はじめに ▶︎

【多面的思考力】切り口を変えて物事を捉える具体的な10通りの思考法。【図解・まとめ】

本記事に辿り着いた人は「人とは違った視点から物事を見たい」や「視点を変えて物事を見たい」という事に関心があるのではないでしょうか。

今日は『視点を変える』という多面的思考力についてお話していきます。

本記事を読むと….

・多面的に物事を見る方法が分かる
・「視点を変える」の具体例が分かる

・思考力が身に付く


まず、注意して頂きたい点があり

多面的思考力は論理的思考力とは全く別物』という事を理解して頂ければと思います。

▶︎ 多面的思考力と論理的思考力は全く別物

論理的思考力はロジカルシンキングと認識され、就活生や社会人の間で必須スキルとして認知されています。

論理的思考力について詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。

多面的思考力は『思考力』という一つの枠組みの中で、論理的思考力とは区別できる位置付けです。

ちなみに、思考力を鍛えるには「本」を読むことが最もオススメです。

それでは、早速「多面的思考力」について見ていきましょう。

目次

そもそも多面的思考力とは?

そもそも「多面的思考力」とは?

多面的思考力と論理的思考力の違いについての概念を、以下の図で表しました。

多面的思考力の概念
論理的思考力との違い。
多面的思考力は様々な角度から物事を見る力。

多面的思考力は『水平思考』です。
物事を様々な視点から見る力を指します。


一方で論理的思考力は『垂直思考』です。
物事の関連性や繋がりの整合性を確かめる力を指します。

論理的思考と多面的思考は全く別物です。論理的思考を身につけることは、
他者に何かを伝える時に納得感を持たせる時に有効に作用します。

例えば、クライアントやサプライヤー、上司や部下、同僚といった場面ですね。


一方で、多面的思考力を身につける事ができれば、
同じ物事を異なった視点で捉える事が出来ます。異なる視点で物事を見ることは、新たなアイデアやプランを考える時に有効に作用します。

例えば、アイデア出し、新規事業立案、複雑な状況下の中での解決策の打診、といった場面です。

多面的思考力を身に付ければ、組織やチームの中で際立って活躍できる人材に近づく事が出来ます。

あいつ、天才か変人のどっちかだな。

このようなラベルを貼られる事もありますのでお気をつけて(笑)

多面的思考力とは、物事を様々な角度から見る力

多面的思考力を身につけるメリットとは?

多面的思考力を身につけるメリット
①創造的な発想力を身に付ける事ができる

多面的思考力=物事を様々な角度から見る力」と定義しました。

多面的思考力を身につけた人は、物事に対して「新たな発見」をする事が出来ます。

実は、多くの物事には「気付かれていない新たな一面」が必ず存在します。

この一面に気付く事が出来る人は、創造力が豊かで、まだ誰にも気付かれていない新たな発見をする事が出来ます。

例えば、あなたが大手企業の営業担当者の場合だったとしよう。

テレアポでアポイント率を上げたい!

このような悩みを持っていたとします。現在の営業部署では、なかなか効果的なテレアポが出来ていません。

そこで、以下のような”施策”を行いました。

▶︎テレアポの効果を上げる施策
・テレアポリストの質向上
・架電時間の変更
・セールストークの見直し
・スモールトークの見直し
・発声の練習
・想定質問への回答準備

上記のような「施策」をしました。

しかし、なかなか効果は出ません。

そこで、切り口を変えて『そもそもテレアポは必要なのか?』と考え直します。

テレアポではなく『営業手紙』を会社ポストに直接入れよう

テレアポの方法や内容を改善するよりも、『手紙』を書き、会社の郵便ポストに入れていきました。

もちろん、範囲の限られた手法ではあるが『手紙』を貰った企業とは商談率も商談後の成約率も跳ね上がりました。

「電話」ではなく「手紙」という視点

上記のような発想の転換を行う事で、発想力が身に付き、社内での評価や社外・お客様からの評価も上がる事は間違いありません。

そもそもテレアポは必要なのか?」という問いを立て視点の転換を行う事がビジネスパーソンには求められます。

多面的思考力を身につけるメリット
② 困難な状況を打開する力を身に付ける事ができる

困難な状況というのは「解決方法が見つらない」という状況です

そのような困窮した状況を打開するには『視点の転換』が求められます。

なぜなら、状況には必ず『原因』が存在しているからです。


原因』が分からないから「解決策」が出てきません。視点の転換をしなければ見つからないものは、いつまで経っても見つからないものは見つかりません。

例えば、あなたが企業の人事担当者だったとします。

自社の離職率を低減させたい!

このような悩みを持っていたとします。

そして、離職率を下げる為に、下記のような行動をしました。

▶︎ 離職率を下げる為の施策
・離職者へのヒアリング
・離職群へのヒアリング
・離職する人の原因を追求
・離職するきっかけの追求
・転職活動の有無
・転職意思の有無

このような「リサーチ」をしました。

しかし、なかなか核心的な離職率が高くなるような問題は出てきませんでした。

そこで、切り口を変えました。
では、続いている人はなんでだろう?』という問いを立ました。

すると、このような返答が返ってきました。

社長が面白いからだねー!!

そこから「採用段階から社長との接点を増やす」や「社長との定期面談を増やす」などの『施策』が出てきました。

そのような施策の影響もあり離職率は低減していきました。

ここでは『離職した人・離職予備軍』から『就業を続けている人』に視点が変わっています。

「離職理由」から「就業継続理由」への転換

上記のような 、ネガティブな要素からポジティブな要素に視点を変えるだけで、効果的な施策を引き出せるかもしれない。

視点を変える事は困難な状況を打開する為に、選択肢を増やすきっかけになるはずです。

多面的思考力を身につけるメリット
③ 物事の本質を見抜き、社会に対しての興味を持つ事ができる

ビジネスは「社会課題」の解決で成り立っています。

コンビニは「手軽にいつでもサンドイッチを買えない」という問題を解決するビジネスになっています。

営業もマーケティングも人事もコンサルも全てのビジネスは「社会課題」で成り立っています。

ビジネスは「社会課題」で出来ている

そして「社会課題」には様々な側面があります。

問題を解決しようと問題の本質を探れば探るほど、根深く眠っている「本質的な問題」に気付くはずです。

食品業界の人が「健康的な食品を製造し、世界の人々を健康にしたい」と思っていても、現実は簡単ではありません。

食品業界の想いをぶち破るように、意図的に人体に悪影響の出る食品を流通させようとする組織もあります。

遺伝子組み換え食物が正にそれです。彼らにとっては『安定した食料供給』という主張ですが、それ自体が「人々を健康にする」には成り得ません。

つまり、物事には必ず二面性があります。

良い面と悪い面があります。

当然、一方の良い目線でしか物事を見ていなければ、必然的に「良い面」しか見えない事は当たり前です。

大手メディアが最もたる例です。

NHKの言う事は絶対に良い」と思っている人からすれば、必ずNHKの放送を聞くと良い解釈をします。

しかし、裏を取ればNHKや大手メディアが報道している事は、実は物事の表面だけであり、関連している会社や政府の良い面しか伝えていない事は往々にして存在します。

メディアも所詮人の集合体

全て誰かの「意図」が入ってる

この部分は「クリティカル・シンキング」にも関連してきますね。


*関連記事*
▶︎ 【図解で解説】クリティカルシンキング(批判的思考力)の実践的な身につけ方


物事の視点を変える事で、世界のあらゆる問題に気付く事が出来ます。

そして、それらの問題に対して本気で向き合って情報を探り、意見を持つ事が大事だと言えるでしょう。

物事の表面だけを捉える事は別れたいと言っている彼女の真意を考えない典型的なダメ男と一緒ですよ。

多面的思考力を身に付けるメリット

1.創造的な発想力が身に付く
2.困難な状況を打開する力が身に付く
3.物事の本質を見抜き、社会に対しての興味を持つ事が出来る

多面的思考力を身につけるメリットは、よくご理解頂けたと思います。

さらに、多面的思考力について詳しく知りたい人は、以下の本も参考にできます。

「多面的思考力」について、体系的かつ具体例も交えて学ぶことができます。

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本から知識を取り込むことは、思考が整理できるのでオススメです。

思考力は人間のOSと言っても過言ではありませんからね。

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それでは、実際にどうやって身に付けるのか?を見ていきましょう。

多面的思考力を鍛える思考方法とは?

多面的思考力を鍛える思考方法
① 二律背反の概念で物事を捉える

二律背反」という言葉を聞いた事があるだろうか。
Wikiには以下のように書かれています。

正命題、反命題のどちらにも証明できる矛盾・パラドックスのこと

wikiより参照

。。。つまり、どーゆーこと?

つまり『一つの物事に対して二つの答えが存在している』という状態です。

数学の答えは一つしかありません。足し算では、1+2 = 3 であるように、答えは限定されています。

「数学」や「科学」といった学問であれば、答えは必ず1つです。

だからテストが成り立ちます。

しかしながら「現実の問題」の答えは1つではありません。


具体的に見ていきましょう。
代表的な例が以下です。

コスト削減と品質向上は二律背反の関係にある

コスト削減」は企業における永久の課題と言っても過言では無い。設備投資コスト、人件費コスト、原価コスト、投資コストなどなど。

様々な「コスト」を削減する事は企業の利潤最大化行動の下では、当たり前に求められる事柄です。

一方で「品質向上」はどうでしょうか。

こちらも、企業の永久の課題と言っても過言ではありません。

顧客に最大の価値を届ける為には、日々、商品・サービスをアップデートし「品質向上」をしなければいけません。

しかし、これらの両立は本当に難しい。

これが『二律背反』です。

多面的思考力を鍛えるためには身近に存在する物事を『二律背反』の概念で捉える必要があります。

二律背反』の概念を捉える事ができると、今まで、単一で見えていた世界に裏と表が出来上がります。

多面的思考力を鍛える思考方法
②「目的」と「目標」の視点を変える

目的」と「目標」の違いは明確に理解しておく事が必要です。

以下に概念図を表します。

目的と目標の違い
目的は抽象的な言葉や感情的な状態で表される。
目標は目的の為の通過点。

目的は「頂上からの景色を見る事」です。その為に「ブートキャンプに到達する事」が目標になります。

物事は必ず「目的」と「目標」に分類されます。

では具体例を見てみます。

私たちが生きる「目的」は何でしょうか?

▶︎ 生きる目的とは...
・お金持ちになる事
・子供を持つ事
・結婚する事
・家庭を持つ事
・社会に価値を届ける事

これらは全て『幸せに生きる』という『目的』に直結していきます。


このように、より広い視点で物事を捉える事ができると殆どの物事は「目標」に分類される事になります。

目的』は抽象的な言葉で表される事が多く、「目標」は具体的な数字や事柄に分類されます。

目的は抽象的。目標は具体的。

仕事では「目的を考えろ」とよく言われますよね。

おっしゃる通りで「目的」を考える事は非常に大切です。今、目の前の仕事の「目的」は何なのか。考え続ける事で、仕事の精度が格段に上がるでしょう。

多面的思考力を鍛える為には

「Aの目的は何か?」
「Bという目的の為にCという目標がある」
「Cという目的の為にDという目標がある」
「Dという目的の為にEという目標がある」

という風に「目的」とそれに対する「目標」を常に考え続けなければいけません。

目的と目標の順序。
考える型を紹介。
目的の為に目標をどうやって達成するかを考える事。

今、目の前の仕事の「目的」は何か?「目標」は何か?

と考え続ける事が多面的思考力を身につける着実な一歩になります。

多面的思考力を鍛える思考方法
③「事象」と「原因」の視点を変える

なぜ、こんな事態になったのか全く分からない

と嘆くビジネスパーソンは実に多いです。
それは「事象」と「原因」を的確に捉えきれていないからです

物事には必ず「原因」がありあます。

原因」が分析できていないと、効果的な解決策を考案する事はできません。

とりあえず施策を実行してみた」という、行き当たりばったりの施策を行うハメになります。

これらを防ぐ為には、物事を「事象」と「原因」に分類します。

ここでは「ロジックツリー」を使う事になります。

例えば、以下のような事象があったとします。

事象:オーダーミスが多発している


事象」に対して、以下のような「原因」が考えられます。

オーダーミスが発生する原因を分析。
ロジックツリーで考える手法。

ロジックツリーで表すように「オーダーミスが多発する」には、必ず複数の原因が想定されます。

原因の特定をせずに、解決策を先走ってはいけません。「思ったより効果が出なかった」や「もっと違う方法があった」という事態が発生するからです。

「オーダーミスが多発する」という視点から物事を見るのではなく、「人為ミス」や「システムのミス」という風に視点を変える事が求められます。

「オーダーミスが多発する」という事象ではなく「人為ミス」や「システムのミス」といった原因に着目する


物事の表面だけを見るのではなく「原因」に着目する事で見えてくる世界が変わるでしょう。

多面的思考力を鍛える思考方法
④「論理」と「感情」を使い分ける

人間は「論理」と「感情」の二つの判断軸を持っています。

論理と感情の意思決定が行われている例

・切符を買う
・コーヒーを買う
・ジムに通う
・英会話レッスンを受ける
・車を買う
・家を買う
・仕事を決める
・転職をする
・大型案件を発注する
・業務提携を結ぶ

これらの全ての行為は「論理」「感情」の二つの判断軸の下で判断されています。

問題は『バランス』です。

「感情」が先行して意思決定するモノもあります。

比較的安価なモノや、恋愛や友情といった情緒的なモノの意思決定において「感情」が先行する傾向が強いです。

一方で「論理」が先行して意思決定するモノもあります。

高価で長期的な契約を結ぶ、会社間の取引、などが比較的「論理」が先行する中で意思決定が行われます。

「論理」と「感情」のバランスを間違えると、文字通り「ヤバい」状況になります。

会社間の商談時に、下ネタを使ってアイスブレイクするアホはいませんからね。笑(誰とは言いませんが。)

とは言え「バランス」を見極める事は非常に難しく人間的な所業と言えます。

『感覚』で行われる部分が多くAIに代替されにくい領域とも言えます。

多面的思考力とは、状況分析に使う事もできる高度な思考力です。

・この人は感情的に話している
・あの人は論理的に結論付けている

普段の会話から「思考」を繰り返し「視点」を変える事で新たな気づきに繋がるでしょう。

多面的思考力を鍛える思考方法
⑤「主観」と「客観」の視点を変える

敢えて断定しますが、多くの人が「主観」の中で生きています。

▶︎「主観」の中で生きている例
・私は〇〇と思った
・私は〇〇と言った
・私は〇〇を行動した
・私は〇〇と断定した

多くの「客観的事実」を「主観」に置き換えて情報発信・行動をしているという事です。

もちろん、人の発言や行動は必ず「主観」が入ります。

本記事も私の「主観」が入っていますし、日常的な行動にも「主観」が入っています。

「主観」が入り込む事で『解釈』に変わります。

事実は一つ、解釈は無数

『解釈』は無数に存在します。

例えば、メッセージが自分に届いたとします。

「イライラしている時」と「リラックスしている時」という見るタイミング』が変わるだけで、メッセージに対する『解釈』は大きく変わります。

一方で「客観」を重視している人も一定数います。管理職やデータを扱う職種の方にその傾向が強いです。

客観的な事実の追求や、重大な意思決定をする際に「主観」が入り込む事で正しい判断ができなくなるリスクが発生します。

とは言え「客観」により過ぎた人の発言・行動は、余りに人間味が無く、機械的に映ってしまうものです。

つまり、

「主観」と「客観」どちらにも振り切ってはいけない。

ちょうど良いバランスを保ちながら適切に使い分けなければいけません。

「主観」と「客観」を交互に使い分ける能力が求められます。

多面的思考力を鍛える思考方法
⑥「表」と「裏」の視点を変える

多面的思考力を鍛える思考方法-3「事象」と「原因」の視点を変える。でご紹介した思考方法に似ています。

しかし、明確に違う点が一点あります。

『関係性』の違いです。

「事象」と「原因」には明確な論理的繋がりがあります。一方で「表」と「裏」には明確な論理的繋がりは見えないものも含まれます。

例えば、以下のようなものです。

▶︎「表」と「裏」の例
・コインの表と裏
・マスクの表と裏
・スマホの表と裏
・コップの表と裏
・人格の表と裏

えー、何を言ってるか分からない方、すみません。少々ふざけました。(笑)

何が言いたいかと言うと、物事には必ず「表」と「裏」があるという事です。

二項対立』という概念です。

二項対立は既存の1つの命題が二つに分類する事です。

分かりやすく具体例を示しましょう。

二項対立の具体例

・男と女
・光と闇
・白と黒
・明るいと暗い
・陸と海
・運動と静止

社会やビジネスでは二項対立の概念を意識すると良いでしょう。

物事には、必ず反対の面がある事に気付くでしょう。

多面的思考力を鍛える為には「二項対立の視点」で物事を見る事です。

多面的思考力を鍛える思考方法
⑦ ポジティブとネガティブの視点を変える

施策を行う場合はメリット・デメリットを考えなさい

と言われます。
ポジティブな面ばかり見ていては足元をすくわれます。逆にネガティブな面ばかり見ていても物事は進みません。

▶︎ ポジティブとネガティブの使い方
・上手くいっている時→ネガティブ思考
・上手くいかない時→ポジティブ思考

上記のような使い分けが好ましいです。


準備する際は最大のネガティブ思考を用います。

そして、いざ本番になるとポジティブ思考を用いる。

イベントやプレゼンテーションの際に使える視点です。

楽観的に準備すると、抜け漏れが多発します。逆に、本番でネガティブな思考・発想をしてしまうと、自然と失敗に繋がります。

多面的思考力を鍛える思考方法
⑧「量」と「質」の視点を変える

質量変換の法則はご存知だろうか。

以下のグラフを見て頂きたい。

質量転換の法則。
皆が思っている成長曲線と実際の成長曲線には乖離がある。

成長曲線の予測と実際の乖離を表している。習い事でも勉強でも何事もこの本質が当てはまる。

最初は全く結果が出ない。

ある一点を超えると予想以上に成果が出てくる。

だが、稀に以下のような事を口にする人もいる。

効率的じゃないからやりたくない

断言出来ます。

こんな人は絶対に成功しません。


誰でも最初は「」です。「量」をこなす事で初めて「質」が上がる

最初から最高の「質」を提供できるスーパーマンはいないのです。


しかし、ここで注意して頂きたい点がある。

「量」さえこなせば良い。という話でも無い。

大事な事は『量と共に改善しているポイントがあるか』です。


ただ失敗をし続けても意味はありません。重要な事は「どうやって良くするか」「どうやって改善していくか」と思考を繰り返す事です。

ただ「量」をこなせば良い訳ではない。

質が上がらない人は「量」が足りてない、もしくは「質」を上げる努力が足りない。

「量」と「質」に着目して捉えると自分に足りない事がどちらなのか、が分かりやすくなるだろう。

多面的思考力を鍛える思考方法
⑨「目的」と「手段」の視点を変える

目的と手段が逆行してるよ

自称コンサル風が言いそうな言葉だ。

しかし、私はこの状況に陥っているビジネスパーソンの状況をよく散見する。具体例を挙げるとすれば「定例MTG」に有りがちだ。

毎週の定例会議では「報告」のみが行われる。

定例会議で発表する為だけの資料作りで前日1日を使う。顧客の為ではなく、社内会議の為に時間を使う。

これこそ正に「目的と手段が逆行している」ケースだ。

本来の会議の目的は『顧客に提供する価値を最大にする為』であるはずだ。

しかし、多くの定例会議で自然と「会議を開く事が目的」になってしまう。

会議の姿。
お客様の為の行動が明確に決まる会議。と、会議を開く事が目的になっている会議。

目的と手段が逆行した会議では「会議を無事に終了する事」がゴールになってしまい、顧客の為に行動する施策については一切議論されなくなってしまう。

このような事態を防ぐ為には、定期的に「目的はなんだっけ?」「手段として〇〇をするんだよね?」という確認を行う必要が高い。

「目的」「手段」という概念を知っているだけで組織や会社に良い風を吹かせる事ができるかもしれない。

多面的思考力を鍛える思考方法
⑩ 物事の原理を追求し、核心を探求する心を持つ

最後はマインド。

何を持ってもこれが大切。


いくら視点を変える方法を知っていても、そもそも、それらを行う「動機」があなたの中になければ意味がない。

「精神論」を嫌う人の気持ちは分かりますが、いつの時代も未来を作ってきた人の中には「確固とした精神」があります。

「精神」なくして「思考」も「結果」も「成果」も生まれません。多面的思考力を鍛える為には以下のマインドセットを持つと良いでしょう。

多面的思考力を鍛える為のマインド

・表面には必ず裏がある
・世界には無数の「視点」がある
・世界は複雑に入り組んでいる

世界の「」を知る事は最高の知的探究です。

知的好奇心ほど無限の欲望はない。

そして、「人の知」や「社会の知」「ビジネスの知」「文化の知」を知っていくと必然的に人生は有意義なものに変わっていきます。

『知的な世界』に足を踏み入れ知的な人生を歩みましょう。

終わりに:効果的に多面的思考力を身につける為に

さて、ここまで「多面的思考力」についてまとめてきました。

要所をまとめます。

多面的思考力とは、物事を様々な角度から見る力である

そして、多面的思考力を鍛える思考方法は以下の10個の方法があります。

1.二律背反で物事を捉える
2.「目的」と「目標」の視点
3.「事象」と「原因」の視点
4.「論理」と「感情」の視点
5.「主観」と「客観」の視点
6.「表」と「裏」の視点
7. ポジティブとネガティブの視点
8.「量」と「質」の視点
9.「目的」と「手段」の視点

10. 物事の原理を追求し、確信を探求する心

「多面的思考力」は新たな視点を作りイノベーションのきっかけとなります。組織で働く人は、組織の救世主や牽引役になる事が出来ます。

「人とは違う視点を持つ」

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