はじめに ▶︎

【要約 + 考察】現役転職エージェントが転職2.0(村上 臣)を要約・考察してみた【本のまとめ】

最近、LinkedIn(リンクトイン)が、日本でも盛り上がりを見せていることから、リンクトイン代表の村上 臣さん執筆の「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」を読み込みました。

本ページでは、現役の転職エージェントとして、本書の要約や勉強になったことを纏めていきます。

尚、LinkedIn(リンクトイン)が盛り上がってきたとは言え、まだまだ40代・50代の採用意思決定者の中には知らない人も多いです。

つい先日「え、リンクトインってなに?」という会話を商談でした事が記憶に新しい私です。

転職やキャリアの思考について「是非一読はしておきたい」という本を16冊まとめました。


*関連記事*
▶︎ 転職やキャリアの思考を鍛えるオススメ本16選!

尚、本書は「転職を検討している人」向けではなく『令和のビジネスパーソン全員』にオススメできる本です。

筆者も転職エージェントの仕事をしていますが、採用・人事に携わる人には特にオススメです!

迷ったら購入して読み込んでみることを勧めます。

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転職は「自分の市場価値を最大化するための手段」である


本書は、冒頭から超重要な名言を綴っています。

最大の目的は「自分株式会社の時価総額の最大化」であり、転職はその手段と捉え直すべきだというのが、転職2.0の軸になります。

転職2.0 より引用


労働に価値が付いた時から「市場価値」という言葉が使われるようになりました。

市場における「労働力」は、それ自体が「商品化」され『年収』という形で売買されるようになりました。

昭和・平成における労働市場では「大企業に就職さえしていれば一生安泰」というレッテルが貼られていましたが、令和の労働市場は異なります。

複数の選択肢から自分の市場価値が最大化するような方法を取らなければいけません。

「転職」はあくまでも手段であり、目的になってはいけないのです。

「転職」に関する思考・行動を全て変えていかなければいけない!

48.【30秒で読む】転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール|たうよ@読書×平凡サラリーマン×投資で成長は出来るか?|note

「転職2.0」の大まかな考え方をさらに詳しく見ていきましょう。

自分株式会社という考え方

最も重要かつ感銘を受けたのが「自分株式会社」という考え方です。

悩める20代ビジネスパーソン
悩める20代ビジネスパーソン

「自分株式会社」とは?

会社を作るってこと??

「自分株式会社」とは、自分自身を経営者として、お金・時間を使う考え方です

悩める20代ビジネスパーソン
悩める20代ビジネスパーソン

それは、つまり….??

例えば、会社で働くという労働時間も「会社に時間を売っている」と捉えます

1ヶ月の給与は「売上」で、利益を生み出すような考え方です

分かりやすく言えば、

「自分株式会社の主要取引先として会社がある、と捉えること」です。


給与はあくまでも、会社が頂いている自分株式会社の売上です。

そこに、家賃や食費、交通費などの経費が必要になり、手元に残った金額が利益になる、という考え方です。

「自分株式会社」という考え方で捉えると、会社という主要取引先は複数存在する方がリスクが低いのは明らかです。

会社がいつ無くなってもいいように、売上経路を複数準備しておく必要があります。

「自分株式会社」の最大化のために、取引先を増やしたり固定費・変動費を削減するような動きをする


*固定費・変動費の削減は「節約」に値する

筆者が実際に「転職タグ」の分析をしてみた結果

実際に、本書で紹介されている「転職タグ」の分析を筆者自信で試してみました。

ポジションコーディネータ、法人営業、拠点責任者など
スキルソリューション営業、提案営業、プレゼンテーション、戦略立案、SNSマーケティング戦略と実行、Webマーケティング戦略と実行
業種製造業向け人材派遣・人材紹介、インターネット広告、新卒採用領域、など
経験新卒向けサービスの立ち上げ、メディアサイトの戦略立案と実行、製造業トップマネージメント向けの営業、海外営業、タイ企業への営業、など
コンピテンシー目的思考、アイデア出しが得意、粘り強く継続性を担保できる、達成するまでやり切る、圧倒的当事者意識と行動力、など
横にスクロールできます ⇨


パッと思いつく感じで言語化をしてみました。

いざ、整理してみると「書くこと結構あるな〜」という感触です。

これらのタグを使って転職を考えた時に、例えば「採用 × Web」や「タイ × Web」「タイ × インターネット広告 × 〇〇」という形で、思考を掘り下げていけばよいという事に気づけました。

転職2.0時代でエージェントを120%使い倒す方法

「転職2.0」では、転職エージェントを上手く活用して転職を成功させる方法が記載されています。

もちろん、転職エージェントはあくまでも手段であり、転職エージェントに全てを任せる、のは推奨されていません。

大前提として、転職エージェントや転職サイトに掲載されている「転職情報」を眺めるよりも、自信のキャリアの「転職軸」について真剣に考える時間を確保することの方が重要です。

具体的には、以下3つの要点になります。

転職エージェントの上手な使い方

1. 転職エージェントには会社ではなく業界について聞け
2. 転職情報を掻き集めても「あなたの価値」は高まらない
3. 広くゆるいネットワークを構築すること

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1. 転職エージェントには会社ではなく業界について聞け


これはつまり「伸びている市場を見極めろ」ということです。

極端な例ですが、昭和は「電話交換手」という職業がありました。

電話主の要望に答えて、電話先の回線に繋ぐ、という仕事です。

今、考えれば全く必要のない仕事ですが、当時にしてみれば「遠く離れた友人とリアルタイムで会話ができる」というのは、かなりイノベーティブなことでした。

実際に、以下のような写真が残されており、後ろに映る男性が電柱を作り、手前の女性が電話回線を繋ぐ。

まさに、社会インフラを支える役割だったことが推察できます。

電話交換手|歴史資料/書跡・典籍/古文書|収蔵品のご紹介|郵政博物館 Postal Museum Japan
郵政博物館より引用

昭和時代では「晴れ仕事」として非常に人気の高い職種でした。

では、現代では「電話交換手は求められているか」という事です。

ご存知の通り『No』です。

そもそも求人すらありません。

時代が変遷していくに連れて、求められる仕事・職種・業界まで変わっていきます。

つまり、転職エージェントには「会社の良し悪しではなく、業界・職種の伸び代を聞け」という事です。

「電話交換手」のように仕事には流行り廃りがあります。この全体の流れをエージェントに聞くことで、伸び代のある業界・職種を知ることができます。

転職エージェントは、日々膨大な求人を作成・公開・選定しています

彼らに「流行りの求人」や「廃れている求人」の業界や職種を聞くことは理にかなっています

ちなみに、お分かりかもしれないが「優秀な転職エージェント」に聞かなければ意味がありません。

転職エージェントにも優劣があり、ただマッチングをしているだけの「イケてない転職エージェント」もいます。

私は転職エージェントとして働いている傍ら、情報収集として多数の転職エージェントと会話をしてきました。

中でも「識学キャリア」と「アサイン」は優秀かつ先見性の高いエージェントが多く、上記記載した「業界・職種の良し悪し」を聞くにはもってこいだと思います。

それぞれのエージェントとの会話内容は、以下の記事にまとめましたので、参考にしてみてください。


*関連記事*
▶︎【体験談】アサインの評判や口コミは?筆者が転職面談を受けてみた感想をご紹介

▶︎【体験談】識学キャリアの無料相談を試してみた率直な感想


2. 転職情報を掻き集めても「あなたの価値」は高まらない


本書で述べられているのは、転職情報を掻き集めることではなく「転職の軸」を定めて継続的な行動をすることです。

悩める20代ビジネスパーソン
悩める20代ビジネスパーソン

転職サイトの求人を眺めるだけで1日過ごしてしまった…..

結局、少しでも給与の高い会社や安定してそうな会社を選んでいるだけ…..


転職サイトや転職エージェントに登録して情報を集めたとしても「あなたの市場価値」は上がりません。

これは全く同意します。

誰しもこのような経験を持っているのではないでしょうか。

私も数年前に似たような経験をしました。

ただ転職サイトの求人を眺めて選り好みをする。それだけで半日が経過する….なんてことはザラにありました。

結局、どこにも応募することなく、ただ時間が経過していく。

こんな経験をお持ちの人は、恐らく大多数だと思っています。

本書では「転職の軸」を定めて継続的な行動を行うことが大事だと力説されています。

特に本書では、市場価値を高めるために「タグ付け」と「タグの発信」が重要だと説かれています。

具体的なタグは以下になります。

<キャリアのタグ付け>

⚪︎ポジション
⚪︎スキル
⚪︎業種
⚪︎経験
⚪︎コンピテンシー

「自身の経験を上記に分解し、それらを発信することで、オファーや新しい挑戦に繋がる」

という事が本書で説かれています。

ぶっちゃけ難しいですが。

なので、以下に分解してみました。

① キャリアのタグ付け
② タグ情報の発信
③ 新しい繋がりや挑戦のキッカケを作る

簡単に言い換えれば、①で自己分析を行い、②はSNSやブログを使って発信、③が集大成、といった所でしょうか。

本書の著者は、Linkedln(リンクトイン)の日本法人代表ですので、②はLinkedln(リンクトイン)を推奨されるでしょう。

私の意見は以下です。

① キャリアのタグ付け
自己分析+コーチング


② タグ情報の発信
Linkedln+Twitter


①のコーチングは最近流行っている「キャリアコーチング」を使うのも一つの手段です。

キャリアや採用のプロが「あなたのキャリア」を分析して客観的なアドバイスをしてくれます。

初回無料相談も可能なので「自分1人ではちょっと….」と思う人は、相談してみるとよいでしょう。

筆者オススメは「マジキャリ」と「ポジウィル」です。

圧倒的な口コミと体験談があり、ユーザー評価も高いサービスとなっています。

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▶︎ 【体験談】ポジウィルキャリアの無料相談を受けた感想は?無料相談だけでも問題ない?

▶︎ 【体験談】マジキャリの無料相談を受けた感想は?強引な勧誘はある?コースは高い?

3. 広くゆるいネットワークを構築すること

最後に本書では、転職エージェントに限らず「広くゆるいネットワーク」を構築することが重要だと説かれています。

人の繋がりはどこで繋がるか分からないものです。

転職エージェントをしていた人が転職して同じ会社の同僚になった、というケースもあります。

様々なキャリアの選択肢が増えていき、より複雑性が強まる社会になります。

「会社名」で判断されるのではなく「個人名」で覚えてもらえるようになる必要があります。

キャリアの選択肢は「個人」に戻りつつある!

以上、転職エージェントによる「転職2.0」へのまとめとコメントをしてみました。

本書を何度か読み込む中で「自分株式会社」という視点は改めて本当に大事だと痛感しました。

転職やキャリアに悩む人は、是非手に取って熟読していただきたいと思います。

また本書では、面接時やオファー時の対応の仕方や、年収交渉の仕方、退職の準備や上司への報告など「転職」にまつわるあらゆる情報とナレッジが共有されています。

『我慢して働く時代は終焉を迎えました』

これからのキャリアは『個人』が掴み取る時代です!

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