【松下 幸之助の名言】根気よく – 全文と読後感

本ページでは松下幸之助の言葉を引用しながら、松下幸之助の残した言葉について考察するページだ

全文に加えて筆者の主観を交えた感想も一緒にお届けしていく。

経営の父と呼ばれた松下幸之助の言葉を胸に刻むきっかけとなれば幸いだ。

松下幸之助の言葉は、全て下記の『道をひらく』シリーズから引用している。紙媒体で読みたいという人は是非、購入して熟読して頂きたい。

人生に活路が開き、イキイキとした毎日を過ごせるようになる

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根気よく


どんなによいことでも、一挙に事が成るということはまずあり得ない。

また一挙に事を決するということを行なえば、

必ずどこかにムリを生じてくる。

すべてことは、一歩一歩成就するということが望ましいのである。

だから、それがよいことであればあるほど、

そしてそれが正しいと思えば思うほど、

まず何よりも辛抱強く、根気よく事をつづけてゆく心がまえが必要であろう。

「徳、狐ならず」ということばがあるけれども、

これは正しいことはいつかは必ず人びとに理解してもらえるという意味にも通じる。

しかし、これとても、一ぺんにというわけではない。

徐々にということである。

だから、いかに正しいと思うことでも、

その正しさにとらわれて、いたずらに事をいそぎ、

他を誹謗するに急であってはならない。

みずからの正誤を世に問うためにも、

まずは辛抱強く、根気よく事をすすめてゆくという謙虚な姿がほしいのである。

慌ただしいこの人の世、ともすれば浮き足立って、

辛抱の美徳、根気の美徳が失われがちであるが、

おたがいに謙虚に二省、三省してみたいものである。

さて、いかがだろうか。

根気よく、謙虚に毎日を積み重ねることができる人は本当に少ない。

もちろん、新しいやり方を試して失敗を重ねることも大切である。

要は、1日1日、少しでも進歩しているかどうか?という点だと感じる。

同じ仕事でも、心を変えれば、やり方を変えれば、結果が変わる。

大事なことは、根気よく淡々と積み重ねができるかどうかである。積み重ねができない人は、安きに流れ、楽を求めるようになる。

「楽=効率良く」は似て非なるものだ。

「楽」を追い求めることで、効率よくなることはない。

根気よく続けて効率良くなり生産性も上がるものだ。

一朝一夕にできるものではない、という事だろう。

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