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本ページに辿り着いた人は「転職で年収アップしたい!!」と切実な願いをお持ちのはずだと思います。
年収というものは、上がれば上がるほど嬉しいので人間の本性と言っても過言ではありません。
私は、転職エージェントとして300人以上の方と「転職」についての相談をしてきました。
実に、95%以上の方が「年収を上げたい」もしくは「できれば年収を上げたい」という考えを持っていました。
しかし、その中で実際に年収をグッと引き上げる事ができる人は限られていました。
実際に年収を引き上げることができた人は一握りだけです
もちろん、転職エージェントとしての私の実力不足な点もありましたが、年収をグッと引き上げることができた人には「ある決まった法則」がありました。
本日は、私の実体験を踏まえながら「転職で年収を上げる具体的な方法」について解説を進めていきます。
また、私の実体験を以下にまとめました。海外転職を検討している方は是非読んでみてください。
それでは、早速見ていきましょう。
目次
転職時のオファー給与が決まる仕組みについて
企業側は採用活動を行う時点で、ある程度の「予算」を決めます。
・採用活動を行う目的を決める(退職者補充や人員拡大)
・粗利から中途採用に使える金額を弾き出す
・教育コスト、採用予定者の給与、福利厚生金額を弾き出す
・転職エージェントに支払う金額を弾き出す
上記のような「予算」を決めます。
ご存知の通り、採用活動は行う前から「大枠の予算」が決まっています。
700万円以上の年収が欲しい人が、500万〜600万の「予算」しか持っていない求人に猛アタックしても意味がないのです。
そもそもの「予算」を見極める必要があります。
実際のところ、求人票には年収の大枠が掲載されているパターンがほとんどです。
ただし、企業側も「ドンピシャの人だったらもう少し年収上げても良いかな〜」というのが本音です。あなたのアピールで企業側の期待値を引き上げることができれば、予算の上限を上回ることができるでしょう。
企業側の「予算」を抑えることが重要!求人票を細かくチェックする
そして「大枠の予算」がどうやって決まるのかをお伝えします。
転職市場における”需要と供給”について
ズバリ
需要と供給の概念が重要です。
経済学を少しカジッた程度の私ですら、理解できました。
賢い読者諸氏は、以下の図をご覧いただければ理解できます。
これは「需要供給曲線」と呼ばれるもので、世の中の商品・サービスがどのような理論で値段が決まっているのかを表しています。
転職市場の場合、それぞれを以下のように置換します。
・価格→年収
・数量→人数
・需要曲線→企業が求める需要
・供給曲線→転職希望者の供給
経済学における「需要供給曲線」は需要が増えれば価格は上がり、需要が減れば価格は下がります。供給が増えれば価格は下がり、供給が減れば価格は上がります。
転職市場に置き換えると、転職者側がコントロールできるのは供給曲線の部分になります。
簡単に言ってしまえば、以下です。
・需要が多い分野であなたただけ供給できる価値があれば、年収は上がる
・需要が少ない分野であなただけ供給できる価値があっても、年収は変わらない
・需要は変わらないがあなたにだけ供給できる価値が減れば、年収は下がる
「あなたにしかできない価値」が増えれば増えるほど年収を上げることが可能になります。
また、需要の増減によっても年収が変化します。常に、最新の需要状態や供給状態をチェックしておく必要があるでしょう。
社会で必要とされるスキルは変化する
インドから学ぶ給与アップの交渉術
「交渉」が主流のインドでは「給料が”5年で5倍”になるインド式交渉術」なるものがあるとのことです。
インドでは、給与交渉が当たり前の世界であり、自分にしか提供できない価値を社外・社内で固めてから交渉を開始します。
インド人の考え方は実に秀逸であり、私たち日本人も少しは見習う部分があると言えるでしょう。
年収の原則は「需要と供給」で決定していると言えます。
給与交渉は「有利な立場」を作ること
転職時に年収アップを実現する具体的な方法
本記事では、前提として「転職エージェント」を活用する方法をご紹介しています。転職エージェントは、いわゆる”転職のプロ”と呼ばれる存在です。
年収アップを本気で実現したい方は必ず「転職エージェント」を活用しましょう
それでは、具体的なステップを見ていきます。
1.転職エージェントとの初回面談で希望給与を正確に伝える
2.一次面接通過後に「内定を辞退しない最低金額」を伝える
3.他社併願企業のオファー金額を転職エージェントに伝える
ステップに分けて解説をします。
1. 転職エージェントとの初回面談で希望給与を正確に伝える
転職エージェントは、あなたに最適な転職先を探してくれる存在です。
転職エージェントには、”正確な”希望給与を伝える必要があります。
例えば、希望給与を出し惜しみして低い金額を伝えると、転職エージェントは低い希望給与をもとに、合致する求人を選定しています。
つまり、希望給与を低く見積もってしまえば、それ以下の求人しか紹介が来ないことになります。
転職エージェントには、出し惜しみせずに正確な希望給与を伝えましょう。
転職エージェントには出し惜しみせず”希望給与”を伝えよう
中には
「一般的な水準よりも凄く高い希望給与が欲しい!」
と思っている人もいるでしょう。
そんな人は「理由」もセットで転職エージェントに伝えると良いでしょう。
しかし、以下のような理由はNGです。
・ただなんとなく給与は高い方が良い
・とりあえず給与は高い方が良い
上記のような理由では、転職エージェントの心を動かすことはできません。
当然ながら、志望企業に対して給与交渉を有利に進めることもできません。
そこで、オススメする理由は以下です。
・転職先で歓迎されるスキル・経験を多く身に付けているから
・転職先で歓迎される資格を持っている(もしくは現在勉強している)
・入社すれば実際に〇〇のような活躍ができる
企業側も「採算の兼ね合い」があります。
活躍する見込みのない人に、わざわざ高い給料を支払うバカな経営者・人事はいません。
自分が当該企業で活躍できる見込みやイメージを膨らませることが必要です。
そして、上記を転職エージェント側にも伝えておきましょう。
自分が活躍できるイメージを連想させる
では、続いて面接でのステップをご紹介します。
2. 一次面接通過後に「内定辞退しない最低金額」を伝える(上振れOK)
面接時の具体的なステップについてご紹介します。
一次面接で具体的な給与金額まで提示されることは少ないですが、もし質問された場合は「求人票の範囲内です」や「御社の範囲内に合わせます」と答えておきましょう。
面接中に具体的な金額は極力言わない
転職エージェントを活用する場合、基本的に企業側と直接給与の交渉をすることは避けておいた方が良いでしょう。
転職エージェントの方が圧倒的に情報(該当企業の内情や競合企業の状況など)を持っているからです。
面接終了後に、転職エージェントから「面接後の感想」を聞かれます。
これは、各エージェントによって異なります。アンケートで行うエージェントもあれば、電話で確認するエージェントもいます。
面接後に、転職エージェントに下記を伝えましょう。
・希望する給与額
・内定を辞退しない最低金額
ポイントは自分が想定している金額よりも上げて伝えることです。
例えば、年収700万は確保したい場合は、最低金額を750万で提示して、希望給与は800万という形です。
自分の最低ラインを必ずしも伝える必要はありませんからね。
年収は常にサバを読み続けること
サバを読むことが鉄則です!
3. 他社併願企業のオファー金額を転職エージェントに伝える
年収交渉をする際は「比較対象」を作ることを強くオススメします。
例えば、以下のような状況だとします。
・A社から年収700万でオファー
・B社から年収750万でオファー
・C社から年収800万でオファー
・あなたが一番行きたい転職先はA社
上記の場合、A社に対して有効な年収交渉を行うことができます。
「併願先2社から貴社より高い金額でオファーを貰いました」
この一言で、A社の担当者は焦りまくるでしょう。
(前提として、A者はあなたに何としても入社して欲しいと思っている)
中途採用は、常に競合との比較競争に晒されています。
応募者側に有利な状況(選択肢を複数持った状態)を作ることができれば、交渉を有利に進めることができます。
交渉を有利に進める材料を揃えること
まとめます。
転職エージェントを活用する方法は以下です。
1.転職エージェントとの初回面談で希望給与を正確に伝える
2.一次面接通過後に「内定を辞退しない最低金額」を伝える
3.他社併願企業のオファー金額を転職エージェントに伝える
私がお薦めする、年収アップに活用できる転職エージェントは「リクルートエージェント」です。
転職で年収アップを狙っている人は、早速リクルーターに相談してみましょう。
転職時の年収アップ交渉で気をつける事
お金の話題は嫌われる傾向にある日本社会です。
センシティブな年収アップ交渉で、気を付ける事をご紹介します。
1. 大前提、給与交渉は全く問題無し
2. 交渉に有利な「選択肢」を保有すること
3. なるべく転職エージェントに任せること
それでは、詳しく見ていきましょう。
1. 大前提、給与交渉は全く問題無し
大前提「給与交渉は無問題」です。
交渉が主流の海外では、値段やサービスの質は交渉によって決まります。
海外は”交渉”文化が強い
また、転職へのハードルが下がりつつある現代では、自分自身の市場価値を正しく評価してもらうことが必要です。
自分の市場価値を知らずに、年収交渉はできるはずがありません。
自分の”適正な”年収を測る手段として「ミイダス」があります。ミイダスは、経験やスキル、実績等から推定年収を算出することができます。
自分の市場価値がどのくらいか知りたい人は、早速こちらから「市場価値診断テスト」を受けて見てください。
実際に私が使ってみたレビュー記事も載せておきます。
「年収を交渉するなんてとんでもない。転職先企業の意向を考慮したほうが良い」
と言う人は随分と損します。
転職は「交渉」です。
年収は「調整」できます。
自分自身を安売りすることは、もう二度としてはいけませんよ。
自分自身を安売りしてはいけない!
納得する年収まで交渉しよう
ジョン・F・ケネディも以下のような言葉を残しています。
恐怖から交渉をしてはいけない。しかしまた、交渉するのを恐れてもいけない。
ジョン・F・ケネディ
2. 交渉に有利な「選択肢」を保有すること
交渉に必要なことはズバリ「選択肢」です。
交渉というものは、自分への利益のために行う行動が相手の利益にもなるように働きかけることです。
私に〇〇をしてくれたら、あなたには△△というメリットがありますよ
洋服の買い物でも同じ原理が働いています。
「10000円の洋服を8000円に値下げしてくれたら買います」
この発言の裏には「あなたは洋服を売ることができる」という相手へのメリットを提示していることになります。
相手の利益となる「選択肢」を複数持っておくと良いでしょう。
選択肢を持つことで交渉を有利に進めることができる
転職における、年収交渉も同じ理屈です。
相手と自分の”利益”を考えて交渉を行います。
例えば、給与交渉に使える選択肢は以下です。
・競合他社の内定
・現職のキャリアアップへの道
・大学院進学への道
・入社時期を早めること
・海外留学
・独立や起業
「転職」という選択肢だけに頼らずに、現職でのキャリアアップや独立、起業などを提示すると良いでしょう。
また「自分の要望を通すこと」に集中しすぎると相手への配慮を欠いてしまう可能性があります。
まずは「お互いの利益」を考える所からスタートすると良いでしょう。
交渉は”双方の利益”を考えることからスタートする
3. なるべく転職エージェントに任せる
転職エージェントに任せる方が良い理由は、3つあります。
1.転職エージェントも年収アップを望んでいる
2.情報量が桁違いに多い
3.エージェントは経験量も多い
それぞれを見てみます。
転職エージェントは採用決定者の『年収×〇〇%』を仲介料として企業から受け取っています。
%率は企業によって異なりますが、大体25%〜35%です。高単価な案件であれば40%近くなることもあります。
紹介料は25%〜35%程度もある
つまり、年収が高くなればなるほど、転職エージェント側にもメリットがあります。
だからこそ、転職エージェントを主体としながら年収アップ交渉をすれば成功確率が高くなります。
転職エージェントも年収が上がることでメリットがある!
転職エージェントが持つ情報量はバカにできません。
私自身、転職エージェントとして仕事をしている身ですが、様々な企業の”生の採用情報”を知ることができます。
データベースを調べれば一発なのです。
具体的に、以下のような情報があります。
・転職先企業の採用予算
・転職先の競合企業の給与
・転職先の業界・業種の給与相場
・希望する転職先から既に内定を貰っている人のオファー給与
・転職先企業に何人の求職者が内定を貰っているか
・転職先企業の担当者の本音
etc….
とにかく、転職エージェントの情報量はバカにできません。
だって、それが”仕事”ですからね。
必死でやりますよ。
求職者が持っている情報とは比べ物にならないほど多くの量・質の情報を持っています。
その中から最適な選択肢を選んで、企業側と年収アップの給与交渉を行います。
最後にエージェントは年収交渉の経験量も格段に多いです。
だって、それが”仕事”ですからね
エージェントは年収のプロと言っても良い。
企業の温度感や人材市場の状況を把握できているエージェントは特に強い。
※エージェントによって実力値も違うので注意
転職エージェントは、1ヶ月に3人〜10人の転職を決定させます。
(転職市場は拡大しつつある)
単純に年収アップ交渉の場数が違います。
特に、初めての転職ではエージェントを活用して年収アップ交渉を進めると良いでしょう。
まとめ:転職は年収を”劇的”にアップさせる最高の手段
さて、いかがでしたでしょうか。
「転職時の給与が決まる仕組み」から「年収アップの具体的な方法」について解説をしました。
ここまでの内容をまとめます。
・給与は”需要と供給”によって決まる
・給与交渉は全く問題ない
・年収アップの交渉はエージェントを活用する
年収アップの具体的な手順は以下です。
1. 転職エージェントとの初回面談で希望給与を”正確に”伝える
2. 一次面接通過後に「内定辞退しない最低金額」を伝える
3.他社併願企業からのオファー金額を伝える
転職は、年収を大幅に上げる最大の機会と言えます。
昇進・昇格で上がる給与の幅はせいぜい数十万円です。転職では数百万単位で跳ね上がります。
私のご支援してきた中でも、500万円→800万円、650万円→900万円、900万円→1500万円と跳ね上がった人が多くいました。
転職は年収を上げる最大のチャンス
最後に、転職活動を進める際に役に立つ本をご紹介します。私自身も初めての転職時に読みました。
本記事が、皆様の年収を引き上げるきっかけになれば幸いです。
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今後も「平凡なサラリーマンが突き抜けるNo.1の思考ノウハウ」の発信を続けていきます。
しかし、本業と平行して執筆している故、不定期での更新になります。
それでも、本メディアのコンセプトや記事に共感頂けた方は是非、LINE@の登録をして頂きたい。私が執筆した最新の記事があなたに真っ先に届くようになっているからです。
それでは、以上です。
kou (@Kou_Survive)