くない割に、タイの物価がそこまで安くないからです。
しかし、タイでの日本人給料は、タイ人従業員の約2倍以上です。
タイ人の給料相場
・文系新卒:18,000THB〜20,000THB
・理系新卒:19,000THB〜22,000THB
・20代〜30代営業:20,000THB〜40,000THB
・20代〜30代エンジニア:30,000THB〜50,000THB
※大学レベル、経験、語学力、エリアによって変動あり
※中には、日本人現地採用よりも高い給与を貰っているタイ人も増えている
結論、日本の生活レベルと変わらない水準を担保する事ができます。
(むしろ、生活レベルは向上する人が多いです)
※コンドミニアムはプール、ジム、サウナ付きです
(タイでは普通)
また、タイ現地採用で働く6人に、1ヶ月の生活費をインタビューしました。
それぞれがどのくらいお金を使っているのか?年間の貯金額は?などを徹底的に解説してます。
例えば、バンコクで暮らす20代独身男性の生活費は、下記の通りでした。
※1THB = 4円で計算しています。

バンコク20代独身男性Aさんの生活費
【Aさん情報】
・日系企業の法人営業
・月手取り6万THB給与で賞与2ヶ月
・付き合い飲み会やゴルフ有り
・タイ人との交友関係も広い
・趣味は飲み、カラオケ、アウトドア
・実家は関西圏で年1回程度帰国
・結婚願望は、今の所無し
生活費インタビューをした6名の年間貯蓄額は、下記の通りでした。
生活費インタビューをした6人の年間貯金額
・Aさん:98,800THB(日本円395,200円)
・Bさん:31,200THB(日本円124,800円)
・Cさん:153,600THB(日本円614,400円)
・Dさん:225,200THB(日本円900,800円)
・Eさん:206,000THB(日本円824,000円)
・Fさん:326,000THB(日本円1,304,000円)
より詳しいインタビュー内容、生活費調査の考察については、下記の記事をご確認ください
③ 日系大手でもサポートや教育体制は未整備だから
「タイの現地採用はやめとけ」と言われる盲点の理由があります。
タイトルにある通り、現地法人のサポート・教育体制が未整備な点です。
20代から海外で働きたい人にとって、就業・転職後の会社からサポートや教育体制は、重要です。
しかし、タイ現地法人は、日本人が少なくあまり体制は整っていません。
私の感覚ですが、システム導入や制度導入は、日本本社に比べると約5年〜10年程度遅れている会社が多いです。

日本本社で導入されている研修、システムも、タイ現地法人に導入されるのは数年後が多いです
なので、ぶっちゃけ、上司の当たり外れに左右されます
日本からタイに渡航して、ビザ・ワークパーミットの申請手続きは全て自分でしなければいけなかったり、引き継ぎがなかったり、OJTがなかったり、、、などです。
タイ現地法人のあるある
・新人の教育体制が未整備
・仕事の進め方が人によってバラバラ
・体系的なOJTがなく、出たとこ勝負
・分からないことが分からない状態で放置される
・上司のMDやGMは忙しすぎて質問できない
などなど
例えば、新人営業が入社した場合、日本だと、トレーナーがいて上司がいて、上司の上司が管理するみたいな構造がありますよね。
しかしタイ現地法人の場合、1人の上司がトレーナー兼管理も行う、という形です。
上司も通常業務がパンパンなので、新人研修は二の次、三の次になりがちです。

上司や組織の当たり外れが多いんですね…
サポートや教育体制が少ないのは不安です、、、
なので、良くも悪くもタイ現地採用の職場環境は、ベンチャー・スタートアップに近しい環境です。
メリット
・成長幅が大きい
・昇格、昇進スピードが早い
・自ら成功事例を作る側に回れる
デメリット
・最初は分からないことだらけ
・ザ、放置プレイの可能性がある
・結果を出せなければクビにされるリスクがある
以上ここまで、タイ現地採用が悲惨と言われる大きな理由を3つ解説しました。
・駐在員より給与が低いから
・タイの物価上昇で生活が苦しくなりやすいから
・日系大手でもサポートや教育体制は未整備だから
タイ現地採用が後悔する具体的な5つのパターン

続いて、具体的にタイ現地採用で後悔してしまうパターンを紹介します。
私は、タイを始めとする東南アジアの転職支援に携わっており、色々な経路で失敗談・成功例を聞いています。
タイの現地採用でとんでもない大失敗をしてしまい、人生お先真っ暗になった人も見てきました。

これまで転職支援をしてきた中でも、ずば抜けて酷い具体例を紹介します
具体的な5つのパターン
・5万THB未満の給与で貯金が全くできない
・試用期間でクビにされたり、突然解雇されるリスク
・ブラックな労働環境で疲弊してしまう
・英語が思ったより伸びず、市場価値が伸びない
・タイ現地生活が合わず孤独を感じる
それぞれを詳しく見ていきます。
① 5万THB未満の給与で貯金が全くできない
タイで日本人のワークパーミットを取得するには、「基本給50,000THB」と法律で定められています。
ただし、BOIの認可企業であれば、基本給30,000THB〜という仕事があります。
BOIとは、タイ投資委員会「Board of Investment」の略語です。
タイ国外からの投資を促進するための様々な施策を策定している政府機関で、BOI認可を受けた企業は、外国人雇用に関する規制が緩められたり、税金の優遇を受けることができます。JETROより引用
BOI企業の中でも、コールセンターの求人は基本給30,000THB〜が多く、低賃金の日本人現地採用として悪い評判が多いです。
私の知人でも、タイ転職を急ぐあまり、コールセンターに就職した人がいました。
タイのコールセンターは、顧客(日本人)からの電話をタイに転送し、人件費の安いタイ(バンコク)で従業員に対応させる仕組みです。
(他の仕組みのコールセンターもあります)
なので極論、タイで働く意味は労働者側になく、完全に企業側都合です。

コールセンターの仕事は必ずしも悪い訳ではないですが、
・給料が極端に安い
・専門性が身に付かない
・語学力が身に付かない
というデメリットがあります
一度コールセンターに就職すると、転職して抜け出すことも難しいです。
タイ国内の転職だと、「コールセンター経験」がある時点で、書類選考のお見送りになるリスクが高いからです。
採用企業側も、優秀な求職者を選びます。
私の知人も、コールセンターに就職した後、別の企業への転職を希望していましたが、なかなか転職先は決まりませんでした。
当時の彼は、日本での貯金を食い潰しながらコールセンターで働き、合間に転職活動をされていました。
② 試用期間でクビにされたり、突然解雇されるリスク
タイ現地採用の日本人でも、試用期間中にクビにされる人はいます。
日本の「試用期間」は、言葉上存在するだけであり、よほどの問題が起きない限り全員が試用期間をクリアします。
しかしタイでは、試用期間で従業員を判断して「使えない人材」と判断した場合は、容赦無く解雇します。
企業側が、このような状態になっている理由はいくつか存在します。
タイで試用期間を厳しく見る理由
・タイの労働法は従業員を守っているから
→つまり、企業はなかなか解雇できない
・転職が容易にできるから
・成果主義や結果主義の会社が多いから

残酷ですが、試用期間に通らない職歴があると、タイ国内での転職難易度がグッと上がります
試用期間不通過が一度だけだと、まだ再就職できますが、数回続くとアウトです。
タイでの転職はあきらめ、日本への帰国転職に望みを託すしか方法がありません。
日本人の現地採用がクビにされる理由や、クビにされそうな時の対処法について、下記の記事で詳しくまとめています。
また、試用期間が通過した後でも、突然の解雇リスクがあります。
例えば、タイ現地法人の業績悪化や、タイ現地法人をクローズするリスクなどです。
この点は、日本国内でも同じことが言えるのですが、タイ現地採用の場合そのリスクが大きいです。

突然解雇された場合、労働許可証はすぐに返却されるので、タイに滞在することすらできなくなります
一度タイ国外に出国し、観光ビザで入国して転職活動をする形になります
解雇リスクの目安は、日系もしくは非日系、企業規模によって変動します。
タイ現地採用が解雇されるリスク
・大手日系:ほぼ解雇リスク無し
・中小日系:解雇リスク有り、試用期間中は特に高い
・外資系:解雇リスク高く、1年や2年契約が多い
・タイローカル系:解雇リスクがかなり高く、よほどの人でなければ長続きしない
③ ブラックな労働環境で疲弊してしまう
続いて、3つ目の後悔してしまうパターンとして、ブラックな就労環境に疲れてしまう人もいます。
タイ現地法人は、日本本社に比べて、パワハラ・セクハラの被害も多いです。
逃げ場のない海外では、上司や経営者の言うことは限りなく強く、部下の立場が弱くなってしまうからです。
他にも、下記のようなブラック企業がありました。
タイのブラック企業の例
・新人教育や研修がほぼ無い
・上司がパワハラやセクハラ
・経営者の管理がずさん
・上司がコロコロ変わる
・そもそも事業として成り立ってない
・設立間もなくでカオスな環境
などなど
私自身、何度もブラック企業経営者と会話をしてきたことがありますが、当の本人は「ブラック企業であることを自覚していない」という点も厄介です。
なので、そのようなブラック企業に入社する前に判断する必要があります。
採用選考段階で求職者側が見極めるポイントをまとめました。
即辞退するべきブラック企業の特徴
・面接官が横柄
・面接官の言葉遣いが悪い
・面接時間が10分程度で終わる
・口頭内定のみで書面を出さない
・契約書に記載しない内容が多い
・1回のオンライン面接のみで即内定
などなど
ちなみに、自力でブラック企業を見分けるのが難しい人は、転職エージェントを使いましょう。
転職エージェントがブラック企業を自動的に弾いてくれますので、ある程度のスクリーニングをかけることができるからです。
おすすめは「リクルートエージェント」と「doda」です。
大手転職エージェントは、タイ求人への転職ノウハウも豊富でハズレが少ないからです。
私自身もリクルートエージェントを利用しました。
④ 英語が思ったより伸びず、市場価値が伸びない
タイ現地採用を考えている人の中には、「英語力を伸ばしたい」と思っている人も多いでしょう。
しかし残念ながら、タイ王国の母国語はタイ語です。
英語ではありません。
私も現地に来て痛感しましたが、タイ人の話す英語は、やはり第二言語なのです。
なんとなくの英語や、タイ語発音の英語、タイ語がミックスされた英語、になってしまうのです。
英語力が全く伸びない訳ではありませんが、ネイティブレベルに英語力を付けたいのであれば、英語が母国語の国に行くべきです。
東南アジアであれば、シンガポール、マレーシア、フィリピンですね。

タイ現地採用だと、あまり英語力は伸びないんですね…
タイ人従業員とのコミュニケーションを英語でする場合、相当レベルの英語が身につきますが、思ったより話せるようにはなりません。
タイ現地採用で英語力を本気で伸ばしたいなら、外資系求人へ挑戦してみるのが良いです。
レベルは高いですが、英語力は確実に身につきます。
⑤ タイ現地生活が合わず孤独を感じる
タイ現地採用でタイ移住した人でも、タイの生活が合わず、短期間で日本に帰ってしまう人も多いです。
圧倒的に多い理由が、食べ物・住居環境・言語・文化です。
タイが好きでタイに来たのに、予想していたタイ生活とのギャップを感じてしまうんですね。
私の友人で、タイで働きたい意気込みが一倍強い人がいましたが、6ヶ月程度で日本に帰りました。

数日〜数週間のタイ旅行でタイが好きになって、現地採用で就職する人は多いですが、多くの人がギャップを抱えています
旅行で数日タイを楽しむのと、タイ移住して現地採用として働くのは、前提条件や苦労する内容が全く違います。
タイ旅行は、楽しい部分しか見えません。
私が現地採用として生活する中で感じた、タイで生活するデメリットやギャップをまとめてみました。
合計すると20個もありました。笑
タイ現地生活の意外なデメリット
1. 美味しい日本食が少ない
2. 安全面では日本に劣る
3. 医療、保険体制が日本より劣る
4. 語学の壁が高い(英語は一部だけ)
5. 日本にすぐ帰国できない
6. バンコクは空気が汚い
7. Wi-Fi がしょぼい(顧客対応が雑)
8. 衛生面で気になる部分が多い
9. 円安で物価が高い
10. 入院した場合10万円単位でお金が必要
11. 日本人コミュニティが狭すぎる
12. タイ料理が辛すぎる
13. 思ったより給与が低い
14. 貯金できない
15. 暑いし寒い
16. ゴ◯ブリが多い(ゴキ◯リでサッカーするレベル)
17. お酒が買えない日時が多い
18. 電子タバコは違法
19. 大麻が蔓延
20. 所詮、外国人
それぞれの詳細内容は、【4年の実体験】タイ移住が悲惨と言われる理由で、赤裸々に解説してます、、、。
「住めば都」という言葉はありますが、日本との生活環境はかなり大きく異なるので、事前に調べて理解を深めておくのが必須です。
タイ現地採用と駐在員の徹底比較
続いて、タイ現地採用と駐在員の比較をしていきます。
最も気になる給与・待遇面については、一段掘り下げて解説します。
まずは、そもそも現地採用と駐在員の違いとは何なのか?をまとめます。

細かい点を、補足説明します。
駐在員について
① 駐在員は日本本社に守られる形で給与待遇, 家族, 生活まで完全保証
② 反面、週末はゴルフで拘束されたり居住エリアを選べなかったりと自由度が低い
③ 何より、自分の意思で赴任できないので難易度が高く、赴任しても会社への文句や愚痴が多い
現地採用について
① 現地採用は全て自己責任のもと、給与待遇や福利厚生は駐在員に劣る
② 但し、経験や語学力、人脈を持つエリート現地採用は駐在員より高い給与の人も増えている
③ しかし、突然の解雇リスクなどの雇用の不安定さもある
④ 自らの意思で現地に来れるため20代前半や50代後半、60代以降に来る人も多い
駐在員は、圧倒的な給与待遇に守られています。
給与は、日本勤務時から1.5倍〜2倍以上に跳ね上がり、福利厚生が揃っています。
しかし、自分の意思で赴任国を選べないので治安の悪いエリアに飛ばされたり、自分の希望していない国で働かなくてはいけません。
また、自分の意思ではなく「会社の命令」で赴任していますので、他責思考の人も多いです。
一定期間の任期なので、その期間内で成果を求められるきつさもあり、日本本社との橋渡し役として疲弊してしまう人もいます。

コロナ渦以降、タイの駐在員より遥かに高い給料のエリート現地採用も増えています
目安は、月額給料15万THB以上もしくは、年収200万THB以上です
私が知る中でも、
① タイ語と日本語がネイティブレベルの同時通訳者(二重国籍保持)
② タイでの起業経験、大手企業への売却経験者
③ 大手自動車メーカーと年間数百億THB規模の取引を動かせるレベルのコネを持つ
などなどの、エリート現地採用を見てきました。
皆さん、労働市場の需要と供給をよく理解されており、自分の価値を最大限発揮できる会社で最高の給料・福利厚生を頂いていました。
中には、年収400万THB(日本円1,800万円、1THB = 4.5円換算)の化け物級現地採用もいます。
この辺りの「エリート現地採用」を目指す方法や、具体的な求人事例について、下記の記事で詳しく解説しました。
タイ現地採用の1ヶ月の生活費は?

ここからは、タイ現地採用のリアルなお話しを紹介します。

バンコクで生活していますが、チョンブリやシラチャ、チェンマイ、パタヤは物価が変わりますのでご留意ください
「生活費はどのくらい?」や「貯金はできる?」といった疑問をお持ちの人も多いはずです。
・タイの食事
・住居環境について
・衣服、ショッピングについて
タイの食事について(バンコク)

バンコクでは、数多くの日本食レストランがあります。
約7万人以上の日本人が住むと言われているバンコクには、寿司やラーメン、うどんといった有名日本食レストランがあり、日本と変わらない食生活を送ることができます。
以下、簡単に価格をまとめます。
タイの日本食の値段
・ランチの平均は280THB〜320THB
(日本円で1,260円〜1,440円程度)
・ディナーの平均は400THB〜1000THB
(日本円で1,800円〜4,500円程度)
・すき家、かつや、リンガーハット、吉野家等のチェーン点は約200THB
(日本円で約900円程度)
※1THB = 4.5円で計算
日本食を食べるとそこそこの値段です。

日本食もどきのような店で食べた「かつとじ定食」はなぜか日本食よりも高く450THB程(約1,575円)でした。
(味もそこまで美味しくはなかった…笑)
一方で、タイ飯は破格の安さで抑えることができます。
タイ飯の値段
・屋台メシの平均40THB〜100THB
(日本円で180円〜450円程度)
・綺麗な建物でのタイ飯ディナーの平均は200THB〜500THB
(日本円で900円〜2,250円程度)
・コンビニのパンは15THB〜30THB
(日本円で68円〜135円)
・コーヒー1杯は30THB〜50THB
(日本円で135円〜225円程度)
※1THB = 4.5円で計算
バンコクの中心部でも、タイ飯の値段は破格に安く、毎食タイ飯を食べれば食費はかなり抑えることができます。
タイの住居について

続いて、タイの住居についてです。
タイでは「コンドミニアム」と呼ばれるアパートメントが主流です。
日本の賃貸システムと違い、敷金や礼金はほとんど無く、家具が全て付いているアパートです。
手荷物だけでタイに来て、十分生活をすることができます。
コンドミニアムの特徴
・敷金や礼金がない
・家具家電付き(冷蔵庫、ベッド、洗濯機、電子レンジなど)
・プール、ジム付き(サウナがあるところも)
・1年契約
・Studioタイプと1bed 1roomタイプがある
気になる価格ですが、バンコクの中心部で1bed 1roomで8000THB〜(約2万8千円)で探すことができます。
上限価格については正直いくらでもある程で、30万THBの物件もあります。
現地採用として働く場合の現実的な価格は8000THB〜20,000THBほどかと思います。
ちなみに、僕は12,500THBの物件に住んでいます。
プール、ジム、サウナ付きの物件で部屋も新しいので、とりあえず不満はありません。
部屋の広さや綺麗さで言えば、日本にいた時よりも生活レベルは格段に上がりました。

ただ、タイには安めの物件を探せばいくらでも安い物件が見つかります。
2000THBほどの物件もあります。挑戦したくなる気持ちもわかりますが、正直オススメしません。
「安い」にはそれなりに理由があるからです…..
バンコクでコンドミニアムを探す人は、以下のサイトがオススメです。
タイローカル情報を取り扱っており、日本人エージェントを仲介するより安い価格で物件を見つけることができます。
「DD property」英語のみ
https://www.ddproperty.com/en
タイの衣服・ショッピングについて

タイ、特にバンコクは沢山のショッピングモールがあります。
また、ナイトマーケットも豊富にありますので、どこでもお手軽な値段でショッピングを楽しむことができます。
ちなみに、筆者の私は、バンコクに来て一度も買い物はしていないです。(笑)
ナイトマーケットやショッピングを楽しみたい人は、こちらからどうぞ。
オススメのショッピング街を探すことができます。
タイ現地採用のキャリアプラン・将来性は?

続いて「タイ現地採用」のその後のキャリアについてご紹介します。
パターンは大きく5つに分ける事ができます。
1. タイで昇格して現地法人拠点長を狙う
2. 日本に帰国して転職する
3. タイ以外の国へ海外転職する
4. キャリアアップしない!副業ハイブリッド型
5. 起業・独立
それぞれを詳しく見ていきます。
① タイで昇格して現地法人拠点長を狙う

「現地法人拠点長」は、現地採用が目指す最上級のキャリアアップの1つです。
これまでは、日系企業のタイ法人は「駐在員」がタイの実質社長となる企業が多かったですが、これからは確実に現地採用の社長が増えます。
理由はシンプルで、駐在員は企業経営の観点からすれば、コストが高すぎるからです。
駐在員はシンプルにコストが高い
上述したように、現地採用と比べると1.5倍〜2倍近くコストが必要になります。
企業としても現地ローカル化を進める傾向が強いのが事実です。

タイの日系企業は、現地ローカル化が進んでいます
実際に、現地採用として就職した人で、圧倒的結果を残している人はどんどん昇給・昇格します。
そして、駐在員が帰任するタイミングで現地法人拠点長に登りつめています。
日本本社からしても、現地法人は現地の人間だけで運営していく方が経営面でメリットが大きいのが実情です。
② 日本に帰国して転職する

海外での就業経験はぶっちゃけ日本で評価されますか?

英語を使った実務経験、現地社員のマネジメント経験、海外での生き残る経験は評価されます!
実際の所、多くの海外転職者が日本に帰国して転職しています。
私の知人、友人だけでも日本に転職してキャリアアップ、年収アップに成功している人が大勢います。
ただし、誰でも年収アップがする訳ではありません。
「英語を使った実務経験」や「タイ人のマネジメント経験」などが評価される傾向が強いです。
日本に帰国する際にオススメの転職エージェントは、王道の「リクルートエージェント」や直接スカウトが貰える「ビズリーチ」です。
海外での就労経験を活用して転職活動を進めることができます。
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③ タイ以外の国へ海外転職する
タイでの就業経験を活かして、さらに別の国へ転職する選択肢もあります。
タイは日系企業が比較的多いですが、日系企業の少ない国に行けば、より実践的な英語での実務経験を積めたり、日本人としてのプレジデンスをさらに活かせたりします。
日系企業ではなく、外資系企業に就職すれば大幅な年収アップを見込める事ができます。

外資系企業は年収の上がり幅が半端ないです
目安として1.5倍〜2倍近くを狙えます
海外在住の日本人がよく使っている、海外転職エージェントは「ロバートウォルターズ」や「JACリクルートメント」が有名所です。

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本社が海外にあるので、日系ではない外資系企業の求人が多数あります。
爆発的な年収アップを目指している人であれば、登録してみるのも良いでしょう。
④ キャリアアップしない!副業ハイブリット型

タイの現地採用で働いている人には、本業での会社的なキャリアアップを望んでいない人もいますよね。
日本社会のしがらみや、独特の雰囲気に嫌気が差した人もいるでしょう。
無理にキャリアアップする必要もなく、ストレス少なくプライベートを充実させるのも一つの手段です。
その中でも、収入を上げようと副業を行う人もいます。
僕自信も本メディアを通じて副収入を上げていますし、副業ブームが現地採用の中でも流行っている事は否めないです。

現地採用で副業に挑戦する人は多いです
平日夜や土日の時間を使って、副収入を得ている人もいます
注意点として、現地採用者が労働許可証以外の副業で報酬を得るのは、原則禁止されています。
労働許可証について
・雇用主、職種、勤務地が記載され、範囲外の仕事は認められない
・外国人が就業できない職業リストあり
・違反すると最悪の場合「不法就労」に値する
JETROの外国人就業規制より引用
しかし、実態としてタイ在住者やタイ現地採用者が、本業以外に副業をしているパターンは多いです。
タイ人パートナーと協力して飲食店を経営したり、日本語教師や日本語の通訳・翻訳などです。
労働許可証的にはアウトですが、実態として、タイ国政府にバレる可能性が限りなく低いからです。

タイの現地採用者でも、副業をすると労働許可証的にはアウトなんですね…
ちなみに、日本の企業からリモートで引き受ける副業案件については、タイ国内の労働許可証とは直接関係しないため、グレーゾーンに値します。
おすすめの副業や、現地採用者の副業成功事例について、下記の記事で詳しく解説しています。
⑤ 起業・独立の道へ

最後に、起業・独立の道です。
タイの現地採用として赴タイした後に、現地で起業する人はかなりいます。
日本を離れタイに来るタイプの人は、そもそも企業勤めに合う体質ではなく、独立して自分の事業を持つ人が多いという事にも納得がいきます。
私の知り合いでも数人はいますし、仕事関係を含めると10人を越しています。
それくらい、タイの現地採用から起業・独立した人は多く、それぞれの道を進まれています。
タイで起業・独立をするには、タイの会社法を勉強したり、タイ人パートナーが必要だったり、と沢山の難題があります。
しかし、難題をクリアし事業を上手く軌道に載せることができれば、一気に巨額の富を得ることもできます。
私の知人は、事業をバイアウトして億単位の金額を得ました。
それくらい本気を出せばできます。
資本主義の世の中です。
ビジネスオーナーにならなければ、真の勝ち組にはなれません。
タイで起業・独立を志している人は、是非お話ししましょう。
良い時間となれば幸いです。
XのDMまでよろしくお願いします。
現地採用で失敗してしまう人の特徴は?
ここまで、タイ現地採用のキャリアプランや、将来性について解説しました。
今後、海外駐在員と現地採用の垣根が少なくなっていく中で、現地採用で転職する人も増えてくるでしょう。
しかし、失敗してしまう人もいます。
・目先の給与や待遇だけで仕事を選んでしまう人
・駐在員と自分を過度に比較して落ち込む人
・中長期のキャリアプランを描いてない人
・日本との違いを理解せず行動する人
それぞれを詳しく見ていきます。
① 目先の給与や待遇だけで仕事を選んでしまう人
タイ現地採用で失敗する人の典型的な例として、「目先の給与や待遇の良さ」だけで転職先を決めてしまうパターンがあります。
給与が高い方が魅力的に感じてしまう気持ちは、痛いほど分かりますが「給与の裏側にあるリスク」を見落としてしまうからです。
私が、実際に見てきた給与は高いけどブラック企業の例を紹介します。
給与は高いけどブラック企業の例
・20代若手営業から8万THB以上だが、実態は夜22時まで残業の会社
・30代前半で15万THB提示だが、実際は現地採用が始めてで何も揃ってない会社
・20代後半で7万THB提示だが、頻繁に現地採用が退職して空きポジションが多い会社
などなど
ちなみに、年代別のタイ現地採用の給与水準は下記の通りです。
・20代前半:5万 – 7万バーツ
・20代後半:7万 – 9万バーツ
・30代前半:8万 – 10万バーツ
・30代後半:8万 – 12万バーツ
・40代前半:8万- 15万バーツ
・40代後半:10万バーツ以上
※経験、スキルに応じてバラつき有り
※詳しい内容は、タイ現地採用の給与水準は?で解説してます

タイ現地採用の給与水準は年々上がっていますが、極端に平均から上振れている求人は、逆に注意が必要です
おすすめは、面接時に直接企業側に聞いてみることです。
しかし「聞き方」に気をつけなければ、お見送りになってしまうリスクもあります。
具体的な聞き方をご紹介します。
企業への聞き方
・これまでの日本人現地採用はどんな方がいますか?
→現地採用の実績があるかを確認する
・他社さんの求人は月額〇万THBくらいですが、なぜ御社は給与水準がそんなに高いんですか?
→給与が高い背景を押さえる、合理的な理由がなければリスクが高い
・入社して数年後、活躍すればどのくらい昇給できますか?
→入社後の昇級率を確認する(タイの一般的な昇級率は例年2%〜3 %程度)
上記のような聞き方をすれば、変に疑われたり先方企業にマイナスイメージを植え付けずに、企業内部の情報を把握することができます。
タイ現地採用は、入り口部分の入社する会社をミスらなければ、失敗するリスクを最大限減らせます。
逆に、入社する会社をミスれば、挽回がほぼ不可能です。
② 駐在員と自分を過度に比較して落ち込む人
続いて、駐在員と自分を比較したり意識したりして、落ち込んでしまう人もいます。
私自身、タイに来る前から「駐在員と現地採用」を把握していましたが、別にそこまで関係ないかな、と感じていました。
理由の一つに、タイ現地法人にいる日本人が全員現地採用で、駐在員がいなかったからです。

駐在員と現地採用の日本人が存在する組織は、どうしても亀裂が入りやすいです
駐在員の給与は高く、さらに海外手当、住居手当、子女教育手当、社用車及びドライバー支給など、現地採用では得られない手厚い福利厚生が提供されています。
バンコクの高級コンドミニアムに住み、日本人学校やインターナショナルスクールに子供を通わせ、週末は家族でプチ旅行を楽しむなど、現地採用者とは全く異なる生活レベルです。

現地採用と駐在員を比較して考えると、無理がありますね…
この駐在員とのギャップに悩み苦しむ人がいます。
・自分は駐在員より格下、、、
・早く駐在員になりたい
・社内の駐在員がうざい、、、
などなど。
駐在員の中には、「駐在員である自分」に酔いしれている人も多いです。
そんな彼らと毎日の仕事・生活を比較してしまい、現地採用が嫌になってしまう人も多いです。
③ 中長期のキャリアプランを描いてない人
これまで見てきた現地採用を希望する人の多くが、「とにかくタイで働きたい」や「早く海外に行きたい」と熱望する人でした。
しかし、
・タイに来た後のプランは?
・3年〜5年後のキャリアプランは?
という質問には、ほぼ答えられない人が多いです。
結論、中長期のキャリアプランを描いてからタイに来るのがおすすめです。

タイで働くことが目的になると、その先のキャリアが見えにくくなるからです
中長期のキャリアプランを描いてないことが原因で、失敗してしまう人のあるあるを紹介します。
タイ現地採用の失敗あるある
・とにかくタイに住むことを優先して、1年間遊びまくる人
・日本から離れたいだけでタイに来る人
・気づけば40代で日本帰国の転職もできない人
などなど
逆に、タイ現地採用で成功する人の多くが、具体的な目標に期限を決めてタイに来ている人です。
具体例を紹介しましょう。
タイ現地採用で成功する人の例
・3年後のキャリアプランが明確な人
・タイ転職で叶えたい目的が明確な人
・タイ転職後のその先のキャリアを考えている
目標が明確になれば、人は自然と動けますが、目標がないと楽な方向に流れてしまうものです。
タイは誘惑が多い国なので、明確な目標や志がなければ、遊び呆けてしまって気づけばあっという間に1年経過している、なんて人も多いです。
大事なことは、何のためにタイに転職するのか?
という原点を考え、目標を決めることです。
キャリアに迷っているなら、タイ求人の紹介を受ける前にキャリアコーチングを使って、壁打ちを進めるのがおすすめです。
方向性が決まってない中で闇雲に面接を受けても時間の無駄です。
私もタイ転職前に、ポジウィルキャリア・マジキャリを利用して、自身のキャリアプランを言語化しました。
④ 日本との違いを理解せず行動する人
最後に、日本とタイの違いを理解せず行動して大失敗する人もいます。
海外なので異なる労働環境・習慣・基本的な価値観があるのは、当たり前です。
これまで見てきた具体例を紹介します。
タイ現地採用の失敗あるある
・タイ人を格下に見て、総スカンされる
・職場でキレて仕事できない奴認定される
・日本人というだけで威張る
などなど
タイ現地採用は、タイ人と協力して働かなければいけません。
タイのビジネス習慣はプロセスよりも結果を重視することが多く、日本のような細かな報連相や書類作成が非効率と見なされることもあります。
よくある失敗例として、タイ人部下を持ったときに、反発を食らうことです。
タイ現地採用で失敗しないためには、日本の「常識」は置いておき、タイ人従業員との協力関係を築き、信頼を勝ち取ることが大切です。
以上ここまで、タイ現地採用で失敗しやすい人の特徴を4つ紹介しました。
・目先の給与や待遇だけで仕事を選んでしまう人
・駐在員と自分を過度に比較して落ち込む人
・中長期のキャリアプランを描いてない人
・日本との違いを理解せず行動する人
タイ現地採用に向いている人の特徴は?
続いて、タイ現地採用に向いている人の特徴を見ていきます。
タイに進出している日系企業の多くが、「現地化」を進めており、駐在員よりも現地採用が増えてくる未来が推測できます。

どんなマインドセットや事前準備をすれば、現地採用で成功できますか?
現地採用のキャリアで失敗しにくい人や、成功しやすい人の特徴をまとめました。
・海外経験を通じてキャリアを差別化させたい人
・成長意欲が高く行動力のある人
・短期の年収よりも中長期のキャリア形成を重視できる人
それぞれを詳しく見ていきましょう。
① 海外経験を通じてキャリアを差別化させたい人
タイの現地採用に向いているのは、海外での経験でキャリアを差別化したい人です。
これは私自身も体感していますが、20代・30代で海外での就業経験を持っている日本人はほとんどいません。
ましてや、ローカルスタッフのマネジメント経験や、実務での英語使用経験は、かなり希少価値が高いです。

日系企業の海外進出は、今後増えていくので、現地採用での実務経験を積んでいる人は希少価値がグッと高まります
イメージとしては、「高校生の内に海外留学経験済み」、みたいな感じです。
大学生の内に、海外インターンシップをしている人も、そもそも人数が少ないので希少価値が高いですよね。
そんな感覚です。
評価されやすい海外での経験
・ローカルスタッフのマネジメント経験
・英語やタイ語での実務経験
・グローバル企業への営業経験
・海外で生き残るタフさ
・多様性への適応能力
など
ここで、少し長い目線で考えてみましょう。
日本の国内人口は減少し、内需は確実に萎んでいきます。
そうすると、日系企業の活路は「海外」です。
つまり、現地採用という働き方が、今後、さらに一般化していく可能性が高いです。
今、比較的早い段階で現地採用で飛び込むことは、「先行者利益」を得ることに繋がります。

タイでの経験が、5年後・10年後・15年後に活きてくるんですね
まだ現地採用の人数が少ない段階で参入し、経験を積むことで、数年後には「東南アジアビジネスの経験者」として、より高いポジションや待遇を得られる可能性もあります。
経済成長著しい東南アジアでの実務経験は、将来的なリターンを得やすいのです。
現地採用の「給与は低い」と言われがちですが、長期的に見て価値の高い意思決定です。
(もしくは、絶対に価値の高いリターンにする覚悟を持って、現地採用として来る人は大成功します)
② 成長意欲が高く行動力のある人
2点目として、受け身姿勢ではなく、主体性を持って行動できる人がタイ現地採用で成功しやすいです。
タイ現地法人は、日本本社に比べて、サポート体制や業務分担が明確ではありません。
ほとんどの会社がベンチャー企業の雰囲気です。
・駐在員がやらないこと
・誰かがやるべきこと
・作業方法が統一されてないこと
など、明確なマニュアルや前例がない仕事も多いです。
「自らが成功例となり、成功パターンを作り、組織に波及させる」
上記のようなことができれば、市場価値もグッと上がります。

駐在員は一定の年数で帰任する前提なので、現地採用にしかできないことが、実は沢山あります
私の知り合いで現地採用で活躍している人は、彼にしかできない仕事が大量にあることで、給与が倍以上に跳ね上がったという話を聞いたことがあります。
タイ人従業員にも駐在員にもできないことをすれば、あなたの価値が上がり給与もその分伸びていきます。
③ 短期の年収よりも中長期のキャリア形成を重視できる人
タイ現地採用で日本から転職する場合、ほとんどのパターンで年収が同程度、もしくは下がります。

タイ現地採用で給与が上がるのは稀です
20代だと下がる可能性が高く、40代以降の転職は同程度もしくは、上がる可能性もあります
単純な収入アップ目的で、タイ転職を選ぶのはおすすめしません。
もしあなたが、
・駐在員並みの給与
・日本以上の貯金
・転職後の年収アップ
を期待しているなら、高い確率で失望することになるからです。
現地採用の最大の価値・強みは、給与そのものではなく、「タイのビジネス現場で得られる突出したなスキルと経験」です。
つまり、非金銭的報酬にあります。
短期的な収入よりも、「5年後、10年後に自分がどうなっていたいか?」という視点を持ち、目標達成のためにタイ現地採用での経験が不可欠であると確信できる人こそ、タイ転職を進めましょう。

目先の年収額が下がってでも、タイで活躍したい想いが大切なんですね
個人的には、タイ現地採用として転職する前に、その後のキャリアを考えておくべきと思っています。
ちなみに私は、タイ現地採用後に起業する方向性でタイに来ました。紆余曲折あり、タイで起業することはありませんでしたが、日本で法人格を作っています。
起業以外にも、日本に帰国しての転職や、タイ現地法人の社長にまで上り詰めるようなキャリアプランもあります。
以上ここまで、タイ現地採用に向いている人の特徴を3つ紹介しました。
・海外経験を通じてキャリアを差別化させたい人
・成長意欲が高く行動力のある人
・短期の年収よりも中長期のキャリア形成を重視できる人
まとめ: タイ現地採用が悲惨は全員に当てはまることではない

さて、いかがでしたでしょうか。
タイの現地採用は悲惨なのか?という問いに答えながら、駐在員との比較、タイの生活環境について、現地採用のキャリアプランについてご紹介しました。
最後に本記事の内容をまとめて終了とします。
・タイの現地採用が悲惨は全員に当てはまることではない
・駐在員との給与比較で悲惨と言われることが多い
・実は円安の影響で給与水準は日本とほぼ同程度になっている
・バンコクの生活費の高さは異常レベル、日本の3分の1は過去の話
・現地採用→タイで昇格, 日本帰国, 第三国へ転職, 起業などキャリアの幅は広い
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