はじめに ▶︎

【現地採用やめとけ論の結論】やめとけ派と推奨派の各10個の理由を考察してみた

本ページに辿り着いた方は、

⚪︎現地採用はやめとけと言われる理由は?

⚪︎逆に推奨している人の理由は?

⚪︎結局、自分には「現地採用」は向いているの?

という疑問をお持ちのことでしょう。

Google検索上は、現地採用に関する様々なサジェストワードで溢れています。

現地採用 やめとけ」や「現地採用 悲惨」「現地採用 クズ」など過激なワードが特に目立ちます。

同時に『現地採用 やめとけ論』と『現地採用 推奨派』がそれぞれの主張を繰り広げています。

そこでこのページには『現地採用 やめとけ論』に結論を出すべく「やめとけ派の10個の理由」と「推奨側の10個の理由」を抽出しました。

それぞれの理由に対して、主張や理由付け、反論を述べながら議論を展開していきます。

『現地採用 やめとけ論』の結論となれば幸いです。

尚、筆者はタイで現地採用として働いており、日常的に駐在員、現地採用の人々と会話をする機会があります。それぞれの仕事内容、給与、福利厚生、プライベートまで深く熟知していますので、このページの情報源と認識していただければと思います。

また、タイ転職に関する他の記事は以下にまとめています。

ご興味がある分野から読み進めていただくと、より理解が深まることが期待できます。

タップすれば、各ページに飛びます。

筆者の海外転職体験談 – 主に海外転職のキャリアを解説

海外転職エージェントのオススメ – 年齢や目的別に解説

海外転職の考え方 – 海外と日本の当たり前の違いを解説

20代の迷っている方へ – 海外挑戦をオススメする本当の理由を解説

タイ転職の圧倒的ノウハウ – 典型的な失敗例と効果的な打ち手を考察

タイ転職に英語力はいる? – タイ転職に必要な英語力の基準を解説

英語力がなくても海外転職はいける? – 実際の求人例を用いて必要な英語力について解説

「タイが好きで転職」はOK? – タイ転職でよくあるNG理由を解説

タイの現地採用は悲惨? – 20代のリアル事情を解説

それでは、早速見ていきましょう!

現地採用やめとけ側の10個の理由

現地採用やめとけ派の10個の理由

まずは、現地採用やめとけ側の理由を10個抽出しました。

それぞれの項目をタップすれば、該当箇所を詳しく確認できます。

大きく理由を分けると「給与」「キャリア」「生活環境」の3つでした

今後の人生・キャリアを考える上で、どれも重要な要素になるので、熟読頂きご自身の考えを持って頂きれば幸いです。

尚、参照させて頂いたブログ記事及び情報源を以下に記載します。皆様、志を持って取り組まれている方とお見受けしています。

<参照情報>

・世界就活 様
https://sekaishukatsu.com/archives/1005

・おおてきぎょうなび 様
https://web-mygo.com/oversea/regret/

・海外移住のすすめ 様
https://molyblog.com/jobs-for-overseas-migration-local-positions/

・華村@中国 様
https://note.com/stwtcpld/n/n6c7a3b3fd0db

・ドットコムログ 様
https://dottocomlog.com/local-recruitment-negative/


・オンヌットの豚 様
https://www.local-staff.work

それでは、詳しく見ていきます。

1. 駐在員と比べて給与が低いから


給与の差は、やめとけ派の1番大きな理由です。

簡潔に比較すれば1.5倍〜3倍の違いがあります。

日本円換算で、現地採用が20万〜30万であれば、駐在員の給与は40万〜100万まで差が開きます。

駐在員の場合、住宅手当などの福利厚生が含まれているので、一概に比較はできませんが、それでも圧倒的な差があります。

40代・女性
40代・女性

なんでそんなに差が開くの??

最もわかりやすい理由は「役職」です。

多くの場合、駐在員は日本本社から派遣される形なので、課長以上クラスがほとんどです。

平社員は行きません。

一方で、現地採用は平社員が多くいます。

現地法人を円滑に回していくため日系企業向けの営業職や工場の生産管理などが大半を占めています。

管理職と平社員の間で給与に差があるのは当然のことなのです。

筆者が可能な限り集めた、それぞれの給与の違いについて詳しく以下に記載します。

<現地採用 営業職 の場合>

⚪︎基本給与:約20万円
⚪︎営業コミッション:約3万円
⚪︎社有車ドライバー無し

<現地採用 生産管理職 の場合>

⚪︎基本給与:約25万円

<駐在員 GMクラスの場合>

⚪︎基本給与:約35万円
⚪︎海外赴任手当:約5万円
⚪︎住居、社有車ドライバー付き
⚪︎海外医療保険付き

<駐在員 MDクラスの場合>

⚪︎基本給与:約45万円
⚪︎海外赴任手当:約10万円
⚪︎住居、社有車ドライバー付き
⚪︎海外医療保険付き

アジア戦略室より引用

分かりやすいYouTube動画もありましたので、参考にしてみてください。



以上、現地採用と駐在員には明確な給与の差があります。

これは、間違いなく「大きな差」です。

2. キャリアアップが見込めないから


続いてのポイントは「キャリアアップ」です。

「現地採用やめとけ派」の理由としては『現地採用は駒として使われるケースが多く、現地法人の社長は必ず日本本社から出向される』という意見です。

確かに、一理あります。

基本的な日系企業の海外駐在員は、現地法人の代表や重役として派遣されます。

MD(Managing Director)、GM(General Manager)、工場長、品質管理部長、などなどです。

日本の製造業の根幹を支える技術力、工場経営能力、品質管理ノウハウなどを持った熟練従業員が駐在員として赴任するからです。

当然、彼らはキャリアアップがあります。

駐在員として帰任した後は、日本本社で出世コースに乗る人もいます。

しかしながら逆に、海外から帰ってきて全く役立たずになってしまった人もいます。

駐在員採用の場合、ある程度キャリアコースが決まっており分かりやすい

一方、現地採用の場合『キャリアアップが不明確』という言葉が適切です。

平社員として駒扱いされる人もいますが、近年では駐在員を現地採用に切り替える動きが盛んです。

大半の日系企業では「駐在員は減らして現地化」です。

そこで、現地採用のキャリアプランを見ていくと、正直前例がないため『不明確』となってしまうわけです。

可能性は、以下のような候補があります。

現地採用のキャリアプラン

1. 現地法人社長を狙う

2. 日本に帰国して転職する

3. 別の国へ転職する

4. キャリアアップしない!副業ハイブリッド型

5. 起業・独立


「現地採用は絶対にキャリアアップが見込めない」というわけではなく「選択肢が多く不透明」が実態に近しいと感じています。

3. 人間関係において駐在員から見下されるから


海外に住んでいる日本人として「駐在員」と「現地採用」で社会的身分を分けるのは、いかがなものかと思うが、実際には、違いが生んだ人間関係の問題が多く発生している。

今日もシンガポールまみれ 様」のブログには『駐在ですか?現地採用ですか?』という質問がシンガポールでも往々に存在していることが確認できました。

詳しくはこちらをご覧ください。

現地採用の数が増えてきているとは言え、まだまだ半数以上が海外駐在員である実態です。

現地採用として海外赴任した人も、日本では一流企業で勤めていたり大企業の幹部候補だったりと、そこまで実力差がないことがわかります。

しかし駐在員の中には、現地採用を見下すような扱いをする人も多くいます。

実際に、海外就職経験者176名へのアンケート調査では「駐在員から下の身分という扱いをうけることがある」や「日本からの出向・駐在員と意見が合わない」と回答した人が多く見られました。

「海外現地採用日本人」登用に関する実態調査より参照

残念ながら、社会的な地位の違いをことさら大袈裟にアピールする勘違い野郎も多くいます

4. 海外で孤独感・虚無感を感じるから


続いて「海外では孤独感や虚無感を感じるから」という理由です。

実際のところ、完全に個人差があります。

どのような流れで孤独感や虚無感を感じるのか?という論点で議論を展開していきたいと思います。

孤独感や虚無感は、何かしらに満足していない時に発生するものです。

<孤独感や虚無感を感じる瞬間>

⚪︎語り合う友人がいない時
⚪︎愛するパートナーがいない時
⚪︎仕事で大失敗をした時
⚪︎キャリアを振り返った時
⚪︎日本語が通じない時
⚪︎これからの将来を案じた時

ざっと挙げてみましたが「キャリア」「人間関係」「お金」という3要素が不十分な時に『孤独感や虚無感』を感じる可能性があります。

現地採用のキャリアについては、不確実でキャリアアップが約束されている訳ではありません。

また人間関係も、駐在員との関係、現地ローカルスタッフとの関係、プライベートでの関係などなど。

日本に在住している時よりも、不安定要素が大きく人間関係のストレスも自然と大きくなります。

最後に「お金」です。

生活に困り果てるレベルの給与ではありませんが、駐在員と比べると裕福とは言い難いでしょう。

これらの3要素に「日本語が通じない環境」が最も孤独感や虚無感を感じるのではないでしょうか。

筆者も海外在住ですが「キャリア」「人間関係」「お金」は別に困っていない状態ですが、日本語が通じない環境というのは、正直ストレスが多いです。

英語でのコミュニケーションに困るレベルではありませんが、ネイティブ日本語とビジネスレベルの英語では、会話の密度に雲泥の差があるのです。

5. 海外生活に慣れず健康状態が悪化するから


健康状態も個人差ありです。

海外生活に完全に慣れて現地化する人もいれば、海外の生活に慣れずに健康状態が悪化する人もいます。

大きくは「食」の違いが大きいでしょう。

健康状態の悪化も「①短期的な悪化」「②中長期的な悪化」の2パターンがあります。

①短期的な悪化は、食あたりや感染症などが挙げられます。

筆者もお腹は弱い方で、食あたりで何度か入院レベルにまで陥ったことはありました….

結構、きつかったね、、、、

しかし、①はあくまで短期的な悪化なので、時間とお金が解決してくれます。

一方で、②中長期的な悪化パターンもあります。

「食」の違いは、中長期的な栄養の偏りを引き起こす可能性があります。

筆者は、カンボジアに住んでいたこともあったが、周囲の日本人は栄養の偏りによる体調悪化を引き起こしていました。

約3ヶ月以降に現れるケースが多く、我々日本人が20数年以上食べてきたものが急に変わると、栄養バランスも変わってしまうのが現状です。

ファストフードばかり食べている人もいますが、5年後が大変心配です。

健康状態については「食」の影響が大きいです。

「食」は日本に帰らなければ完全に治すことは難しいでしょう。

6. 就労ビザ問題で詰む可能性が高いから

続いて「就労ビザ問題」です。

日本人が日本以外の国で生活するには、身分を証明するパスポートと「ビザ」が必要です。

ビザは、観光ビザや学生ビザ、就労ビザなどタイプがあるのですが、現地採用で働いている人の場合は「就労ビザ」を選択する形になります。

就労ビザは「外国人がここで働いています」という証明になり、現地国の労働局に申し出を行い、取得されます。

問題は、企業側の権限で「就労ビザを打ち切ってしまうこと」ができてしまうことです。
(最悪のケースですが)

よほどのケースでなければあり得ませんが、ルール上は就労ビザの打ち切りが可能です。

就労ビザが打ち切られた場合は、即不法滞在という扱いになってしまいます。これが「現地採用がビザの奴隷」と言われる所以です。

駐在員でも同じリスクはありますが、駐在員の場合、日本から派遣されていますので、会社が打ち切りをしたりするはずがありません。

現地採用の場合は、できてしまいます。

とは言え、実例は聞いたことがありません。

7. とにもかくにも、不安定だから

ここまでご紹介してきたように、様々な面で不安定です。

日本人が日本で生活する安定度を100としたとき、海外で現地採用として生活するのは40くらい不安定です。

実際、何もなければ不安定な要素はあまり感じませんが、突発的な何かが起きた際は、途端に不安定になります。

コロナの影響もあり満足に日本帰国も叶わなくなりました。

色々な制約があるのが海外での生活です。

この辺りのデメリットは一通り理解して、渡航することをオススメします。

何事もメリット・デメリットがあるのは当然の話ですね

もう一度振り返ると「キャリア」「お金」「人間関係」の面で不安要素が大きいと言えます。

特に「キャリア」はお金と人間関係に繋がってくる話です。

現地採用のキャリアには、不透明な部分が多く現地採用で失墜してしまう人が多くいるのも事実です。

別ページにて「タイの現地採用」として失墜してしまった人を取り上げた記事を書きました。

サバイサバイ人材』とは「南国のバカンス感覚でのんびり働くことしかできなくなった人」という意味合いで使いました。

あくまでフィクションの読み物です。

【タイ転職】サバイサバイ人材の特徴とその後の行く末を探る

8. 業務内容が半肉体労働に近いから

業務内容が半肉体労働とは?


続いて「現地採用の業務内容」です。

こちらも1つの要因として挙げられますが、結論、必ずしも全ての現地採用の業務が半肉体労働に近しい訳ではありません。

現地採用の業務が半肉体労働と揶揄する人の言い分は、『現地採用の基本は営業で、テレアポによる新規開拓で押し売り、中長期の契約はなく短期売買のみで半肉体労働』という主張です。

業務内容に関していえば、若干異なる傾向になりつつあります。

駐在員が減る中で現地採用に求められる職務内容も変わってきているからです。

特に、現地採用のみで法人運営を行う場合は、マネージメント全てを一任されることになり、日本の正社員よりも裁量権、使える予算の金額が多いこともしばしばあります。

日本でくすぶっている人が、海外でのびのび仕事をする環境としては持ってこいの状況です。

もちろん、業務内容の捉え方は人それぞれであります。

また、超知的労働か? と言われると疑問です。これは、日本でも同じです。

私から言えば、会社員として働く以上は、ある程度上からの指示を仰がなくてはいけず、知的な労働ができるかと言われると答えは「否」です。

同じ業務内容でも、捉え方によって個人の成長角度は変わります。

業務内容で比較するよりも、業務を通じて何を学べるか?を重視する方がオススメです。

9. 日本帰国転職で低い評価をされるから

現地採用のキャリアは評価されないの?

実際に、Yahoo 知恵袋に以下のような質問が寄稿されていました。

海外での職歴は日本企業の職歴であってもあまり評価されないのでしょうか?
海外で働こうと思ってますが、これは逃げで何も得るものはないのでしょうか? 将来は日本にもどるつもりです。

日本では職につけてもほとんどが誰でも代替可能な職ばかり。あまり多くの人が持ってないスキルを得るための手段の一つとして海外で修行してこようと考えてます。 現地の会社でも日本採用と現地採用では身分が違うというのは容易に想像できるのですが具体的にどのような現象として現れるのでしょうか?
帰国前、帰国後どちらで日本で就職活動をして帰国する人がいるのでしょうか?これに関しても具体的な事例を紹介していただけないでしょうか?

Yahoo知恵袋より引用


上記質問について、ダイレクトな回答はありませんでした。

中途半端な覚悟で海外に行ったとしても、中途半端なスキルと語学力しか身に付かず、日本に帰国するタイミングで、そこまで評価されないというケースは想定できます。

また「日刊SPA! 」のニュース記事には興味深いタイトルの記事がありました。

⚪︎タイで働いた8年間が職歴として評価されない!?42歳男の後悔


上記の記事に登場する42歳の男性は『日本よりのんびり暮らせそうだからという理由で転職した』と語っており、無計画な人生プランのツケが42歳で回ってきたと言えます。

戦略なきところに成功なし」という言葉は全く間違っていないと痛感されますね。

しかし、本当に海外での就業経験が日本で評価されないか、と言うと全く異なります。

正直、これも人によります。

どんな目的を持って海外に行き、現地で何をして何ができるようになったか。

語学力、経験をどれほど上達できたか。結果がシビアに見られると思っていた方が良いでしょう。


日本だと、会社名やなんとなくの勤続年数で、優秀か否かを線引きされますが、海外では異なります。

自分が提供できる価値は何なのか?得意領域は何なのか?何ができるのか?

この辺りが転職時に評価される傾向にあります。

10. 海外で働いている日本人は”変な人”が多いから

変わった人


最後は、完全な主観です。

海外で働いている日本人は変な人が多い」という点です。

この点は、肯定もできますし否定もできます。

まず、肯定します。

ひと昔前までは海外で働く日本人は変な人が多かった印象がありました。日本でキャリアを築けなかった人や、海外で生活することを選択しなければいけなかった人が「現地採用」として働いていました。

いわゆる、曰く付き人材です。

また、1980年代〜2000年代までは、ジャパン・アズ・ナンバーワンの時代でした。

日本人がわざわざ海外で働く必要は特になく、何かしらの問題があった人やトラブルに巻き込まれそうな人が逃げるように海外に生活拠点を移していました。

指名手配者がフィリピンに逃亡する、みたいな話です。よく聞きますよね。

当時を知る人から聞けば、現地採用として働く人の中に、何かしら黒い部分を抱えた人は一定数いたと聞きます。

なので「変な日本人が多い」というのは一理あります。

しかし、同時に否定もできます。

「変な人」という定義が曖昧で全く議論にならないのですが。

否定側としては、日本のスタンダードが世界のスタンダードではありません。

日本人として変わっている人は、海外でも変わっている人になるかと言えば、そうではありません。

世界からすれば、日本のスタンダードの方がよっほど変です。

マスク1つ取ってもそうですし、日本独特の企業文化があるのは否めません。

つまり「海外は変な日本人が多い」という人は「日本というカゴの中にいるだけであり、単純に視野・知見が狭い」と言うこともできます。

なので、結論「完全な主観による判断」と言えるでしょう。


さて、続いて「現地採用推進側」の理由を10個見ていきます。

現地採用推奨側の10個の理由

現地採用推奨側の理由について議論を展開していきます。

大きくまとめると「キャリアのチャンスが広がる」「希少な経験が積める」「日本的な労働環境と異なる」という3つにまとめることができます!


なお「推奨派の主張」についても、以下のブログ記事から情報を取り上げさせて頂きました。

皆様、志を持って取り組まれている方々とお見受けいています。

<参照情報>

・世界就活 様
https://sekaishukatsu.com/archives/1005

・おおてきぎょうなび 様
https://web-mygo.com/oversea/regret/

・海外移住のすすめ 様
https://molyblog.com/jobs-for-overseas-migration-local-positions/

・華村@中国 様
https://note.com/stwtcpld/n/n6c7a3b3fd0db

・ドットコムログ 様
https://dottocomlog.com/local-recruitment-negative/


・オンヌットの豚 様
https://www.local-staff.work

それでは、詳しく見ていきます。

1. 海外で仕事・生活できる


まず最も大きな利点が「海外で仕事・生活ができる」です。

現地採用を望む多くの人が、海外への憧れや願望を何かしら抱いているものです。

海外願望の背景は、実に様々な理由が考えられますが、以下が代表的です。

⚪︎海外パートナーと同居するため

⚪︎日本的労働環境からの脱出

⚪︎海外で働く日本人への憧れ、などなど。


様々な面から「海外での仕事・生活」を志しています。

ちなみに、最も多いのは「彼女・彼氏」です。

国際結婚が増えているのか、理由は分かりませんが圧倒的に「パートナーと一緒に暮らすため」が多いです。

筆者の推測では、留学生として訪日した人が学生時代に付き合い始めて、社会人になってから本格的に結婚を想定してパートナーの本国で働くというケースです。

中には、コロナの約2年間の遠距離恋愛を経て、ようやく一緒に暮らし始めるというおとぎ話のような転職理由もありました。

ロマンチック」な転職理由ですよね。

海外で働く・生活をする理由が、パートナーとの結婚や同居の場合、「現地採用やめとけ論」はもはや関係ありません。

愛が勝ちますからね。

筆者の肌感では約7割くらいは、パートナーが現地にいる人が多い印象です。

残り3割が「日本的労働環境からの脱出」や「海外で働く日本人への憧れ」です。

結論、海外で働く機会は貴重で、市場価値も高まる傾向にありますが「出口戦略」がなければ途方に暮れるハメになります。

いわゆる『中長期的なキャリア戦略』です。

これがなければ、なんとなく海外で働いたけど、とりあえず楽しい時間を過ごしてお金も貯まらず、大した経験もできない数年間を送ることになります。

中長期的なキャリア戦略」は1人で構築することは難しいので「マジキャリ」や「ポジウィルキャリア」といったキャリアコーチングサービスを受講することを推奨します。

軸があればブレることはありませんからね。

2. 大手企業の現地法人で働けるチャンスがある

大手企業の現地法人は意外と穴場!

続いては「大手企業の現地法人での就業機会」です。

これは、意外に知られていない点です。

単純に、ネームバリューのある日系大手企業の現地法人への就業チャンスは結構あります。

例えば、トヨタの本社勤務を目指して転職活動をすることは、針に系を通すレベルの難易度ですが、現地法人のトヨタであればそこまで難しくありません。

実際、筆者在住のタイでも「トヨタ現地法人」のようなネームバリューのある求人は、はそこそこな頻度で存在します。

当然、給与や待遇面は本社に劣る部分もありますが、ネームバリューだけ見れば同じです。

しかも、選考難易度も低いです。

応募する絶対数が少ないからです。

一方のデメリットは以下があります。

⚪︎給与、待遇が本社に比べて悪い

⚪︎駐在員との軋轢がある

⚪︎本社勤務へのチャンスはほぼ

ざっと3つです。

給与や待遇面に関しては、本社に比べると見劣りする部分が多いですが、中小企業の現地求人と比較すれば、むしろ良い方です。

さすが、日本の大手企業です。

しかし、駐在員や本社勤務との関係性は、ほとんど変えられない不可逆的なものと認識した方が良いでしょう。

本社から現地法人へのルートは無数にありますが、現地法人から本社へのルートはほぼありません。

一度退職して、本社勤務の選考を一からしなければいけないからです。

3. 未経験で働けるチャンスがある

現地採用は未経験でもチャンスが多い!

現地採用は採用数が少なく、求職者も少ないです。

それ故、未経験でも転職に成功できるチャンスがあります。

実際、東南アジアの求人は、未経験歓迎求人が多いのが特徴です。

企業は、即戦力が欲しいのは分かりますが、人がいなければ採用することもできないからです。

結果的に、多数のポジションが「未経験」でも就業可能になっているわけです。

求職者側からすれば、チャンスは広がっていますが、一方で就業後に跳ね返ってくるパターンもあります。

未経験で入社したは良いが「業務で求められる水準が高く業務についていけない」という状態です。

企業側としては、未経験で人を集めたは良いが、教育リソースや組織体制が追いついていかず、結果的に無理難題を押し付けてしまうというパターンです。

このような事態を避けるためにも、未経験求人の場合は、面接時に以下の質問をしておきましょう。

⚪︎現地の日本人の人数

⚪︎教育体制や研修制度について

⚪︎一人前になる目安期間

これらの回答次第で、企業側の教育リソースを判断した方が良いでしょう。

4. 英語を始め、多言語の業務経験を積める


海外で仕事をする上で、日本と圧倒的に異なるのは「語学」です。

日本勤務だと、英語を含めた外国語を使うケースは稀です。

一方で、海外での現地採用の場合は「英語がデフォルト」になります。

実践的な英語力を身に付けたい人や、自分の英語力を試したい人は多くいます。

しかし、注意点もあります。

東南アジアの国々は、海外ではありますが、英語が第一言語ではありません。シンガポールのみ英語が第一言語です。

現地採用として就職したが、実際はそこまで英語を使わない」といったケースは往々にして存在します。

現に、タイを含めた日系企業の進出が激しい地域では「語学不問」といった求人も存在しており、英語力が一切なくても就職することができます。

加えて、転職後もそこまで英語の使用頻度がないため、そこまで語学力を身に付けることができないといったケースに陥ります。

また、東南アジアの国々では、英語ネイティブとは若干異なる発音の英語が主流です。

・タイであればタイ流英語。

・マレーシアであればマレーシア流英語。

・インドは顕著なインド英語。

・シンガポールでさえ、中国系の混じった英語になります。


英語ネイティブの米国、英国、オーストラリアと比べると、若干異なります。

とは言え、米国、英国、オーストラリアでも発音は異なりますので、大した違いではないかもしれません。

結論、英語含めた外国語は身に付く環境に飛び込むことはできますが、本当に身に付くかどうかは、本人次第なわけです。

5. 海外勤務経験を積める

オムロン株式会社様│海外赴任業務アウトソーシングの導入│海外赴任LAB

続いて「海外勤務経験」についてです。

筆者としては、大きなメリットだと感じています。

特に20代や30代の若い内から、海外勤務経験を積むことは、将来的なリターンがかなり大きいです。

主な理由は「英語がデフォルト」「海外情報に自然にリーチできる」などです。

⚪︎英語がデフォルト

⚪︎海外情報にリーチできる

⚪︎タフな精神力が身に付く

⚪︎生き残るサバイバル力が身に付く

⚪︎人とは違う経験ができる

海外で働く日本人は増えている傾向にありますが、まだまだ大勢いる訳ではありません。

希少価値の高い海外経験を積むことで、転職市場での市場価値向上や、帰国後のアドバンテージとして有利に働くことがあります。

しかしながら、真偽はともあれ、タイ現地採用の職歴が評価されないといった記事も出ており、状況と本人の経験値次第で、評価もさまざまであることが推測できます。

日刊SPA!より引用


筆者が知る限りでは、上記記事のような評価されないケースは稀です。

海外で働いた経験があるくせに英語が話せない」という人は、残念ながら沢山います。

実際に、筆者も感じていましたので、以下記事に考察をまとめました。

※関連記事※
▶︎ 【体験談】海外に行けば”自然と”と英語力が身に付くと思っている憐れな方へ….


大前提として、語学力が全てではありませんが。

6. 多種多様な人と働く力をつけることができる

ダイバーシティとは? 基礎知識から人事施策までわかりやすく解説

続いては「多種多様な人と働く力」についてです。

一見すれば、簡単なようですが、実は難しいです。

海外での勤務経験や生活経験がある人なら、大きく首を縦に振って頷くことができると思います。

筆者自身も、日本で働いていた時と比較し、海外で働く環境はグローバルかつ多様性に富んだ環境だと感じています。

しかし、海外勤務や生活経験がない人であれば、なかなかイメージしづらいはずです。

そこで、大きな変化点を以下にまとめてみました。

⚪︎言語

⚪︎文化

⚪︎︎慣習

⚪︎常識

⚪︎宗教

⚪︎コミュニケーションの仕方

⚪︎性格

などなど

つまり、人間関係の基礎部分が大きく変わることになります。

日本人同士だと、当然日本語を話します。関西に住んでいたら関西弁で、東京に住んでいたら関東弁、九州は九州弁などの違いはありますが、基礎は同じです。

文化、慣習も同じです。

「日本人」という国単位で見れば、大きな違いはありません。

小学校から中学、高校、大学に進学して社会人になります。

無宗教が多くて仏教系の人もいるが、日常生活でお祈りの時間が決まっている人は少ないです。

コミュニケーションの仕方も同じです。

同質性を好むコミュニケーションであり、トップダウンよりボトムアップを好みます。

確固たるリーダーがチームを統率するのではなく、皆が意見を出し合いチームをより良い方向に導いていきます。

日本人同士だと、最低限の基礎部分は同じ考え方の人が多い

しかし、これが海外だとガラッと変わります。

言語はバラバラで、英語を皆なんとなく話します。

なんちゃって英語」が基本で、深いレベルで理解や議論ができる人は稀です。

宗教もバラバラ。

仏教もいればキリスト教もイスラム教もいる。東南アジアに絞ったとしても多様な宗教があります。

最も大きいのが「常識」です。

常識」という人間の基礎部分が違えば、会話に困るほど大きな違いを生みます。仕事上のコミュニケーションに言い換えれば、日本人ほど真面目に淡々と仕事をする人種はいません。

しかし、世界は、基本「適当」です。

この辺りは、海外と日本の転職感覚の違いにも大きな違いが生じています。

転職回数は日本が圧倒的に少なく、中国や他の国々は比較的多めです。

基本、3年に一度は転職しています。

マーケットの規模が違うので、一概に比較はできませんが、人種的な考え方の違いもありそうです。


※関連記事※
▶︎【海外転職の当たり前とは】海外転職で失敗しない考え方と抑えておきたい3つのポイント!


多種多様な人と働く感覚を身につけることは、グローバル化が進む昨今の時代には、大きなアドバンテージとなるでしょう。

7. 海外ならではの繋がりが広がる(日本人も含め)

続いての良さは「人との繋がり」です。

人脈と言っても良いですが、あまり好きな言葉ではないので「人との繋がり」と言います。

世界で在留日本人が多いランキングは1位アメリカの約42万人

2位中国の約11万人

3位オーストラリアの約10万人

4位タイの約8万人です。

海外に住む日本人は総じて増加傾向にありますが、まだまだコミュニティは小さいです。

下記の画像は、海外在留法人の数を示したグラフであり、長期滞在者、永住者ともに増加傾向にあることが分かります。

海外在留邦人数調査統計
外務省 海外在留法人数調査より引用(2020年)


当然、日本にいるよりも日本人に遭遇する確率は稀です。

小さなコミュニティで「日本人」という同質タイプがいれば、仲良くなりますよね。

当然です。

しかし、適当な繋がりは別にいらないという人も多いでしょう。

海外在住の良いところは、良くも悪くも「突き抜けた日本人」が多い印象です。

特に、起業した人や経営者は本当に突き抜けています。

私自身、海外でご縁のあった経営者の方々は、日本の経営者とも少し変わった感覚を持っています。簡単に言えば「グローバルスタンダード」で、日本企業的な経営をしません。

当然、考え方も日本人離れしていますので、差別化に繋がります。

特殊かつ際立った方々と繋がりを持てることは、海外で働いている人の大きなメリットと言えます。

「繋がり」は将来、どこで大きな繋がりに変わるか分かりませんからね。

8. 価値観、視野、歴史観が変わる

続いて「価値観」「視野」「歴史観」についてです。

メリットと捉えるかどうかは人それぞれですが、正直、大きく変わります。

6. 多種多様な人と働く力が身につく」でも記載しましたが、海外に出れば『常識』が大きく変わります。

同時に、考え方の基礎的な部分や視野、そして歴史観が変わりました。

細かく見ていきます。

まず「価値観」です。

価値観とは、物事の捉え方や考え方です。

仕事を通じた人間関係やプライベートで、日本人以外と関係を持つようになれば、自然と変わります。私の場合特に「みんな違ってみんな良い」という考え方がとても浸透しました。

海外は、みんな違うんです。

同質性を好むのは日本人くらいです。

続いて「視野」です。

一言で言えば、日本国内を見るか、世界全体を見るか、の違いです。

例えば、仕事の話で以下のような話があります。

東南アジアのマーケット特徴は〇〇だが、インド市場は△△、中国の特徴も異なる。
それぞれのマーケット特徴に応じた商品の開発やマーケティング戦略を構築しなければ売れない。

上記は、ほんの一部分ですが、視野が世界全体に広がります。

最後に「歴史観」です。

視野が広がれば自然と世界が見えてきて、知的好奇心の高い方であれば、物事の成り立ちに興味を持つようになります。

実際に、私がそうでした。

例えば、
なぜ日本はそもそも島国なのか?
なぜ中国は海洋進出したがるのか?
なぜフィリピンは英語が主流なのか?
なぜインド人の英語はあんなにも特徴があるのか?
なぜ仏教はタイで広まったのか?

などなど。

もう無限に出てきます。

よく言う言葉で「日本を外から俯瞰して見て、初めて日本の良さに気付いた」という人も多いです。

私の場合は、より深い歴史観が醸成され、日本の歴史や近現代史、文化の成り立ち、語源、などについて興味を持つようになりました。

自分で言うのもアレですが、人間的にひと回り成長したなと感じます。

(まぁ自分で言ってる内は成長なんてしてないですけど…笑)


下記の記事に、実際、私が体験したことをより深くまとめています。
興味がある方は参考にしてみてください。


※関連記事※
▶︎ 【体験談】東南アジアのタイに転職した結果「愛国心」が増した話。

9. ワークライフバランスを重視できる

Work-Life-Balance: Definition, Konzept, Umsetzung - Papershift

続いて「ワークライフバランス」です。

日本ほどサービス残業が多い国はありません。

他国の労働者は、さっさと帰ります。

例えば、就業時刻が17時30分の場合は、17時35分には皆帰ってます。

日本だと当たり前に19時、20時まで仕事をしますが、海外はそうでもありません。

実際、私もタイに来てから20時まで仕事をしたのは、数える程度しかありません。

海外の現地採用では、仕事とプライベートを綺麗に分けて考えるのが主流です。

無駄なサービス残業や、上司との付き合いなど、精神をすり減らすことがないことも大きなメリットです。

10. 自分の頑張り次第で裁量権を拡大できる


海外現地採用推奨派の最後の理由は「頑張り次第でどうにでもなる」という点です。

海外の現地法人の場合、良くも悪くも評価制度が整っていません。

整っていないからこそ、圧倒的な結果を残す人であれば、すぐに昇給します。

実際に、中途入社して1年目で経営企画に異動し、3年目には工場長候補に上がった人もいます。

日本の場合は、3年は平社員という暗黙の了解がある中で、現地法人の昇給・昇格は明確に決まっておらず、自分の頑張り次第でどうにでも変えることができます。

しかし、評価制度が整っていないことはデメリットでもあります。

いくら頑張っても評価されない、という事も往々に想定できるからです。

日本よりも結果や人脈が重視されるのが、現地採用の世界です。

人一倍、生き残る力が身に付くのは確かです。

現地採用のキャリアアップについて、以下の記事にまとめました。

現地採用のキャリアアップって何があるの?」や「現地採用はどんな将来を描けば良いの?」と悩んでいる人は、是非参考にしてみてください。


※関連記事※
▶︎ タイの現地採用は悲惨?20代のリアルな現実を暴露します。

まとめ:総括

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さて、いかがでしたでしょうか。

ここまで「現地採用やめとけ派」と「現地採用推奨派」の理由を10個ずつご紹介してきました。

できる限り、幅広く情報を集めながら執筆しましたが、筆者の主観がかなりのウエイトを占めている点は否めません。

しかしながら、ここまで読破して頂いた方は、相当な確率で現地採用に興味を持っているはずでしょう。

僭越ながらアドバイスをすれば「メリット・デメリットを考える事は確かに大切だが、後悔しない選択をすることも大事」です。

メリット・デメリットを考えても結局、海外で挑戦したいという熱い想いを持つ人も多くいらっしゃるでしょう。

そんな方々は、是非躊躇せずに世界に飛び立って欲しい。


これが筆者の願いです。

「後悔しない選択」が1番大事!

振り返って後悔しない選択をし続けよう!

また、本記事をお読みの方は、既に現地採用としてご活躍している人も多くいるでしょう。

志を持って生きている方が多いとお見受けしています。

Twitterでゆるーく繋がれることをお待ちしております。

(Twitterはこちら

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