「二項対立」で考える事は不毛な議論に陥る第一歩。

こんにちは、kouです。(@Kou_Survive

本日は「二項対立」について議論していきたいと思います。

そもそも「二項対立」とは何でしょうか。

「二項対立」てなーんだ??

二項対立

なんか、とりあえず対立してるモノ的な。。(笑)

というざっくりした定義では話は進まないのでしっかりと定義します。

『二つの概念が互いに矛盾や対立をしている事』


です。

なんとなく難しいな、と感じる方は以下の具体例を見て頂きたい。

・光と闇
・白と黒
・明るいと暗い
・陸と海
・上と下
・左と右
・外と内
・仲間と敵
・重いと軽い
・前と後
・男と女
・子供と大人

以上のような言葉が「二項対立」と呼ばれる言葉です。

いかがでしょう。普段、何気なく私たちが感じているモノは全て「二項対立」の概念で切り分けて考える事ができるのです。

例えば、目の前に本棚があるとします。

その本棚の位置を確認する際にも、無意識に「二項対立」の概念が用いられています。

本棚の位置は「」から何メートルで、壁の「」から何メートルで….
のような捉え方です。



無意識に本棚の位置を確認しますが、その中には「二項対立」という概念が潜んでいます。

次に、こんな例もあります。


あるプロジェクトの議論をしています。

プロジェクトの目的は「売上1000万円の突破」です。

その為には『何円の商品・サービスを何個売れば良いのか』

という



価格×販売数=売上



の非常にシンプルな式が出来上がります。

次に


何円の価格にするのか

何個売るのか



という、これまたシンプルな問いが発生します。

そして、10万円のサービスを100セット売れば良い。10万円の価値を顧客に届ける為には〇〇というサービスが良い。100セット売る為には1000人の見込み顧客が必要。1000人の見込み顧客の為には100000人の会員登録数が必要。。。。。


と言う流れで議論は進むでしょう。

ここで、振り返って頂きたい。

あれ?不毛な議論じゃなくない??



と思うでしょう。

しかし、本当にそうでしょうか?

実は大きな落とし穴が隠されています。

目的は『売上1000万円の突破』でした。

目的を達成する為に「二項対立」の概念を用い『価格×販売数』という絶対的な概念に切り分けて方法を考えています。

では、そのサービスが「人殺し」だった場合どうでしょうか。もしくは「臓器売買の仲介サービス。


日本では考えられないビジネスだが、世界の裏側では立派にビジネスとして成り立ってしまっている。


残念ながら、そこに倫理観はない。。。

と、そんな事が言いたいのでは無い。


何が言いたいかと言うと

『目的』に対して「二項対立」の概念を使うと、どうしても真ん中のグレーの部分が出来上がってしまう。

という事です。

白と黒の間は
グレー

です。

この世界は「二項対立」に分類できるほど『単純』には出来ていない。


人間関係もビジネスも会社間の取引も民族問題、紛争、戦争。

これらは一概に「二項対立」で片付ける事はできないんです。

世の中は混沌とこんとんで混沌とコントンとしたーたたたたたたったったっ

失礼しました。


世の中は混沌としていて非常に複雑な仕組みや思惑が入り乱れています。それを「敵と味方」という「二項対立」で分ける事、そのものが”実は”間違っているんです。

世界はそんなに単純じゃない。

では、どういった議論であれば「真に正しい答え」を導けるのか。

私は「答えなんて無い

と思っています。


それぞれの状況によって効用を得る人もいれば、リスクを得る人もいる。

100人中100人全員がハッピーな世の中なんて無いんですよね。

「正しい答えがある」と思って議論する事と
「正しい答えは無い」と思って議論する事は

全く異なる結論を生み出します。


前者は、前提知識の固まった結論。
後者は、前提知識のない結論。

が生まれます。


「二項対立」に切り分けて考えると、結論が出ます。答えが出ます。そして、アクションが打てます。

確かに良い事でしょう。

しかしながら、実際に行動してみると「二項対立」で切り分けられないグレー部分が多い事に気付く。



『価格×販売数』に分ける。売上は上がる施策は決まる。

だが「利益」はどうだろうか。
「費用」はどうだろうか。
「借入」はどうか。
「株式」はどうか。


という様に、単純に「二項対立」で切り分けて考えれる事はほとんど無い。

物事はシンプルだが複雑でありシンプルにも見える。


今回は以上です。

kou (@Kou_Survive

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