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本記事にたどり着いた方は「思考力を身に付けたい」や「思考力って何?」という疑問を持っている事だと思います。
本記事では「思考力」を構造的に、可能な限り分かりやすく解説していきます。
全ての物・商品・サービス・建物は『思考が全て』です。
逆に『思考』できないものは実現しません。
人間が『思考』したものが現実になっています。

・思考力って何?
・思考力ってどうやって身に付けるの?
・思考力を学びたい場合はどうすれば良い?
本記事では、上記のような疑問に答えていきます。
・思考力の理解が深まる
・思考力の具体的な伸ばし方が分かる
・人間の思考力が構造的に分かる
それでは早速、見ていきましょう。
目次
そもそも「思考力」とは?


そもそも思考力ってどんな力?
パワー何レベル?
結論から申します。
思考力とは『考える力』です。
自らの頭を使って物事を考える力と言えます。
そもそも、思考力がない人は思考力が何なのか分かっていない。という無限ループにハマります。
一言で『考える力』と言われてもピンと来ないので、簡単な思考力を測るテストを作りました!
是非、チャレンジして見てください!

答えは ④
以下、解説です。
それぞれを式に表します。
① 12 – □ = 4
② □ ÷ 4 = 12
③ □ + 4 = 12
④ □ × 4 = 12
よって答えは④になります。この解説を読んでも分からない方は「思考力の低い方」です。続きを必ず読み進めて下さい。
いかがでしたでしょうか。本記事に辿り着いた方々はきっと「思考力」のある方だと思います。
楽勝だった事でしょう…..
さて、本題に戻します。
一般的には「思考力」は『物事の繋がりを組み立て、最適な解決策を生み出す事』と定義されています。
(以下より参照。思考力・判断力・表現力を育む授業作り)

なぜ「思考力」が必要なのか?という点については、火を見るより明らかです。
それは、時代が変わってきたからです。
画一的な仕事では世の中に価値を提供する事が出来ない時代に変わってきました。
AI化が進む労働市場では、誰でも出来る仕事はAIに淘汰されます。スキルの無い人は最低賃金で長時間働き続けるか、失業の二者択一を迫られます。
言葉を選ばずに言うと『思考力のない人間はAIに代替されます。』
遠くない世界で実現されるでしょう。
では『思考力』とは具体的にどのような事をする力なのでしょうか。
実際に、思考する時の”型”をご紹介します。
思考する”型”を知らなければ思考力を上げる事は出来ません。
思考スキル | 意味合い |
---|---|
理由づける | 意見や判断の理由を示す |
順序立てる | 視点や観点をもって順序付けする |
筋道立てる | 物事や順序や構成に従って記述する |
変化をとらえる | 視点や観点を定めて変化を記述する |
構造化する | 順序や筋道、部分同士の関係を計画する |
具体化する | 具体例を示す |
抽象化する | 決まりや包括的な概念を作る |
推論する | 根拠に基づき、未来を予測する |
変化する | 表現の形式を変える |
関係づける | 関連する事項を繋げる |
関連づける | 関連事項と実体験・経験を繋げる |
広げてみる | 物事の意味やイメージを広げる |
焦点化する | 物事の注目する対象を決める |
見通す | 物事の効果や影響についてイメージする |
応用する | 既習事項で課題・問題を解決する |
要約する | 必要な情報を絞って単純・簡単にする |
評価する | 対象に対して決まった視点や観点から意見を持つ |
多面的にみる | 多様な視点や観点で見る |
比較する | 類医・対比する事 |
分類する | 属性に従って複数のまとまりを作る |
ざっとたくさんの「思考スキル」を紹介しました。

たくさんありすぎる。。こんなの覚えられない。。
そう思った方。
そもそも「覚えようとする」事が間違いです。
そもそも、思考方法を覚えてはいけない。 思考方法は体得するもの
思考力は長年の経験によって体得するものです。一朝一夕に身に付くスキルではない事をご理解ください。
本記事では可能な限り『思考力の型』を体系的にまとめています。80%程の理解度で、実践に応用できる様に作成しました。
思考力が低い人の特徴と原因

「思考力が低い人」の特徴を見ていきましょう。思考力が低いと、どんな人になってしまうのか。
また「なぜ思考力が低くなるのか」を考えながら読んで見てください。
①言われた事しか出来ない
②効率が悪い
③成長しない
④他者の気持ちが分からない
① 言われた事しか出来ない
「思考力」は『考える力』だと定義しました。
「思考力」が欠如している人は、物事の表面部分しか見る事が出来ていません。
社会人であれば「上司からの頼み事」を引き受ける場面があるかと思います。
当然ながら、思考力の低い人は”頼み事しか”しか出来ません。頼み事の背景を「考える事」が出来ないからです。
▶︎ 例えば、こんな時に...
あなたの上司が、13時から始まるオンライン会議に向けて準備しています。あなたは「該当資料をすぐだせるように準備しといてね!」と頼まれました。
思考力のない人→言われた資料をそのまま準備。
思考力のある人→13時から使うであろう箇所を準備。
たった、これだけの違いです。
しかし、ビジネスは「小さな差」の積み重ねです。小さな差がやがて大きな結果の差異を生み出します。
②効率が悪い
「思考力の低い人」は、考える事を放棄します。
人間の脳は基本的に楽をするように作られていますので、思考力の低い人は水が流れるように思考を放棄して、楽な方に流れていきます。
「思考力の低い人」は効率化するという事がほとんど出来ません。決められたルールや規則に従って、単一の動きを根性で繰り返す事は出来ます。
しかし、ルールや規則の概念を取り外し、目的に向けて最適な解を出す事は出来ません。
「思考力の低い人」は本人が、意識しない内に『考える事』を放棄しているからです。
決められたルールや規律の中で同じ行動を繰り返す事はAI、つまりコンピュータが最も得意な領域です。
コンピュータが得意な領域で勝負する事は、人間にとって得策ではありません。
効率化出来ない人は『最もAIに代替されやすい』
③成長しない

いくら頑張っても全く成長できない。。
なんで。。?
「思考力の低い人」は同じ事を繰り返すだけなので、当然成長しません。
せいぜいスピードと精確さが身に付くだけです。
重要なポイントは、試行錯誤してやり方を変えるかどうかです。
・もっと良くするには?
・もっと効率的にする為には?
・もっと効果を最大限にするには?
このような「思考」を繰り返して行なわなければ当然、成長しません。
何もしなくて成長する事はまず、有り得ません。
④他者の気持ちが分からない

人の気持ちなんて、簡単に分からないよね…
と思う人もいますが、他者の感情を読み取る事は訓練で身につける事が出来ます。
常に、考え続ける事です。これだけです。
・なぜこの発言をしたのか?
・なぜ歩くのが早いのか?
・なぜ傲慢な態度を取るのか?
・なぜ自分の話ばかりするのか?
上記のように、無限に「問い」を建てて、繰り返し考え続ける事です。
当然ながら「思考力の低い人」はこれが出来ません。
・あの人は〇〇という発言をした
・あの人は歩くのが早い
・あの人は傲慢な態度を取る
・あの人は自分の話ばかりする
上記のように、表面を撫でたようなレベルでしか理解出来ません。
当然、他者の気持ちを推し量る事はできません。
一方で「思考力の高い人」は発言や行動の裏を読む思考を繰り返します。
あの人は〇〇という発言をした
→だから、▲▲と思っているのだろう。
あの人は歩くのが早い
→だから、一秒も無駄にしたくないのだろう。
あの人は傲慢な態度を取る
→自己顕示欲が強く、内心は不安が多いのかもしれない。
あの人は自分の話ばかりする
→自己愛が強いのだろう。何か絶対に伝えたい事があるのかもしれない。
相手の発言や行動の一歩先、二歩先を思考する事で、相手の「真の意図」が見えやすくなるだろう。
思考力の低い人は表面を見る 思考力の高い人は裏側を透過する
思考力の高い人の特徴と原因

続いて「思考力の高い人」の特徴を見ていきましょう。
①言われた事以上の事が出来る
②効率が良い
③成長する
④他者への配慮が出来る
①言われた事以上の事が出来る
優秀な人は必ずと言っていいほど「思考力」が高いです。
物事の表面だけ見るのではなく、あらゆる視点で様々なケースを考えながら発言・行動・提案が出来るからです。
例を見てみましょう。
▶︎例えば、こんな時に... あなたの上司が、13時から始まるオンライン会議に向けて準備しています。あなたは「該当資料をすぐだせるように準備しといてね!」と頼まれました。 思考力の無い人→言われた資料をそのまま準備。 思考力のある人の行動パターン ・13時から使うであろう資料を準備 ・事前にネット環境を確認 ・該当資料の重要ポイントに色付けをする ・該当資料のコメント欄に補足説明を入れる ・該当資料のポイントを議事録に事前に入れておく ・該当資料を事前に参加者に送付する ・該当資料を印刷して手元に準備する ・上司に食後のコーヒーを入れる ・上司に眠気覚ましのガムを置いておく...etc
いかがでしょうか。
「思考力の高い」は様々な視点から、沢山の方法を思い付いています。
沢山の候補の中から、状況に合った最適な解決策を出す事が出来ます。
高確率で「あ、できる奴だな」と上司に思わせる事が出来ます。
②効率が良い
「思考力の高い人」は効率化も出来ます。もはや、何でも出来ます。
ビジネスにおいて「思考力」はOSのようなものです。
標準装備しているレベルが高いほど、性能が良くなります。
「思考力の低い人」は言われた仕事を言われたままの状態で完了する事が完璧な正解だと思っています。
言われた事をやり切る事は非常に重要な能力ですが、それだけでは、甘いです。
「思考力の高い人」は『どうやったらこの仕事を無くす事が出来るか?』と思考しています。
ビジネスにおいて何もせずに自動で売上が上がる仕組みが最強です。
いわゆる「不労所得」って奴ですが、ビジネスの究極系は「不労所得」です。

思考力の高い人は「効率良くする」という観点を持っている
③成長する
これは当然な事実です。
「成長する=出来なかった事が出来るようになる事」と定義するならば、圧倒的に「思考力の高い人」が成長します。
同じ時間を過ごしていても、同じ時間における質が違えば成長速度は変わります。
成長する人は単純に思考力が高い傾向にあります。
「もっと良くするには?」
「もっと効率的にする為には?」
「もっと効果を最大限にするには?」
「思考力の高い人」はこのような『問い』を投げかけて自分自身で答えながら精度を上げています。
④他者への配慮が出来る
「思考力の高い人」は「視点」を変化させる事が出来ます。同じ立方体も見る「視点」を変えれば全く異なる形になります。

様々な視点で物事を見る事は「他者の感情」に対しても応用する事が出来ます。
▶︎例えば、こんな事... ・会話中に目線が泳ぐ →「迷っているんだな」 ・つま先が出口に向かている →「早く帰りたいんだな」 ・腕組みして話を聞いている →「心は拒否してるんだな」
「思考力の高い人」は必ず一歩先を読んでいます。
「〇〇という発言・行動は△△という感情が要因になっている」と『推論』しています。
だからこそ「他者の感情」を先読みして配慮する事が出来ます。
思考力を構造的に分解すると…
「思考力」とは『考える力』であると定義しました。
さらに『考える力』はどのような構造をしているのかを分析していきます。
3つに分解します。
思考力=考え方×視点×態度
上記のような計算式に直す事が出来ます。
「思考力=考え方」と思っている方も多いですが「視点」と「態度」を掛け合わせる事で思考力を抜群に伸ばす事が出来ます。そして以下のように直す事が出来ます。
①考え方=論理的思考力
②視点=多面的思考力
③態度=批判的思考力
それぞれを詳しく見ていきます。
①考え方「論理的思考力」
まずは「考え方」である論理的思考力です。

論理的思考力は聞いた事がある!
頭が良い人が使ってるイメージ!!
そうです。「頭が良い人=論理的思考力が高い人」と一般的には言われていますね。
では、そもそも『論理的』とはどういう事でしょうか?
論理的=筋道が通っている事
辞書には『論理的=筋道が通っている事』と定義されています。
(コトバンクより引用)
簡単な図で表すと以下になります。

そして『論理的思考力』には2つのパターンがあります。
演繹法と帰納法の違い
①演繹法(えんえきほう)
②帰納法(きのうほう)

二つの違いを教えて欲しい!
演繹法を図解すると以下のようになります。

▶︎演繹法を使ってみると... 人は生き物である(前提) + 生き物は死ぬ(事実) ↓ だから、人は死ぬだろう(推論)
上記の例では、『人は生き物である』が一般的なルールや法則に値します。
その上で「生き物は死ぬ」という事実を知った時に、自然と『人は死ぬだろう』という推論を導く事が出来ます。
次は「帰納法」です。

▶︎帰納法を使ってみると... 牛が死んだ(事実) + 猿が死んだ(事実) + 鳥が死んだ(事実) ↓ だから、人も死ぬだろう(推論)
帰納法は、複数の事実から想定される推論を導いています。

え、結局何が違うの??
決定的な違いは『推論の根拠となる部分』の発生地点です。
演繹法は「一般論や前提」 帰納法は「周囲の事実」
『推論の根拠となる部分』の発生地点に決定的な違いがあります。
演繹法は既に決まった一般論や前提を絶対的な正としているのに対し、帰納法は「周囲の事実」から前提知識を作り出しています。
演繹法→一般的な前提やルールに従って、結論を出す方法
帰納法→複数の事例から共通点を導き出し、結論を出す方法
また、演繹法や帰納法の能力を培うには「置換力」も必要です。
変化の激しい時代になった現代では、様々な状況に合わせて置換する能力が求められてます。
①考え方「論理的思考力」のまとめ
「演繹法」と「帰納法」の2つの考え方がある。
演繹法は一般論や前提から推論を導く
帰納法は客観的な事実から推論を導く
②視点「多面的思考力」
次に「視点」についてです。
「多面的思考力」は『様々な視点で物事を見る力』と定義する事が出来ます。
多面的思考力=様々な視点で物事を見る力
「多面的思考力」を身に付ければ『視野が広い人』と言われるようになります。
世の中の事象は見る角度によって大きく見方が異なるからです。

図形で表すと明らかですね。円柱を真上から見ると「円」です。
真横から見ると「楕円形」です。断面図を見ると「長方形」です。
「見る視点」によって円柱の見え方は変わります。
同じ円柱でも…
上から見る→円
横から見る→楕円形
切り取って見ると→長方形
これだけ見え方の違いがあります。
また、『事実は一つ、解釈は無数』という言葉があります。
世の中の事実は一つしか無いが、解釈の仕方は無数に存在します。
▶︎例えば... 『カラスがゴミを荒らしました。』 これは紛れもない事実です。 ・近隣住民の目線 →ゴミが散らかって迷惑。 しかし『カラスの視点』で捉えるとどうでしょうか? ・カラス →『生きる為に餌を探した』
「カラスがゴミを荒らしました」
という事実も「視点」を変える事で全く異なる解釈が出来ます。
近隣住民は『迷惑』と思うかもしれませんが、カラスの目線で見ると『生きる為』です。

カラスと人間では『解釈』が違うね
上記の例は、少し強引かもしれませんが、日常的に似たような事例が発生しています。
困難な状態に陥った時も、ある人は「苦しい、きつい」と思うのに対して、ある人は『困難こそチャンスだ』と捉えます。
物事を様々な視点から俯瞰して見る事は、仕事においても大切なスキルです。
「視野が広い」と言われる人は様々な視点で物事を客観的に見ています。

どうやって多面的思考力を身に付けるの?
「多面的思考力」も一朝一夕で身に付く力ではありませんが、意図的に様々な視点で物事を見る事は可能です。
二律背反の概念を知る
『二律背反』という言葉を聞いた事があるだろうか。

二律背反?難しくな…よく分からない…
『二律背反』の例を示します。
▶︎二律背反とは... ・利益と理念 ・陸と海 ・白と黒 ・明るいと暗い ・コスト削減と品質向上
なんとなく意味が分かるだろうか。
『二律背反』は辞書で以下のように定義されています。
二律背反とは『二つの法則が現実的であれ、見かけ上であれ、相互に依存しない事を表す』
二律背反 Wikipediaより

余計に分からなくなった…
そうですよね。笑
簡単に言うと『対立する事柄』です。
つまり『正反対の視点を持ちましょう』という事です。
物事を逆側から見ると、必ず異なる「解釈」をする事が出来ます。新たな視点から新たな発見が繋がり予想もしなかった解決策を思い付く事が出来ます。
さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

②視点「多面的思考力」のまとめ
同じ事象でも異なる視点を用いる事で、新たな発見に繋がる。
「二律背反」の概念を知り、客観的な視点を身に付ける事が必要。
③態度「批判的思考力」
最後に「態度」についてです。
「批判的思考力」は『クリティカル・シンキング』と言われる事が多いです。
クリティカル・シンキング=感情や主観に流されず客観的事実を基に物事を判断する思考プロセス、と定義されています。

なんで『態度』なの?
私がクリティカル・シンキングを『態度』と表現した事には理由があります。
私の肌感覚なのですが、クリティカル・シンキングが「批判的思考力」と訳されている事で「否定的」や「何かを批判する」という思考力と思い違いしている人が多い印象があるからです。
ここで、批判的思考力(クリティカル・シンキング)についての理解を改めたいと思います。

クリティカル・シンキングは ①考え方「論理的思考力」で説明していたロジカル・シンキングとは全く違う考え方です。
・ロジカル・シンキング→事実と根拠を明確にして、全体の整合性を確かめる
・クリティカル・シンキング→事実・前提・根拠の繋がりの精度を疑う
ロジカル・シンキングには、定められた条件下で「一定の答え」が存在します。一方で、クリティカル・シンキングに答えはありません。
私が本記事でクリティカル・シンキングを「態度」と示した事にはそのような理由が存在します。
▶︎クリティカル・シンキングが「態度」である理由 クリティカル・シンキングでは「目的は何か?」や「その繋がりは本当なのか?」という『疑う事』が重視されます。 故に、答えは無く、そのような態度を取る事の方が重要だと考えるからです。
では「どのような態度」を取る事が必要なのでしょうか。
クリティカル・シンキングにおける態度とは
クリティカル・シンキングを行う上で『疑う事』が重視されます。そして、社会一般的に「疑われる事」は煙たがられる傾向にあります。
自分の主張を疑われる事は誰にとっても嫌な事です。しかし、適切な議論をする上でクリティカル・シンキングは欠かす事が出来ません。「批判している」と思うのでは無く『肯定する為の批判』と捉えるようにしましょう。
クリティカル・シンキングは「肯定の為の批判」である
次に、どうやって疑えば良いのか?についてです。
大前提を疑う力
多くの物事の根底には『大前提』が眠っています。

事実から結論に至るまでのプロセスには人々の頭の中に『大前提』が眠っています。そして『大前提』が欠落していると「あの人は常識がない」や「非常識な人だ」といった批判が出てくる訳です。
ビジネスにおいては『大前提』を疑う事は問題解決をする上で非常に重要なポイントになります。
▶︎例えば... カフェの売上は上がるが、利益が伸びていない』という問題がありました。 「土地代が平均単価よりも高い」という理由から『場所を移転する』という方法で利益率を伸ばそうとしました。 しかし『利益が伸びていない』という問題を構造的に分解すると複数の問題が見つかりました。 ・原価が高い ・家賃が高い ・回転数が低い ・リピート客が少ない ・広告費用が高い ・暇な時間を過ごしているアルバイトが多い 最終的に、最も手軽な『アルバイト人員の見直し』から着手する事になりました。 当初は『土地代』のみに着目していた為、大前提である「複数の問題」がある事がなおざりになっていました。『大前提』を見直す事で最も手軽な解決策を見つける事が出来ました。
上記の例は、ビジネスではよくある事例です。
大前提を疑うクリティカル・シンキングを身に付ける事でビジネス戦闘能力を格段に高める事が出来ます。
③態度「批判的思考力」のまとめ
「肯定の為の批判」で建設的な議論をする事が必要。
大前提を疑う事が問題解決の最短ルートになる。

思考力を高める為に今すぐ出来る方法
長々と「思考力」について解説してきました。ここまで読み進める事が出来た方は、思考力を”今すぐ”に身に付ける事は出来ない事は理解して頂けていると思います。
「思考力」は非常に汎用性の高いスキルであり、一朝一夕で身に付くスキルではない。日々の積み重ねの賜物である事は間違いない。

簡単には、身に付かないんだ。。。
逆に、簡単に身に付かない一方で、一度身に付けると簡単には剥がれません。
日々の積み重ねである事は間違いありません。では、どのような積み重ねが必要なのかを詳しく見ていきましょう。
現代人必須の力。『活字』に触れる。
『読書×思考力』とは正にその通りです。「読書」ほど思考力に影響を与えてくれるモノは無いと言っても過言ではありません。もちろん、ただ本を読むだけでは意味がありません。
本から得た情報を構造立てて思考を巡らせる必要があります。
本の情報を構造化する3つのステップ
本から得た情報を、ご自身の言葉でアウトプットする。最初は、丸パクリでも良い。まずは自分の手や口を使って情報を反復・復唱する事。
その上で、抽象化を行い分類分けをする。
導きたい結論に向かって、まとめた情報を基に「仮説」を立てる。そこに論理的繋がりはなくても良い。
「仮説」を基に行動し、検証データを集める。仮説の整合性は、ご自身の経験でカバーする事で血肉になる。
実際に、私は本記事を様々な本から抽象化して得た情報を基に、構築して記事として執筆しています。
こうやってアウトプットする事で、私の脳内に最も記憶として残りやすいという事は、皆様であればお分かり頂けると思います。
思考とは脳内で「考える作業」を増やす事。
「考える作業」を増やす為に手取り早い思考方法をご紹介します。
様々な事象に対して汎用的に使える質問集です。
「それってなんで?」
「言い換えると何?」
「例えば何?」
「そもそもなんで?」
「別の角度で見るとどうなる?」
注意するポイントは、これらの質問はまず自分自身に問いかけましょう。自分でまずは「問い」に答えてから相手に質問しましょう。
これらの無限に繰り返す事で思考が研ぎ澄まされ鋭い発言をする事が出来るようになります。
終わりに:思考力を効率的に高める手助けもしてます
さて、ここまで「思考力」の正体と、思考力を鍛える手取り早い思考方法をご紹介してきました。
効果的に「思考力」を鍛える為には思考と思考をぶつけ合う必要があります。自分で考え抜いた思考を誰かに話す事が必要です。
思考力を用いて、仕事の悩みやキャリアの悩みを解決するオンラインサービスを開始しました。
本記事を読んだ上で「思考力をさらに鍛えたい」という方はこちらよりご連絡ください。
仕事やキャリアについてさらに思考を深めていきましょう。