※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
本日は、コンサル界での巨匠「企業参謀」についての総評・まとめをご紹介していきます。
「企業参謀」は大前研一氏がマッキンゼー時代に執筆したと言われる名著です。
しかしながら、具体例が古かったり論点があちこちに分散したり、とネット上では「読みにくい」という評価が多く目にされます。
そこで、本ページでは
「企業参謀」を初めて読む人でも分かりやすく、そして、日々の生活や仕事にどのように「企業参謀」を応用するのかを詳しく解説していきます。
「企業参謀」はコンサルや戦略に特化したい人にお勧め。
ちなみに、企業参謀を若い内から読んでいると「こいつスゲーな」と思われガチ。
(マウント取りに使う人も若干名存在する)
本記事でご紹介するのは「企業参謀」文庫本であり、新しく出版された「企業参謀-戦略的思考とはなにか」ではありませんのでご注意ください。
はじめに
最初に、なぜ「企業参謀」を読もうと思ったかについてだが、私は以下のような分野に興味があったからです。
・戦略
・コンサルタント
・企業経営
これらの分野に興味がありました。
純粋に「企業経営を戦略的に実行するにはどうすれば良いのか?」という問いを持っていました。
上記の問いに対して「企業参謀」は有力な回答を期待できると思い購入に至りました。
大前研一氏とは何者なのか?
ここで、著者である大前研一氏について簡単に抑えておこう。
・経営コンサルタント
・マサチューセッツ工科大学博士
・マッキンゼー日本支社長
・スタンダード大学経営大学院客員教授
参照:大前研一 Wikiより参照
とにかく、スーパーエリートと言ってよい人でしょう。
本書である「企業参謀」は大前研一氏が30代半ばで書き上げたと言われており、実力値の高さが伺えます。
30代が纏めた内容にしては、レベルが高すぎる….!
「企業参謀」の位置付けと関連本
企業参謀には、様々な関連本が存在します。
大きくは2つ。
単行本と文庫本です。
また、その他にも「企業参謀図解ノート」や「企業参謀の続編」があります。
最初の企業参謀は、大前研一氏が30代に書き上げたものであり、続編も出版されています。
企業参謀で有名な「床屋の話」とは?
企業参謀と言えば「床屋」の話で有名です。
企業参謀を読み進める上で、難解な具体例が数多く頻出されます。
「床屋」の話もその一つであり、企業参謀を読んでいる人の中では、印象深い具体例です。
「床屋」の話は企業参謀の中ではかなり有名
ここで、例の「床屋」の話を切り取ってみます。
床屋のサービス内容の実に70%が、自分でもできるサービスだったり、シャワーに入れば効果が無くなるサービスだと述べています。
具体的には以下です。
・髭剃り
・シャンプー
・ヘアセット
・耳掃除、肩たたき
米国の床屋と比較すれば、サービス内容の違いは大きく、日本の床屋は「バカ丁寧」という風に書かれています。
そこで、床屋を効率良く経営するためには、上記で挙げたサービスを辞めます。
床屋は、髪を切ることに専念するのです。
もちろん、その分値段は下がります。
客単価は下がりますが、バカ丁寧にしていた時間が削減され、回転率を高めることができます。
・サービス内容を絞る
・客単価を下げ、回転率を上げる
上記の2点となります。
サービス内容と単価を変えるだけで、新たな市場を創り出すことができる
企業参謀には、他にも「日本旅館の話」や「スポーツ旅行の話」など、様々な具体例を用いて解説がされています。
詳しくはこちらから。
国政に戦略的思考を用いるには?
続いて、企業参謀の第三章をご紹介しよう。
第三章「戦略的思考方法の国政への応用」では、圧巻とも言えるイカ漁について、戦略的思考が繰り広げられている。
企業参謀において、床屋の次に有名な話であろう。
イカ漁に限らず、企業参謀として戦略的解決策を推し進めるためには「問題の根底」を探る必要があると何度も言われている。
問題の表面だけを掬い取り、解決策を実施したとしても、表面のみ解決されるばかりで、逆に問題の種が増えるだけである。
問題解決は、根底の問題を明らかにすることから始める
さて、イカ漁について具体的に見ていこう。
イカ漁の問題は、ニュージーランド沖でイカを乱獲する日本人漁船に対して、ニュージーランド市民が怒っている、という内容です。
<背景>
・日本人はイカをよく食べる
・日本近海のイカが少なくなった
・ニュージーランド沖にイカは沢山いる
・漁師がイカを取る量は制限されていない
<問題点>
・イカを取る量が制限されていない
・水産庁が助け船を出している
・ニュージーランド政府/国民に配慮されていない
大きく纏めると上記のような形となる。
しかし、本書で書かれているのは「企業参謀として戦略的思考から解決策を導き出す」ということです。
問題点や背景を、それぞれの立場に分けて考えなければいけません。
<漁民>
・「今年の収入」に事足りる漁業を確保して欲しい
・国が補助をして欲しい
<水産庁>
・漁民や水産会社が納得してくれること
<外務省>
・ニュージーランド政府や国民が納得してくれること
<ニュージーランド政府/国民>
・漁船数を減らし、イカの乱獲を辞めてもらうこと
それぞれの立場で、それぞれの主張を言っているだけでは、全て解決となる策を提示する事は難しい。
そこで、”企業参謀の思考”が使われる事になる。
本書では、これらの複数要因が絡み合った問題に対して、戦略的思考とデータを用いて、解決策が抽出されています。
生活・仕事に戦略的思考を応用するには何をするべきか?
さて、ここまで企業参謀で紹介されている具体例をいくつかピックアップしてきました。
企業参謀の中で感じた私の所管や、日々の生活・仕事に応用するためには?という観点からお伝えしていきます。
結論は「問題への着眼点を変えること」です。
問題への着眼点を変えることが企業参謀への第一歩である
どういうことかと言えば、世の中は様々な”問題”があります。
企業活動は、それらの問題を解決するために存在します。厳密に言えば、人々の欲求です。
・上手い飯を食べたいという欲求
・綺麗な家に住みたいという欲求
・安心して快適に眠るベッドが欲しいという欲求
・自己成長がしたいという欲求
・スタイル抜群8頭身彼女が欲しいという欲求
これら、問題点への着眼の仕方を変えることです。
問題点を要素に切り分け深いレベルで思考を繰り返す。
これが大切なことです。
企業参謀に掲載されている図を使って説明します。
勘と機械的思考(いわゆる普通の思考)と戦略的思考の違いがよく表されている図です。
「非線形的な思考」と表現されていますが、人間の脳ほど「非線形的」なものはありません。
「非線形的」とは、つまり、複数の要素がどこで繋がってくるか分からない。
一本の直線のような思考回路ではない、という事になります。
人間の脳は極めて”非線形”的な思考を繰り広げる
戦略的思考を行うには、問題の要素を切り出し自らの頭の中で再構築をする事が求められます。
このような「思考」を繰り返すことが、戦略的思考を身に付ける最もな近道だと言えるでしょう。
「思考」について深く探究する際に、参照となる本があります。思考についての本を読み、戦略的思考を日々の仕事・生活に応用していきましょう。
所管・総括
さて、今回は「企業参謀」についてご紹介をしました。
いくつかの事例を踏まえながら、戦略的思考を実践するにはどうすれば良いのか?という観点からお届けしました。
「企業参謀」では、その他にも様々な事例が紹介され、経済学・経営学を基礎とした実例が紹介されています。
これらの事例から、成功要素を切り抜き、日々の仕事・生活に落とし込むこと自体が戦略的思考が最も必要とされる作業になります。
本記事を通じて、私含め読者諸氏の思考レベルがアップする事になれば幸いです。
—————-
今後も「平凡なサラリーマンが突き抜けるNo.1の思考ノウハウ」の発信を続けていきます。
しかし、本業と平行して執筆している故、不定期での更新になります。
それでも、本メディアのコンセプトや記事に共感頂けた方は是非、LINE@の登録をして頂きたい。私が執筆した最新の記事があなたに真っ先に届くようになっているからです。
それでは、以上です。
kou (@Kou_Survive)