はじめに ▶︎

【論理的思考力の中身】演繹法と帰納法を3分で理解。ビジネスに活用する方法とは?

こんにちは、kouです。(@Kou_Survive

論理的思考力はロジカルシンキングと呼ばれ、社会人として必要なスキルと位置付けられています。しかし、以下のように思っている人もいるのではないでしょうか。

帰納的に考えると〜

昨日的に考えると?
(昨日ってなにかあったっけ?)

私も、数年前までは「昨日ほう?昨日のように考えるのか?」と思ってました。
演繹法、帰納法ってそもそもなに?」という方にも、分かりやすく解説していきます。

まずは読み方です。
演繹法(えんえきほう)帰納法(きのうほう)と読みます。

論理的思考力を高める事で、仕事やプライベートで説得力のある発言や行動をする事が出来ます。また、人間の本質は「考える事」と言われます。「考える事」が出来なければ、残念ながら動物と一緒です。人間的な仕事や生活をする上で『論理的思考力』は欠かせないスキルと言えるでしょう。

ビジネスパーソンの方であれば「スキル」や「実績」を求める方が多いと思います。

早く昇進して給料UP!

あいつよりも絶対に昇進してやる!

このような上昇志向の方もいらっしゃる事でしょう。で、そんな方が陥りがちな事が『どうやったら昇進するか』というHow to 注視してしまう事です。

『あいつは〇〇上司と仲が良い』
『昇進した先輩は資格を沢山持っていた!』

という情報に飲み込まれ表面的なスキルアップや資格所得に走ってしまう人がいます。

しかし、断言できます。『思考力』を鍛えるのが1番確実です。『思考力』は人間で言うと、コンピュータのOSのような機能です。『思考力』が高いと付随してパフォーマンスもアップします。逆に、低いと優秀なソフトウェアを導入してもパフォーマンスは低いままです。

思考力の大枠をまとめた以下の記事もオススメです。

【思考力とは】人間の思考力を構造的に分かりやすく解説【図解・まとめ】

『思考法』は表面的には”差”は見えにくいかもしれません。しかし『思考力』は全ての行動・結果の源泉と言えます。長期的な目線で見ると必ず、大きな差を生み出します。

『思考は現実化する』という言葉の通り、人間の行動は全て『思考』が源泉になっています。源泉の質を高める事は人生における全ての行動の質を高める事に繋がるからです。

それでは、さっそく見ていきましょう。

論理的思考力とは?

そもそも論理的思考力って何?どーゆーこと?

論理的思考力は古代ギリシャのアリストテレスが「三段論法」を用いた事から研究が深まったとされる学問です。学術的には「論理学」や「哲学」が基礎となっています。物事の構造を体系的にまとめ、各々の繋がりを明確にする事で、他者に分かりやすく納得感を持って説明する為に用いられてきました。

外資系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーが「ロジカルシンキング」として世に出し、社会人としての必須スキルとして認知されています。

で、、、結局、何なの?💦

つまり複雑な物事を構造化し、分かりやすく伝える能力と言えます。

論理的思考力は、複雑な物事を構造化し、分かりやすく伝える能力。

論理的思考力の中身とは?

論理的思考力=ロジカルシンキングについては、MECEロジックツリーという言葉が有名です。

MECEに分解して〜
って言うよね。

そうです。

ただ、MECEやロジックツリーは論理的思考力を用いた結果としてのアウトプットに過ぎません。よくある失敗例として「とりあえずMECEに分解してみました」や「ロジックツリーを書いてみた…けどよく分からない」という事態になります。

MECEやロジックツリーを生み出す為に、今日解説する『演繹法』や『帰納法』といった思考方法が存在します。極端に言えば、思考方法を会得すればMECEやロジックツリーは頭の中で自動的に出来上がります。

では『演繹法』と『帰納法』について見ていきましょう。

演繹法について

演繹法は『一般的な法則やルールに基づき推論を求める方法』です。演繹法を構造的に分解すると、以下のように表す事が出来ます。

上記の図で示している通り「推論」を求める事がゴールです。論理的思考力を用いて、『それらしい解答』(相手に納得感を与える解答)を求める事が目的だと言えます。


それでは、具体例を挙げて説明します。

例えば....

Googleの売上は伸びている(事実)

+

売上が上がれば、給料も上がる(前提)

↓

Googleの社員は給料が上がっているだろう(推論)

推論の「根拠」となる部分が『売上が上がれば、給料が上がる』という前提知識を基に推論されている事が分かります。

つまり『前提が変われば推論も変わる』という事が演繹法では有り得ます。

売上が上がったからと言って、社員の給料が上がる余地があるでしょうか。もしかすると、広告コストが上がっているかもしれません。材料費用が上がっているかもしれません。

従って『売上が上がれば社員の給料も上がる』という前提は簡単に崩壊します。よって前提から導かれた『推論:社員の給料は上がる』は必ずしも成り立ちません。

少し難しく言いましたが、簡単に言うと『前提が変われば結論も変わる』という事です。

演繹法をまとめると

演繹法は、前提が共通していれば確実な「推論」を求める事が出来る。

一方で前提が変わると「推論」は成り立たなくなる。

帰納法について

帰納法は『複数の事例から共通点を抽出し、推論を導くという思考方法』です。帰納法を構造的に分解すると以下のような図で表す事が出来ます。

帰納法も「推論」を求める事がゴールです。不確かな社会の中で「納得感のある推論」を求める事が帰納法の目的です。

それでは、帰納法の具体例をご紹介します。

例えば...

・Appleの売上は伸びていて給料も上がっている(事実)

・Facebookの売上は伸びていて給料も上がっている(事実)

・Amazonの売上は伸びていて給料も上がっている
(事実)

↓

だから、Googleの売上も伸びていて給料も上がるだろう(推論)

Apple, Facebook, Amazon という複数の企業の事例から「Googleも上がるだろう」という推論が発生しています。

帰納法は、演繹法と異なり「一般論や前提知識」が固定化されていません。周囲の事実から共通する特徴を洞察し、推論の根拠としています。

異国に行けば「当たり前の感覚」が変わる事に似ていますね。日本では「安全」が当たり前ですが、治安の悪い海外では「安全」は当たり前ではなく、お金を払って購入するものになります。帰納法はこのような日常にも実は使われています。

帰納法をまとめると…

帰納法は、周囲の事実から共通点を導き「推論」を求める事が出来る。

一方で、事実が変われば「推論」は成り立たなくなる。

改めて、演繹法と帰納法をまとめます。

演繹法は「前提が一致している時」に有効な思考方です。一般論や前提を下に、論理を展開します。

一方で、帰納法は「前提が一致していない時」に有効な思考方です。客観的な事実を用いて『仮説』を作ります。『仮説』が根拠になります。

2つの思考方法に正解はなく、状況に応じて使い分ける必要があります。

それでは、現代に最適な思考方法について次章で見ていきましょう。

VUCA時代で効果的な思考法とは?

ここからは、VUCAと呼ばれる現代において「どうやって演繹法、帰納法を使ったら良いのか?」という視点で書いていきます。

VUCAについてまとめた記事は以下になります。

【令和リーマン必見】社会・経済のトレンドから読み取れる事

現代は非常に変化が早い時代になっています。

そんな事分かっとる!!

皆様はよく理解されていると思いますが、改めて整理させて下さい。

VUCAで発生している具体的な変化ポイント

・価値観の多様化
・パラレルキャリアが重要
・最新技術のコモディティ化
・情報爆発
・CtoCビジネスの発達
・巨大IT企業の台頭
・キュレーションの重要性
・情報の非対称性の緩和
・EC化の発展
・サブスクリプションサービスの発展
・広がるシェアエコノミー
・米国第一主義の崩壊
・止まらないグローバリズム

まぁ列挙してみました。沢山ありますね。大変です。(笑)

つまり何が言いたいかと言うと『前提知識はすぐ変わる!』という事です。

演繹法は「一般論や前提を用いて推論を導く思考法」でしたね。つまり通用しません。全く。
では、帰納法しか使ってはダメなのでしょうか。そうでもありません。

従来の思考は「前提」を通して事実を見つめていました。そして、推論を導き出します。これは「演繹法」ですね。

A=B、B=CであればA=C』という演繹法の基本事項にあてはまります。

しかし、VUCAに必要な思考は、目まぐるしく変化する「事実」をありのままに見つめる。その上で『新たな仮説』を自分の脳内で構築する。そして『新たな仮説』を下に推論を導く思考が必要です。

これは、いわゆる「帰納法」です。
A=X、B=X、C=X、であれば「DはXではないか?」という『仮説』を構築する思考方法です。

ん、じゃあ「帰納法」だけ使えばいいの?

そんな事はありません。下の画像をご覧ください。

VUCAに必要な「思考」
演繹思考と帰納思考を使い分けて活用する。

演繹法と帰納法をうまく使い分ける事が求められます。

客観的事実を分析し、「新たな仮説」を立てる。その上で、その仮説を下に顧客や自組織に対して説明や提案をすると良いだろう。

従来の前提のまま顧客に提案したり、自組織に説明をしたりする事は「この人は”そもそも”が分かっていない」と思われてしまうでしょう。

客観的事実を常に見ながら、自身の常識をアップデートし続ける事が必要になってきています。

以下に、重要な点をまとめます。

・「事実」を俯瞰的に見る
・固定概念を外して「事実」を見つめる
・『新たな仮説』を作る
・説明や提案時は、根拠となる「事実」もセットで伝える

これらの「思考」が出来るだけで、アウトプットの精度は格段に上がることでしょう。

まとめ

さて、演繹法と帰納法について見ていきました。普段は、なかなか「思考方法」まで意識をする機会は少ないかもしれません。

本記事を通じて、振り返る事ができ、普段からの自分の思考のクセを意識して貰えれば幸いです。

まとめると…

・論理的思考力は「複雑な物事を構造化し分かりやすく伝える能力」である。

・演繹法は、一般知識や前提を用いて推論を導き出す思考方法。

・帰納法は、客観的事実を下に推論を導き出す思考方法。

・帰納思考で「新たな仮説」を導き、演繹思考でお客様や自組織に伝える。

以上になります。

「論理的思考」が出来る事はビジネスパーソンとしての基礎と言えます。次回は「クリティカルシンキング」「ラテラルシンキング」も一緒に解説をしていきます。

また、思考力を用いて、仕事の悩みやキャリアの悩みを解決するオンラインサービスを開始しました。

本記事を読んだ上で「思考力をさらに鍛えたい」という方はこちらよりご連絡ください。仕事やキャリアについてさらに思考を深めていきましょう。

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