はじめに ▶︎

【解決策有り】これってやりがい搾取?ベンチャー企業に存在する矛盾を考察。正しい「経営者目線」とは?

『経営者目線を持て』

この言葉は聞いた事があるでしょうか?

逆に、言った事はありますでしょうか?

経営者目線」という言葉は、以下のように使われます。

経営者
経営者

もっと経営者目線を持って仕事をしなさい!

はい!

経営者のように働きまくります!!


しかし、当然ながら給料は経営者ほど貰えません。

あくまでも「従業員」なのです。

目線だけ「経営者」で、給料は「従業員」なのです。


あれ、

これっておかしくない??

もしかして「やりがい搾取」なのかも…..と思いますよね。

経営者の「経営者目線」と従業員の「経営者目線」は意味合いが違うのではないでしょうか。

そこで、本日は「やりがい搾取」に陥らないために、正しい「経営者目線」についてお話ししていきます。

本記事を読むと….

・「経営者目線を持て」の真意が分かる
・「やりがい搾取」に陥らない方法が分かる
・「正しい経営者目線」を持つ事が出来る

それでは、早速いきましょう!

これってやりがい搾取なのかも…?」と、疑問に感じている人は「キャリアコーチングサービス」がオススメです。

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「経営者目線」の真意とは?

経営者目線」という言葉の生みの親は、日本を代表する起業家である松下幸之助さんです。

松下幸之助さんは以下のような言葉を残しています。

一言で言うなら、会社に勤める社員のみなさんが、

自分は単なる会社の一社員ではなく、
社員という独立した事業を営む主人公であり経営者である

自分は社員稼業の店主である、というように考えてみてはどうか、ということである。

自分が社員稼業の店主であるとなれば、上役も同僚も後輩も、


みんなわが店のお得意でありお客さんである。

そうすると、そのお客さんに対し、サービスも必要であろう。

松下 幸之助より抜粋

どう思うだろうか?

経営者の都合の良いように捉えた”ブラック企業的発言”と捉えるだろうか。


また、終身雇用の崩壊を宣言したトヨタ自動車の社長の言葉を見てみましょう。

皆さんは、自分のために、自分を磨き続けて下さい。

私たちマネージメントは、プロになりどこでも闘える実力を付けた皆さんが、

それでもトヨタで働きたいと、心の底から思ってもらえる環境を作り上げていくために、努力して参ります。

豊田 章男の発言より抜粋

松下幸之助さんも、豊田章男さんの両者の発言内容は、従業員としての誇りやプライドを持って仕事に取り組んで欲しいというメッセージに解釈できます。

経営の神様、松下幸之助さんの真意とは?

松下幸之助さん、豊田章男さんに共通して言える事は「プロ」であり「あなたが社長」であるという事です。


VUCAと呼ばれる不確実性の高い世の中では、明日の市場はどうなっているか分かりません。

そのような環境の中で生き残っていくためには、自分という経営資源を最大限に活かす事が求められます。

会社は依存するのではなく、使い倒すもの

経営者目線とは、自分が所属する会社に対する”経営者目線”ではなく、自分という経営資源に対しての”経営者目線”という意味なのではないでしょうか。

ベンチャーに存在する”やりがい搾取”の実態


では、ベンチャー企業に存在する「やりがい搾取」について議論を進めていきます。

そもそもベンチャーってなに?

近年、「大手VSベンチャー」と言われるほど、ベンチャー企業に就職・転職する人が増えてきました。

大手は「安定」や「福利厚生」が得られ、ベンチャーは「裁量権」や「自己成長」が得られると言われます。

しかし、そもそも大手とベンチャーで会社を二分割すること自体に懐疑的な目線を持つことができます。

全ての会社は「大手」と「ベンチャー」に分ける事ができるか?

答えは、否です。

そもそもの両者の定義が定まっていないからです。

大手とはどんな企業?

例えば、従業員数1000人以上?
東証一部上場企業?
テレビCMで有名な会社?

また「ベンチャー」はどうでしょうか?
どんな会社が「ベンチャー」と呼ばれるのでしょうか?

ベンチャーとはどんな会社?

従業員数100人未満?
設立から10年以内?
イケイケな会社?

「大手」と「ベンチャー」の曖昧な定義では議論は進まない

ここで、私なりのベンチャーの定義をご紹介します。

ベンチャーの定義

世界に一つだけの革新的な商品・サービスを軸に、世の中に創造的・革新的な変化をもたらす会社


どうだろうか。

少しは明確な定義になったでしょうか。

しかしながら、まだまだ不十分です。

世界に一つだけは何をもって世界に一つだと判断するのか?の判断軸がないからです。

ただ、本記事ではこのくらいの定義で大丈夫だろう。


お分かりのように、世の中には

なんちゃってベンチャー企業

が沢山存在します。


それでは「なんちゃってベンチャー企業」の実態を見ていこう。

過剰なタスク処理能力しか鍛えられない業務

なんちゃってベンチャー企業」では、会社の利益に繋がるが、個人のスキルアップ・成長に繋がらない仕事が多くなる傾向にあります。

※このような発言に対して「経験してきた仕事に意味を持たせるのは本人の問題だ」という反論もあります。
しかし、本記事の論点ではありませんので割愛します。



現代では、ベンチャー企業に限らず、どこの会社も人が足りていません。

どの企業も「人が足りていない」のです。

日本の労働人口は2003年以降、減少し続けています


なんちゃってベンチャー企業」も同じです。
人が足りていないので、世の中に「我々はベンチャー企業である!」と豪語します。

すると、優秀かつ若い労働者が応募してきてくれる訳です。


なんちゃってベンチャー企業」では、営業・販売・顧客管理・マーケ・人事・経理・採用といった部署が分かれていません。


複数の部署を兼任して、無数の”責任者”が乱立しています。

当然、1人の個人に求められるスキルは広い範囲に及びます。多くはタスク処理能力の向上に繋がる”雑務”がほとんどです。

※膨大な雑務をこなす事で得られるGRIT力もあります。




私自身、ベンチャー企業?で働いた経験もありますが、中途半端な覚悟で入社した社員は、時間を無駄にしただけだと思っています。

中途半端な覚悟で入社した者は、確かな実績やスキルを身につけるのが難しいのが現実です。

徹底した目標達成の見える化


ベンチャー企業の人事制度では、徹底した目標達成の見える化」が行われています。

例えば….

・月間MVP賞
・営業成績が壁に張り出される
・無駄に多い〇〇賞


会社の利益最大化の観点から見れば、良い制度かもしれない。

しかし、個人のキャリアを考えた際に、必ずしも良い効果が出るとは限りません。

もちろん、目標達成することは尊い事だが、短期的な目標達成が思考能力を著しく低下させる事は否定できません。

近視眼的な目線で目標だけを追い求めれば、中長期的な目線で物事が考えれなくなります。

人間はそこまで器用ではないからです。

「正しい経営者目線」とは何か?


続いて、正しい経営者目線について詳しく見ていきます。

従業員の「正しい経営者目線」とは、『会社の看板がなくても通用する普遍的なスキルを身に付ける為の目線』です。

従業員はどこまでいっても、従業員です。

目線だけ経営者になる必要は必ずしもありません。

どこでも通用するスキルを身に付けることが大事!


冒頭でご紹介した、松下幸之助さんや豊田章男さんの言葉も似たようなニュアンスで発言されています。


終身雇用が崩壊した現代では、どこにいっても通用する”あなただけのスキル”を身に付ける必要が高いでしょう。

会社は使い倒してナンボ!

1. 自分と会社は労働契約上の関係でしかない


会社員の方に「朗報」です!

会社との関係は労働契約上の関係しかありません。

大切なことなので、もう一度言います。

労働契約上の関係でしかありません!

労働契約だけ!

とは言っても……

上司から嫌味を言われるし…..
同僚に悪いし……
周囲の目が痛いし……

人間関係も大事だよね…..

確かに痛いほど共感します。


しかし、労働契約上は、定められた労働時間で決められた仕事をすればOKです。

サービス残業、土日の飲み会は存在しないんです。


一度、割り切って考えてみましょう。

気持ちが楽になりますよ。

2. 「従業員目線」を持つ事を忘れてはいけない

従業員はどこまでいっても従業員です。

昇進や昇級がなければ、取締役やCEOになれる訳ではありません。


だからこそ、従業員目線を持ちながら、自分に必要なスキルやノウハウを取り込みながら成長する事が求められます。

自分に必要なスキルやノウハウを取り込もう!


必ずしも会社に迎合する必要はありません。


自分の家族を養うためにお金が必要なら稼いだら良い。
自分に時間を使いたいのであれば、残業を減らせば良い。


お金や時間を会社に縛られる事なく、自分で決定していきましょう

3. サービス残業よりも副業や転職活動を優先


サービス残業と副業を比べる事はナンセンスかと思うが、ダラダラと残業をするのであればサッと帰って副業に時間を使う方が賢いと言える場合もあります。


ただもちろん、本業に集中するなと言っている訳ではない。

二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉はあるが、私なりにアレンジしよう。


『二兎を追って三兎を得る』です。

本業も副業も転職活動も全て追い求む熱量でいこう。

やりがい搾取かも」と悩んでいる人は、他企業を見てみるのも一つの手段です。

従業員は自分の市場価値を高めることに集中するべし


いかがでしたでしょうか。

本記事では、ベンチャー企業に存在する「やりがい搾取」と「正しい経営者目線」についてお話ししました。

本記事のまとめ

・従業員に「経営者目線」は必ずしも必要ではない
・「なんちゃってベンチャー企業」にやりがい搾取が存在する
・従業員は、自分だけのスキルやノウハウを蓄積し市場価値を高める必要がある

「経営者目線を持て」という言葉に惑わされる必要はありません。

自分のペースで市場価値を高めていきましょう!

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