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突然ですが、
「事実」と「意見」の区別が出来ていますか?
「100%出来ている」と自身を持って言える人はどのくらいいるだろうか。
私自身も、「事実」と「意見」を混同して発言してしまう事がある。
自分自身でも感じる時がある。
本日は、『「事実」と「意見」を区別できない理由』と『両者を区別する思考方法』についてメスを入れていきたい。
下記のような光景を職場で見るだろうか?
同僚:Aさん、辞めるってよ。 私:え、本当ですか!?理由は何と言っていましたか? 同僚:急に辞めるって。人間関係で揉めてるんだと思うよ。 私:(Aさんは何と言ったんだ?) 人間関係ですか。Aさんは何と言ってたんですか? 同僚:いや、人間関係でゴタゴタしてるから働きづらいっぽいよ、知らんけど。 私:(知らんけどって何だよ) どうゴタゴタしてるんですか? 同僚:いや、あんま知らんな。Aさんに聞いてみたら? 私:あ、はい...
正直、色々とヤバい職場である事は分かるだろう。
上の会話では、同僚の口から「Aさんが言った事実」は出てこなかった。
結局、私は「Aさんに直接話を聞きに行く方が早い」という決断に至った。
同僚の発言は、全て彼の「意見」になっています。私は、Aさんが言った「事実」を知りたかったが、一切のまともな答えは返ってきませんでした。
このような、生産性の低い会話をしている事に気付いて頂ければ結構です。
では、なぜ
「同僚は、事実と意見の区別が出来ないのだろうか」
結論を言うと
都合の良い解釈をしている
からです。
ありのままの「事実」を思い出すのが面倒くさいので、自分が感じた「意見」を言っています
上記の例では、私の質問は
「理由は何と言っていたのですか?」
に対して
「人間関係で揉めてるんだと“思うよ”」
という回答でした。
同僚の頭の中で、私からの質問が
『理由は何ですか?』
という質問に置き換わっています。
「意見」の方が簡単に答える事ができる故に、脳内で勝手に質問が切り替わってしまっているのだ。
「事実」と「意見」の違いが分からなければ、上の例のような”ヤバい”ビジネスパーソンに成り下がってしまいます。
それでは「事実」と「意見」の違いについて、さらに詳しく見ていきます。
目次
事実と意見の定義とは?

それぞれの定義を見てみよう!
事実とは「真実」です。
・真実
・客観的なデータ
・皆が「真実だと思っている」事
では、意見はどうでしょうか。
・自分の考えや判断
・憶測を根拠とした事象
・正確に判定できない事象
それぞれの定義をしました。
では、以下の文章の違和感に気が付くだろうか。
スマホ料金は「4千円」で安いよね。
「4千円」は『事実』であり、「安い」は『意見』です。
日常生活にあり触れた会話の中にも、「事実」と「意見」は混在しています。
日常生活では、気にせずに過ごせるかもしれないでしょう。
しかし、仕事は別です。
上で示した同僚との会話のように、生産性の低い会話を生んでしまうきっかけになります。
それでは次に、「事実」と「意見」を混同してしまう原因について見ていこう。
なぜ、「事実」と「意見」が混同してしまうのか?
答えは、冒頭で示した通り『都合の良い解釈』をしているからです。
人間の思考に問題があります。
脳は、問題を発見すると、すぐに答えを出そうとします。
この現象を行動経済学の専門家:ダニエル・カーネマンの素晴らしい知見があったので、ご紹介しよう。
彼が言うには「速い思考」と「遅い思考」があるのだと言う。
例えば、
ドッチボールでボールが飛んできました。
この時、脳は「ボールが飛んできた」という『問題』を認識します。
脳はすぐに答えを出し「サッと避ける行動」をします。
これが脳の「速い思考」です。
一方で「遅い思考」も存在します。
「ボールが飛んできた」という『問題』に対して、論理的に答えを出そうとする思考です。
ボールは右斜め前から飛んできている。 後ろまでの距離は2m50cmで相手は左側に立っている。 ボールを取ったとしてもあまり良い効果はない。 だから、膝を曲げてしゃがんで避けよう。
このように、論理的な繋がりを持たせた後に、答えを出そうとする思考を「遅い思考」と呼んでいます。
ドッチボールの話では、上記のような「遅い思考」はしませんよね。
このような「速い思考」と「遅い思考」が脳内システムに存在します。そして、多くの人は日常的に「速い思考」を使っています。
私と同僚の会話の中でも、同僚は「速い思考」を使っていたという事になります。
「速い思考」と「遅い思考」の使い分けが出来ていないと、「事実」と「意見」の区別は当然出来ない。
さらに、心理学の分野では『認知バイアス』と呼ばれる罠があります。

『認知バイアス』の例を紹介するよ!
フレーミング効果
これは「直感的な感覚」を用い、意図させた方に意思決定させる方法です。
例えば
・果汁90%のオレンジジュース ・添加物10%のオレンジジュース
どちらを購入するでしょうか?
多くの人は「果汁90%のオレンジジュース」を選ぶでしょう。
『果汁』は体に良くて、『添加物』は体に悪い。
という前提認識があるからです。
しかし、2つのオレンジジュースは、実は同じオレンジジュースです。
このような違いを利用して、意思決定を促す方法を「フレーミング効果」と言います。
アンカリング効果
最初に提示された情報が、後で付け加えられた情報によって、印象をコントロールする事を意味します。
例えば
70%OFF商品!
と記載があれば、なんとなくお得感がありますよね。
スーパーやコンビニで見る割引値札には、このような認知バイアスが使用されています。
これも、人間の「速い思考」を操作する事で、コントロールしようとする意図があります。
フレーミング効果
→「直感的な感覚」を使用するやり方
アンカリング効果
→「情報修正」を行うやり方
「事実」と「意見」の混同は「速い思考」と「遅い思考」が関係している事が分かりました。
「事実」と「意見」を区別する思考とは?
では、実際に「事実」と「意見」を使い分ける方法を見ていきます。
具体的に私が実践している方法を紹介します。
1.事実と意見の違いを認識する
2.正しい日本語を読み取る
3.発言したい内容を紙に書く
4.脳内で質問を繰り返し復唱する
5.当日中に復習する
「思考」というより実践的な方法が中心になっています。それでは、詳しく見ていきます。
「事実」と「意見」を区別する思考-1:
違いを認識する
まずは、明確な「違い」を認識する事です。
「事実」と「意見」をごちゃまぜで発言する人は、そもそも両者の違いを理解していません。
「事実を教えてください」
と言っても「意見」を言います。逆も然りです。
事実は「真実」です。
意見は「自分の考え」です。
「自分の考え」を持って生きる事は大切ですが「事実」との区別が出来なければ意味がありません。
転職したばかりの新参者が「意見」の混じった報告を行います。そして、嫌われます。
『お前の意見は聞いていない』と。
まずは「違い」を認識しましょう。
「事実」と「意見」を区別する思考-2:
正しい日本語を読み取る
これが、予想以上に出来ていません。
近年では、テキストコミュニケーションが重視される傾向にあります。
電話よりもテキストで伝えた方が、記録として残る。伝えたい事を漏れなく伝える事も出来る。
などなど、テキストコミュニケーションのメリットは大きい。正式な約束事や条件を伝える時はテキストコミュニケーションが用いられる。
そんな時に、「事実」と「意見」が区別できなければどうなるだろうか。
✔️メール文章がやたら長い
✔️日本語が支離滅裂
✔️質問に回答しない
✔️会話が成り立たない
このような状態になってしまうだろう。
「正しい日本語」を使用できない事で、ミスコミュニケーションが発生します。
「正しい日本語」のスタートラインに、”てにをは”があります。”てにをは”が正しく使えないビジネスパーソンは致命的です。
「猫”が”好き」
「猫”は”好き」
では、両者の意味合いが違いますよね。
日本語は微妙なニュアンスの違いによって、相手に与える印象も大きく変わってきます。
「事実」と「意見」を区別する思考-3:
発言したい内容を紙に書く
とは言え、こんな悩みを持っている人もいるでしょう。
「言いたい事が上手くまとまらない」
このような時は、真っ白な紙に思いついた言葉を書いてみると良い。
意外と、シンプルにまとめる事が出来ます。
また、紙に書く事は「言語化能力」の向上にも役に立ちます。テキストコミュニケーションが重要になった近年では「言語化能力」は必要不可欠と言えるでしょう。
以下の記事も参考にしてみて下さい。
なぜ”言語化”が必要なのか?”言語化”こそ人生を救う最強のツール。
「事実」と「意見」を区別する思考-4:
脳内で質問を復唱する
それでも「区別」が出来ない。
そんな人は、脳内で質問を復唱する事をお勧めします。
「〇〇さんは、▲▲さんに、□□と聞いた。」
「〇〇さんは、▲▲さんに、□□と聞いた。」
「〇〇さんは、▲▲さんに、□□と聞いた。」
3回ほど復唱すると良いだろう。
慣れない時は、声に出してみるのも良い。
とにかく質問を繰り返し脳内にインプットする事です。
「事実を聞かれているのか?」
「意見を聞かれているのか?」
これを意識するだけでも、「事実」と「意見」の棲み分けが出来るようになるだろう。
「事実」と「意見」を区別する思考-5:
当日中に復習する
最後に、よくある事例をご紹介します。
事実と意見を区別したいが、忘れました。
こんな声を聞きます。確かに気持ちは痛いほど分かります。
なぜなら、当初、私もそうだったからです。
会議や商談で「事実」と「意見」に分けてまとめる事が出来ませんでした。理由は簡単で、忘れていたから。
そして、勝手に解釈していたから。
そんなお悩みには、『当日中』に記録する事をお勧めします。
最初は「録音」するのも良いかもしれない。
会議や商談が終わった時に、同じ時間を掛けてまとめると良い。必ず「事実」と「意見」の違いが分かる。
「議事録」を取る機会がある方は是非、試して見て欲しい。
「議事録」の精度が100倍は上がる。(実証済み)
終わりに
さて、いかがでしたでしょうか。
ここまで事実と意見の違いが分からないサラリーマンの特徴や「ダメビジネスパーソン」にならないための思考についてまとめました。
あなたはどのくらい「事実」と「意見」を分けて発言できていますか?
あなたの市場価値に直結するかもしれませんよ。

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