【松下 幸之助の名言】懸命な思い – 全文と読後感

本ページでは松下幸之助の言葉を引用しながら、松下幸之助の残した言葉について考察するページだ

全文に加えて筆者の主観を交えた感想も一緒にお届けしていく。

経営の父と呼ばれた松下幸之助の言葉を胸に刻むきっかけとなれば幸いだ。

松下幸之助の言葉は、全て下記の『道をひらく』シリーズから引用している。紙媒体で読みたいという人は是非、購入して熟読して頂きたい。

人生に活路が開き、イキイキとした毎日を過ごせるようになる

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懸命な思い

人生は淡々たる大道を行くが如し、

という人もあれば、嶺あり谷あり起伏の連続、という人もある。

いずれが真実か見る人によってそれはさまざまであろう。

しかしおたがいに、まずは坦々たる大道とはいいかねるこの日々ではなかろうか。

峠を越えればまた峠がある。

仰ぎ見つつ息つく間もなく、また登り始める。

つまりこれが人生なりとの諦念も、そこにおのずからわいてくるような日々である。

しかし、もしこれを神のような立場から見たならばどうなるか。

おたがいに起伏の連続と見ているこの人生も、

実はそれは起伏でも何でもないのであって、

淡々たる大道ではないかということになるかもしれない。

つまり、淡々たる大道として与えられているこの人生を、

わが心至らず、わが心眼ひらかざるために、

嶺あり谷ありと観じているのかもしれないのである。

いつの日か、この真実が見きわめられるであろう。

けれども、今はただおたがいに、懸命にわが道を歩むほかにであろう。

懸命な思いこそ、起伏があろうと、淡々としていようと、

ともかく我が道を照らす大事な灯なのである。

さていかがだっただろうか。

「人生に決められた道」はない。

しかし、多くの人が知らず知らずの内に、自分の道があるはずだと思い込んでしまう。

可能性が広がるなら結構な話だが、多くの場合で自分の可能性を狭めてしまっている。

私に言わせればこうだ。

『人生に失敗がなければ失敗する。』

失敗をしなければそれ自体が失敗したようなもの、という意味である。

決められた道などあるはずもなく、一瞬一瞬の積み重ねが僕たちの後ろに「道」を作っているだけだ。

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