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キャリアアドバイザーはやめとけと言われる理由は?
「きつい」「辛い」と聞くけど、真相は?
本記事にたどり着いた方は、
・キャリアアドバイザーはやめとけと言われる理由は?
・キャリアアドバイザーの辛い点は?
・「やめとけ」と言われるけど、私には実際どう?
という疑問や悩みをお持ちのことでしょう。
「キャリアアドバイザーはやめとけ」という声は多く、残業時間や業務量も多いイメージです。
「やめとけと言われる理由は?」や「キャリアアドバイザーに向いている人の特徴は?」と疑問を持っている人もいますよね。
そこで本ページでは、キャリアアドバイザーはやめとけと言われる理由、キャリアアドバイザーの魅力や向いている人の特徴、キャリアプランまで詳しく解説します。
大手人材紹介会社で、現役のキャリアアドバイザーとして働く私が、人材業界の裏側まで忖度無しで解説しますね。

キャリアアドバイザーはやめとけと言われる理由をまとめました
「きつい」「辛い」と言われるブラック人材企業の特徴も解説しています
目次
キャリアアドバイザーはやめとけと言われる理由は?

キャリアアドバイザーは、人材派遣会社や人材紹介会社で、求職者の転職支援をします。
しかし、業務量の多さや責任感の重さから、「やめとけ」と言われることもあります。

業務量の多さと責任感の重さ以外にどんな理由がありますか?
・求職者に合わせるので長時間の残業があるから
・毎月のノルマ量が多いから
・給与が業務量に比して低いから
・求職者との人間関係に悩む人が多いから
・慣れると単純労働になるから
それぞれの理由を細かく見ていきましょう。
① 求職者に合わせるので長時間の残業があるから
キャリアアドバイザーは、基本的に求職者優先で動く仕事です。
求職者の都合を最優先して面談や連絡を行うため、どうしても就業時間外や休日に対応が必要になるケースが発生します。

CAの残業時間はどれくらいですか?
キャリアアドバイザー平均の残業時間は、「月40時間程度」です。
キャリアアドバイザーの残業時間の目安
・月20時間以下はホワイト企業
・月40時間以下は普通の会社
・1分単位で残業代が支払われるのは優良企業
面談希望の多くが「平日夜19時以降」や「土日」になることが多く、通常勤務が終わったあとに面談を設定したり休日出勤をしたりするケースが多いです。
結局、日中は通常業務、夜は求職者対応と、1日の稼働時間が長くなりがちです。

長時間勤務が続けば、ワークライフバランスを保てなくなり、仕事へのモチベーションが下がってしまいます
② 毎月のノルマ量が多いから
キャリアアドバイザーは、ノルマの「量」が求められます。
例えば、CAは下記のようなノルマがあります。
CAノルマの量
・面接設定数
・企業への推薦数
・初回面談数
・内定獲得数
・決定数
・スカウトメール送付数
など
キャリアアドバイザーは、案件を高速で回しながら、新規求職者の面談も行わなければいけません。
今月の売上目標は達成しても、来月やその先の売上目標が達成できなくなります。
要するに、常に数字に終われ続ける状況に陥ります。
肉体的にも精神的にも負荷が大きく、ノルマへの重圧が「続けられない」と感じてしまう人も多いです。
一方で、求職者の転職活動は一人ひとりの事情によって進み方が大きく異なります。
面談を重ねても内定に至らなかったり、途中で転職活動を中断するケースも少なくありません。
そのため、自分の努力だけではコントロールできない要素が多い中で、厳しい数字目標を追いかけ続けることになります。
具体的には、下記のような悩みを抱えている人も多いです。
キャリアアドバイザーのよくある悩み
・毎月の目標未達成で自己嫌悪に陥る
・数字ばかり追うことに違和感を覚える
・ノルマ達成のために無理な対応をしてしまう
・常に成果を求められるため、メンタルが消耗する
・上司や同僚との比較でストレスを感じる
③ 給与が業務量に比して低いから
キャリアアドバイザーの平均給与は「年収約440万円」でした。
(厚生労働省の賃金構造基本統計調査より抜粋)
キャリアアドバイザーの年収
・全体平均は約440万円
・新卒3年目程度までは約400万円
・経験年数が増えれば500〜600万円
あくまで平均年収ですが、キャリアアドバイザーの業務量に比較すると、「相対的に安い」と感じてしまう人が多いです。
ハードな業務量に対して、給与水準が必ずしも高くないことは、業界内でも課題とされています。

CAの給与水準はそこまで高くないんですね…
インセンティブがあれば増えますか?
インセンティブ制度を導入している会社もありますが、実際には「基本給は低く、インセンティブで補う設計」のため、安定収入を得にくいという側面もあります。
結果的に、「これだけ働いて、この給与…?」と、コスパの悪さに不満を抱きやすい職業だと言われています。
しかし一方で、キャリアアドバイザーにとってのホワイト企業ランキング1位「リクルートホールディングス」は、平均年収1,119万円です。
役員や突出して高い年収がいる人が多いのも事実ですが、未経験からのキャリアアドバイザーでも年収500万円以上を目指せます。
「短期間で成長したい」や「若手から年収600万円以上を目指したい」という人におすすめです。
リクルートに転職して後悔する人の特徴や、「リクルートはやめとけ」と言われる理由も詳しくまとめています。
④ 求職者との人間関係に悩む人が多いから
キャリアアドバイザーは、多くの求職者と接点を持つが故に、人間関係で悩む機会も多いです。
「仕事だから」と割り切って関係性を築ける人は少なく、時には人間関係のトラブルやストレスに悩まされる人も多いです。
実際、求職者側からクレームのような声が入ることもあります。
よくある求職者のクレーム紛いの不満
・自分に合った求人を紹介してくれない
・こちらの希望を分かっていない
・対応が遅すぎる
などなど
また、求職者の中には、ドタキャンをしたり、連絡が途絶えたりする人もいます。
「人間関係に疲れてしまう」という悩みに直面するのが、キャリアアドバイザーの現実です。

「仕事だから」で完全に割り切れる人は少ないです…
実際、下記のようなCAの悩みをよく聞きます。
CAのよくある悩み
・求職者からの無理な要望に対応しきれない
・求職者の感情の起伏に振り回される
・期待に応えられないことに罪悪感を感じる
・連絡が取れない求職者に振り回され、業務が滞る
・自分自身の責任ではない結果に対して責められる
などなど
上記のような精神的ストレスの多い仕事から、「キャリアアドバイザーはやめとけ」と言われています。
⑤ 慣れると単純労働になるから
キャリアアドバイザーは、未経験からでも挑戦できる仕事内容であり、そこまで高度なスキルを必要としません。
未経験からでも約3ヶ月程度あれば、ある程度の業務内容のキャッチアップが可能です。
約1年営業活動を続ければ、売上目標を達成できる人が大半で、ある程度の問題も自己解決できるようになります。
人材紹介営業の習熟度目安
・1ヶ月:研修である程度覚える
・3ヶ月:業務プロセスが分かる
・6ヶ月:売上を戦略的に立てられる
・1年:想定外の問題も自己解決できる
・3年:自分の強みを伸ばし爆発的に売れる
・5年以上:専門性を伸ばしプロフェッショナルになる
私も多くのCAを見てきましたが、大体6ヶ月〜1年程度で売上を作れるようになります。
それ以降は、本人の適正や努力次第で、伸び率は変わってきます。
言い換えれば、1年程度の勤務である程度慣れることができるという事です。

キャリアアドバイザーは、約1年働けばある程度の範囲が分かるようになります
「慣れると単純労働」というのは、私自身も感じる部分が大きいです。
2年から3年程度働いている人は、一種の「飽き」や「慣れ」が出てくることでしょう。
Xにも、元リクルート出身者の下記投稿がありました。
人材紹介のようなoperational excellence型の労働集約仕事を長くやると「神は細部に宿る」教が心身に定着し、ミクロな繊細手技が発達するが、バーズアイが効かなくなりダイナミックな土木系筋力は損なわれる。職人稼業と割り切るならいいが、企業として変革に挑んでいくなら中和策が不可欠になる。
— 黒田真行◆採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ (@damadama777) February 21, 2020
また、人材紹介は、労働集約型のビジネスモデルから故、景気変動の影響も受けやすい業界です。
全体の経済状況が良くなれば業績は右肩上がりになりますが、コロナ渦のような不景気に陥れば、採用の動きも止まり業界全体の業績も落ちてしまいます。
以上ここまで、「キャリアアドバイザーはやめとけ」と言われる5つの理由を紹介しました。
・求職者に合わせるので長時間の残業があるから
・毎月のノルマ量が多いから
・給与が業務量に比して低いから
・求職者との人間関係に悩む人が多いから
・慣れると単純労働になるから
「キャリアアドバイザーはやめとけ」のリアルな声

ここまで、キャリアアドバイザーはやめとけと言われる5つの理由を紹介しました。
続いて実際、SNS上の声を見ていきます。

友達も「キャリアアドバイザーはやめとけ」って言っています…

現在、人材紹介会社で働いていますが、求職者の質が悪すぎて毎日しんどいです…
人材紹介会社で働いています。
仕事を紹介してほしいと自分から登録したくせに、無断キャンセルをしたり、連絡をしたらブチギレてくる人が多くて辛いです。
嫌なら退会するなり、もう連絡やめてくださいと申請すればいいのに、人間の質が悪すぎて毎日しんどいです。
こういうひと神経がわからないのですが、モンスターなのでしょうか?
Yahoo知恵袋より引用
キャリアアドバイザーの仕事は、仕事の斡旋です。
自分で求職者を選ぶことはなかなかできませんので、文句を言ってきたり困らせてくるような人もいます。
「人間不信」になってしまうキャリアアドバイザーもいます。
私自身も、キャリアアドバイザーとして何百人と面談をしてきましたが、一癖二癖あるような人も大勢いました。

求職者対応に疲弊してしまうCAの人は多いですよね…
転職の魔王様、あれだな。
— かなちくむ (@bg91777) March 23, 2024
CA(キャリアアドバイザー)の仕事なめすぎだなぁ。
リアルのCA、というか人材業界って超激務なんだぞ。
CAって1人で30人くらいの求職者みてるんだから😅
上記のようなX投稿もありました。
人材紹介会社で働く私も同意見です。
「1人で求職者30人以上対応する」は当たり前です。
厳密には、1ヶ月で30人以上の新規面談を行うのがキャリアアドバイザーです。
2ヶ月、3ヶ月が経過すれば、これまでの面談数は100人を超えてくるのがザラです。

沢山の人と話しすぎて、誰が誰だか分からなくなってしまいます…
求職者の数が増えれば増えるほど、それだけ業務量は増えていきます。
ところでリクルートエージェントのキャリアアドバイザー、あまりにも激務そうで、その仕事大変すぎやしねぇか?大丈夫か?となった。
— 木端 (@coppamizin139) May 28, 2024
キャリアアドバイザーの実際の給与明細の投稿もありました。
【キャリアアドバイザーとしてブラック企業に求職者を送り込んでいた過去を持つ採用担当者】30歳くらいで年収550万円の女性から給与明細を買い取らせて頂きました。現役バリバリの人事から見たおすすめのエージェントとそうでないエージェントを実名で書いといたから参考にするように!とのことです。 pic.twitter.com/j9kgJR0M3f
— 給与明細買取屋さん (@kyuyokaitori) August 9, 2024
「ブラック企業に求職者を送り込んでいた過去を持つ採用担当者」という記載があり、転職エージェントとは言え、本心からおすすめできない仕事も斡旋しなければいけない大変さがあります。
上記X投稿は、給与明細をフックにnote販売に繋げているアカウントですが、キャリアアドバイザーの実態を知る上では参考になりますね。
キャリアアドバイザーの魅力・仕事のやりがいは?

ここまで、キャリアアドバイザーはやめとけと言われるリアルな声や理由を見てきました。
一方で、キャリアアドバイザーは、やりがいや達成感が大きいのも事実です。
ここからは、魅力・仕事のやりがいなど、ポジティブな面を紹介します。

キャリアアドバイザーの楽しい一面は?
仕事のやりがいは?

お客様からの感謝の言葉を貰った時が、一番やりがいを感じますね
・お客様からの感謝の言葉が一番のやりがい
・コミュニケーション能力が身に付く
・多様な業界、職種の知見が身に付く
・売上目標に貢献できた時の達成感
それぞれを細かく見ていきましょう。
お客様からの感謝の言葉が一番のやりがい
キャリアアドバイザーの一番のやりがいは、お客様からの感謝の言葉です。
転職活動は、人生を左右する大きなイベントです。
だからこそ、丁寧にサポートすることで心から感謝される場面が多くあります。

お客様からの感謝の言葉は、心に残るものがありますよね
例えば、下記のような言葉を貰いやすいです。
求職者から貰いやすい感謝の言葉
・CAさんがいなければ転職に失敗してた
・最高の会社を紹介して頂きありがとう!
・満足のいく年収、待遇で幸せです
・ブラック企業から脱出できました
・両親は涙を流して喜んでくれました
・有名大手企業で周囲に自慢できます
・気づけなかった一面に気づけました
などなど
キャリアアドバイザーは、大変な部分も多いですが、求職者から言われた感謝の言葉さえあれば、それまでの苦労が報われた!と思えますよね。
私も、上記のような言葉を何度もいただき、その度に、キャリアアドバイザーとして働くやりがいや、楽しさを見つけることができました。
「人のためになる仕事」とは、まさにこのことだな、とつくづく痛感しました。
その他にも、営業職が楽しすぎる秘訣や、営業で脳汁が溢れ出る瞬間についてまとめた記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
コミュニケーション能力が身に付く
キャリアアドバイザーは、単なる「橋渡し役」ではありません。
求職者の希望を聞いて、要件に当てはまる求人を紹介して、面接調整をして〜という調整役だけではありません。
企業と求職者をマッチングさせるのが、本当の価値です。

求職者の本音を引き出し、求職者が気づいていなかった強みを明らかにすることも仕事です
「求職者よりも求職者を理解する」が求められます
例えば、表面的には「年収アップが希望」と言っていても、深く話を聞くと「家族との時間を大切にしたい」という本質的なニーズが見えてくることもあります。
こうした微細な心の動きをキャッチし、言葉にできない思いまで汲み取る力が、自然と磨かれていきます。
キャリアアドバイザー(CA)は、単なる会話スキルではなく、以下のような能力を身につけることができます。
身に付くスキル
・相手の本音を引き出す質問力
・言葉にならない想いを察する共感力
・立場の異なる相手をまとめる交渉力
・情報をわかりやすく整理し伝える説明力
・意思決定を後押しする力
特に、言葉にならない感情や想いを汲み取る力は、AIにはできません。
人間のキャリアアドバイザーにしかできません。
上記のようなコミュニケーションスキルは、CA以外にも「営業」「マネジメント」「マーケティング」など、幅広い職種で応用できます。

本音を引き出せる力は、どんな会社に行っても役に立ちますよね
多様な業界、職種の知見が身に付く
キャリアアドバイザーは、日常的に求職者と話すことで、多様な業界・職種に関する知見が自然と身につきます。
求職者のキャリアをサポートするためには、それぞれの業界が抱える課題や成長性、職種ごとの求められるスキル、労働環境、年収相場など、リアルな市場動向を深く理解する必要があるからです。
また、求職者側も様々なニーズがあります。
求職者の相談内容の例
・未経験からITエンジニアになりたい
・営業から営業企画に転職したい
・年収を大幅に引き上げたい
・特定業界内で転職したい
・時短勤務で復職したい
・育児をしながらリモートで働きたい
などなど
それぞれの求職者にベストな求人紹介をするには、業界・職種ごとの業務内容・キャリアパス・働き方・求められるスキルなどを把握しておかなければいけません。
よく分からない業界の求人を、求職者に熱を込めて紹介できませんもんね。

CA業務で、自然と自分自身の市場価値もグッと引き上げることができます
売上目標に貢献できた時の達成感
営業目標に貢献できた時の達成感も、キャリアアドバイザーとして働くやりがいです。
個人の営業目標だけではなく、チームや拠点、事業部全体の目標達成に貢献できた時は、楽しさを一番感じられる瞬間です。
キャリアアドバイザーは、求職者と企業、自社の3方良しの状態が求められます。
売上を上げるだけなら、どんどん求職者を紹介しまくって内定を貰えばいいのですが、そんなに簡単ではありません。
ベストマッチングを作り出しながら、自社の営業目標も達成する。
「二兎を追って、三兎を得る」という感覚に近いです。
成約件数や売上は数字で厳密に管理されるため、最初はプレッシャーを感じるかもしれません。
しかし、だからこそ、自分の努力が直接成果に結びついた瞬間の喜びは格別です。
たとえば、
・苦戦していた求職者の転職が決まり、企業にも感謝された
・チーム全体の売上目標達成に自分の成約が大きく貢献した
・月間MVPや表彰など、目に見える形で成果を認められた
といった瞬間は、自己成長への確かな手応えを感じれますよね。

ノルマ量は多いですが、営業目標を達成した時は、シンプルに嬉しいですよね
また、営業として目標達成をする上では、「逆算思考」が不可欠です。
逆算型の営業戦略を練り込み、全てのパズルがバシッとまとまった時、営業として一歩成長できたと感じられます。
逆算型営業戦略は、キャリアアドバイザーとしてキャリアアップしたい人には必須の思考方法です。
以上ここまで、キャリアアドバイザーの魅力・仕事のやりがいを4つ紹介しました。
・お客様からの感謝の言葉が一番のやりがい
・コミュニケーション能力が身に付く
・多様な業界、職種の知見が身に付く
・売上目標に貢献できた時の達成感
こんな人はやめとけ!キャリアアドバイザーに向いてない人の特徴

ここまで紹介した「キャリアアドバイザーはやめとけ」と言われる理由やリアルな声・実態をもとに、キャリアアドバイザーに向いていない人の特徴を紹介します。

どんな人が向いてないですか?
・数字を追いかける仕事が苦手な人
・沢山の人とのコミュニケーションが苦手な人
・ストレス耐性に自信がない人
・ワークライフバランスを重視したい人
それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
① 数字を追いかける仕事が苦手な人
キャリアアドバイザーは、「数字」を追いかけることが求められます。
「転職支援」という人のサポートがメインと思われますが、明確な売上目標や面談数などノルマがあり、営業職の強い仕事です。
そのため、数字に対して強い抵抗感がある人には、精神的な負担が大きくなりやすい職種です。
売上、紹介数、面接数、紹介数、などなどの細かいKPIがあります。

全てのプロセスで数字が評価されるんですね…
けっこう泥臭い営業っぽいですね…
人材紹介会社によって数字管理の方法は異なりますが、数字が未達だとかなり詰められる人材紹介会社もあります。
例えば、大手人材紹介会社のリクルートだと、売上以外にも下記のようなKPIを見られます。
リクルートの目標やKPIの例
・1年の売上目標
・半年の売上目標
・四半期の売上目標
・毎月の売上目標
【KPI】
・転職決定数
・最終面接数
・一次面接数
・一次面接通過率
・書類選考通過率
・書類推薦数
・求人公開数
・顧客訪問数
・架電数
・リーチ数
などなど
関連記事:リクルートに転職して後悔する?

こんなにたくさんの項目で数字が見られるんですね…
リクルートだけではなく、パーソルキャリア、パソナ、JACリクルートメントなどの大手人材紹介会社は、キャリアアドバイザー(CA)の数字管理として上記のような項目を主要KPIに設定しています。
したがって、数字を追いかける営業が苦手な人は、この時点でアウトです。
「キャリアあどバイザーはちょっときついかも…」
や、
「CA業務は大変」
と感じた人は、人材業界5年の営業職が実体験を共有の記事も見てみてください。
人材業界全体がブラック業界と言われる理由や、デメリットを解説しています。
一方で、数字を一つのゲーム感覚で捉えたり、「成果を上げる=求職者にも企業にも貢献できた証だ」と前向きに考えられる人は、CAに向いています。
② 沢山の人とのコミュニケーションが苦手な人
キャリアアドバイザーの仕事は、一日に何人もの求職者と話します。
単にメールや電話だけではありません。
求職者の人生観や価値観を深く理解し、企業のニーズを正確に把握し、両者を橋渡しするためには、高いレベルでの対話力と傾聴力が不可欠です。

求職者の本音を引き出す根気強いコミュニケーションが求められるんですね…
そのため、「人と話すのが苦手」「初対面だと緊張してうまく話せない」「複数の関係者と調整するのが負担」と感じる人には、かなりハードな環境になります。
また、キャリアアドバイザーは、時には求職者に耳の痛いアドバイスをしなければいけません。
CAが求職者に現実を突きつける時
・志望動機が甘い時
・希望条件が市場相場と合っていない時
・お見送り理由を伝える時
など
経験やスキルが足りていない求職者に対して、毅然とした態度で転職市場の現実を突きつけなければいけません。

キャリアアドバイザーは、求職者の「友達」ではありません
時に厳しいことも、敢えて伝えなければいけません
コミュニケーションが苦手な人の特徴
・初対面で話すことに強い緊張を感じる
・相手の気持ちより、自分のペースで話したい
・人と関わることより、1人で作業する方が得意
・面談など対人対応が続くと疲れる
など
③ ストレス耐性に自信がない人
「ストレス耐性」がない人は、キャリアアドバイザーに不向きです。
上述したように、キャリアアドバイザー=営業職と近しく、営業はストレスの多い仕事です。
求職者との面談では、うまくいかない転職活動に苛立ちをぶつけられたり、理不尽なクレームを受けたりすることもあります。
さらに、売上目標の達成プレッシャーや、複数案件を同時に抱える多忙さも加わり、常にマルチタスクで動き続ける必要があります。
ストレスをそのままストレスと捉えてしまう人では、いずれ精神的に辛くなってきてしまいます。
もし下記の傾向があるなら、営業的なストレス耐性が薄いので、すぐに誰かに相談しましょう。
ストレスで限界を迎える人の傾向
・ストレスで食事ができない
・瞼が重なり、上手くまばたきができない
・夜は眠れず、日中に眠くなる
・休日も頭から仕事が離れず休めない
ストレスは、体にアラートを鳴らします。
上記のような症状がある人は、誰かに相談してみましょう。
私のおすすめはキャリアコーチングサービスです。
キャリアのプロがあなたの悩みを的確に紐解いてくれますので、話していて気持ちが楽になります。
特に「ポジウィルキャリア」と「マジキャリ」は受講者数が多く人気です。
④ ワークライフバランスを重視したい人
キャリアアドバイザーの仕事は、業務時間に必ず終了できる訳ではありません。
求職者の多くは現職で働いている人で、就業時間後や土日に面談を設定されるからです。

CAは、残業や土日対応も多いんですね…
そのため、「自分のペースで働きたい」「定時できっちり帰りたい」という希望が強い人は、負担が大きいと感じてしまいます。
さらに、月末や四半期末などは、売上目標達成に向けて案件をまとめる動きが活発になるため、通常よりも業務量が増え、プライベートの予定を後回しにせざるを得ない場面も出てきます。
繁忙期には休日出勤を求められることもあり、完全なワークライフバランスを実現するのは難しいです。
しかし、最近はリモートワークや、フレックス制度を導入して、働きやすいホワイト企業も多くなっています。

完全に定時で終われる訳ではないですが、CAにとってのホワイト企業も調査しました
キャリアアドバイザーにとってのホワイト企業の多くは、大手人材紹介会社です。
「リクルート」や「パーソルキャリア」といった大手企業は、働き方の柔軟性や残業時間の調整もされているので、ワークライフバランスを重視したい人におすすめです。
キャリアアドバイザー向けホワイト企業ランキング10選!では、より詳しい項目別の評価を行い、ホワイト企業に成功するためのコツをまとめています。
キャリアアドバイザーに向いている人とは?

続いて、キャリアアドバイザーに向いている人の特徴を見ていきましょう。
キャリアアドバイザーとして活躍し続けている人も多いですし、成果報酬でガッツリ稼いでいる人もいます。
・細かいコミュニケーションが得意な人
・人に向き合うのが好きな人
・目標達成意欲が高い人
・マルチタスク能力がある人
それぞれを詳しく見ていきましょう。
① 細かいコミュニケーションが得意な人
キャリアアドバイザーは、それぞれの求職者に合わせたサポートが求められます。

細かいコミュニケーションって、何が求められますか?
多くの求職者は、一度の会話で本音や全てのニーズを言うことはなく、時には曖昧な回答をしたりします。
キャリアアドバイザーは、言葉の裏に隠れた本心を汲み取り、求職者の想いやニーズを正確に把握しなければいけません。
分かりやすく言い換えると、「その人に合ったサポート」です。
企業も似たような会社はありますが、まるっきり同じ会社はありません。
人事担当者の癖が強かったり、面接官が厳しめの人だっています。
求職者側は、それ以上に細かくなります。
全ての人に全て同じサポート内容だと、全員に満足してもらうことはできません。
クライアント企業、各求職者の状況や特性に合わせて、細かいコミュニケーションやサポートをしなければいけません。
細かい会話が得意な人の特徴
・言葉のニュアンスを敏感に察知できる
・聞き上手で、話しやすい雰囲気を作れる
・自然に相手の本音を引き出すのが得意
・ヒアリングや情報整理が苦にならない
また、キャリアアドバイザーは、未経験から転職することも可能で、将来性も高い職種です。
キャリアアドバイザーになるには?仕事内容・やりがいを紹介で詳しくまとめています。
② 人に向き合うのが好きな人
キャリアアドバイザーは、「人と向き合うのが好きな人」が多いです。
人材業界の扱う商材は、結局は「人」です。
最終的には人を動かし、人に納得してもらい、人に働いて貰わなければいけません。
製造業のモノや、サービス業のサービスとは全く異なります。

人材紹介は「人」に向き合える人が多いんですね
「人に向き合う」と言えば少し難しく聞こえるかもしれませんが、私の言葉で言い換えると「他人の気持ちを推し量り寄り添える人」です。
難しく考える必要はなく、人間関係を構築するのが得意な人や、他人のために何かしてあげたい人、などが当てはまります。
人に向き合うのが好きな人の特徴
・相手の話に共感できる
・人の成長や成功を心から喜べる
・目先ではなく長期的な支援にやりがいを感じる
・困っている人に手を差し伸べたくなる
それでも、「私は、人に向き合える..?」
や、
「結局、人材紹介会社に向いてる?」
と疑問に思う人は、AI診断ができるASSIGNを使ってみましょう。
簡単な質問に答えるだけで、あなたの特性から将来キャリアをAIが診断してくれます。
③ 目標達成意欲が高い人
キャリアアドバイザーは、求職者に親身に寄り添う一方で、売上目標も達成しなければいけません。
そのため、「結果にこだわり、目標を達成することにやりがいを感じられる人」が、キャリアアドバイザーに向いています。

寄り添って支援しながら、売上目標も追いかけないといけないんですね…
キャリア支援は、時に想定通りに進まないこともあります。
求職者が直前で辞退したり、企業側の選考基準が変わったりと、外的要因に振り回されることも少なくありません。
キャリアアドバイザーには、粘り強い行動力や前向きなマインドが不可欠です。
また、売上数字をただのノルマと捉えるのではなく、
・目標を達成することで、チームに貢献できる
・自分の成長を実感できる
と、前向きに目標達成意欲を燃やせる人は、自然と高いパフォーマンスを発揮します。

目標達成意欲が高くなければ、上司やマネージャーから詰められることもあります
目標達成意欲が高い人の特徴
・目標へ主体的に動ける
・目標達成への動機付けがうまい
・困難な状況でも粘り強くチャレンジできる
・数字や結果にポジティブに向き合える
など
④ マルチタスク能力がある人
キャリアアドバイザーの仕事は、同時に複数の案件を並行して進めなければいけません。
一人の求職者対応に集中すればいいわけではなく、常に複数の求職者・案件を把握し、コミュニケーションを取ることが求められます。

沢山のタスクに優先順位を付けながら、仕事をこなさなければいけないんですね…
たとえば、午前中は求職者とのキャリア面談、午後は企業との打ち合わせ、その合間にメール対応や、選考調整、内定者フォローまで行う…というのが、キャリアアドバイザーの日常です。
しかも、各案件の進捗状況や緊急度はバラバラです。
優先順位をつけながら、効率よくタスクを管理・実行できる能力が欠かせません。
なので、「忙しい=嫌」と感じる人は難しいかもしれません。
マルチタスクをこなしていく仕事を、刺激的で楽しいと感じられるタイプであれば、スピード感を持ちながらキャリアアドバイザーの仕事ができます。
マルチタスク能力がある人の特徴
・複数の仕事を同時に進めるのが得意
・優先順位をつけて効率よく動ける
・タスクの漏れやミスを防ぐ管理能力がある
・忙しい環境でも前向きに楽しめる
など
以上ここまで、キャリアアドバイザーに向いている人の特徴を4つ解説しました。
・細かいコミュニケーションが得意な人
・人に向き合うのが好きな人
・目標達成意欲が高い人
・マルチタスク能力がある人
キャリアアドバイザー業務の一日の流れ
キャリアアドバイザーは、転職活動への悩みや不安を抱えている求職者に対して、転職支援を通じて問題解決を行います。
分かりやすく言えば、「求人紹介」です。
CA業務は、求職者の人生に大きな影響を与えるので、責任感が大きくやりがいも大きいのが特徴です。

CAのタイムスケジュールはどんな感じですか?
CAのタイムスケジュール例
・9時〜10時:チームミーティング
・10時〜11時:新規面談
・11時〜12時:求職者対応
・12時〜13時:昼休憩
・13時〜14時:新規面談
・14時〜16時:面接対策&書類添削
・16時〜17時:新規面談
・17時〜18時:ミーティング
・18時〜19時:新規面談
・19時〜20時:スケジュール調整
キャリアアドバイザーの大変な点は、求職者対応が平日深夜遅くまで続いたり、土日祝の対応も求められることです。
求職者は平日働いている人が多く、どうしても業務時間後に転職エージェントとの連絡・面談を行うケースが多いからです。
残業時間が長くなったり、拘束時間が長くなったりすることで、単純に業務過多になる人も多いです。
キャリアアドバイザー向けのホワイト企業一覧もまとめています。
「年収の高さ」「福利厚生の充実度」「働き方の自由度」などの項目から、隠れ優良ホワイト企業も選定しています。
キャリアアドバイザーの役割
キャリアアドバイザーは、求職者と企業のマッチングを行うのが役割です。
また、単なる職業紹介だけではなく、求職者個人のキャリア設計や人生設計を一緒に考えることもあります。

求人紹介で求職者のキャリアを手助けするんですね
具体的にどんな業務内容がありますか?
横にスクロールできます ⇨
項目 | 業務内容 | 難しい点 |
---|---|---|
求職者集客 | ・求職者の獲得 ・求職者のスクリーニング ・スカウトメールの送付 ・求職者情報の管理 | ・求職者からの返信が来ない ・大量の求職者情報の管理が大変 ・スカウトメール送るだけの単純作業 |
求職者との面談 | ・求職者との初回面談 ・自己紹介から転職背景の深堀り ・キャリアの棚卸し ・キャリアプランへのアドバイス | ・初回面談のブッチが多い ・求職者との関係性構築が難しい ・深夜や土日対応が求められる |
求人紹介 | ・求人情報の選定と提案 ・求人内容の説明と魅力付け ・応募意思の確認 | ・求人内容の読み込みが大変 ・求人企業の説明ができない ・応募がなかなか取れない |
書類添削 | ・履歴書、職務経歴書の作成支援 ・志望動機、自己PRへのアドバイス ・書類全体のダブルチェックと添削 | ・書類の不備が多すぎる ・業務量が多く添削まで手が回らない |
面接対策 | ・企業研究、分析のアドバイス ・模擬面接、面接対策の実施 ・面接後のフィードバック回収 | ・書類選考に通過しない ・模擬面接が大変 |
選考プロセスの調整 | ・面接日程の調整 ・複数併願先との調整 ・年収、待遇の交渉 | ・面接辞退が多発 ・他社併願に取られる ・年収交渉の難航 |
入社後フォロー | ・入社前後のフォロー ・入社後の定着支援 | ・入社前辞退が発生する ・入社後の退職でクレーム発生 |
求職者が満足して次の会社に転職できるように、途中で生じる様々な疑問点・不安点を払拭することが求められます。
大事なポイントは、求職者に親身に寄り添い、一緒に考えながら転職活動を進めることです。
キャリアアドバイザーから転職したいと感じた時は?

「キャリアアドバイザーから転職したい」や「辞めたい」と思う人は少なくありません。
膨大な業務量や責任感の大きさから、逃げ出したくなってしまいますよね。

辞めるかどうかの判断ができません…
何をすればいいでしょうか、、、?
キャリアアドバイザーを辞めたいと感じた時にするべき行動をまとめていきます。
・辞めたいと感じた理由をまとめる
・仕事を続けるメリットとデメリットをまとめる
・キャリアコーチングに相談してみる
それぞれを細かく見ていきましょう。
① 辞めたいと感じた理由をまとめる
まずは、「なぜ辞めたいのか」を明確にしましょう。
感情のまま行動してしまうと、転職しても同じ後悔を繰り返してしまうリスクがあるため、冷静に現状を整理する必要があります。
キャリアアドバイザーを辞めたいと思う理由を見ていきましょう。
辞めたいと思う理由
・平日深夜や土日の残業量が多い
・売上目標を追うのに疲れた
・無理矢理転職を後押ししている歯痒さがある
・求職者の人生を左右する責任感が重い
・RAや上司との人間関係が辛い
・人材紹介にやりがいを感じなくなった
など
たとえば、目標未達で毎月怒られるのが精神的にきつい、求職者の対応に疲れ、自分の時間が全く取れない、努力しても評価されず、給与が上がらない、などです。
具体例を出すことで、辞めたい理由に優先順位をつけることができます。

辞めたい理由が明確になれば、今の会社で改善できるか、転職するかを悩まなくなります
理由が明確になれば、今の会社で改善できるか、違う環境なら解決できるか、という視点で次のアクションを選べます。
焦って辞めるよりも、自分自身とじっくり向き合うプロセスを持ちましょう。
② 仕事を続けるメリットとデメリットをまとめる
「なぜ辞めたいのか」が明確になった後は、仕事を続けるメリットとデメリットを分解して考えましょう。
冷静に両面を見つめることで、自分にとってベストな選択肢が見えてきます。

例えば、どんなメリット・デメリットがありますか、、、?
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
現職を続ける | ・勤続年数が長くなれば昇進昇格しやすい ・社内の人間関係の変化が少ない ・安定した収入を維持できる ・業務に慣れて効率化が進む | ・自己成長が停滞するリスク ・モチベーションが低下する ・キャリアアップの限界 |
転職 | ・新しい挑戦やスキル獲得ができる ・より良い給与や福利厚生を求められる ・キャリアの幅が広がる | ・転職先が自分に合わない場合がある ・再度一からの学び直しや試練が必要 ・社内の人間関係がリセットされる ・転職活動がストレスになることがある |
上記はあくまでも一般的なメリット・デメリットです。
あなたの状況やあなたの会社の状況もふまえて、一度整理してみることをおすすめします。
頭で考え続けるよりも、紙に書いてまとめたり、誰かに話してみたりする方が、スムーズにまとめられますよ。
③ キャリアコーチングに相談してみる
メリット・デメリットをまとめても悩んでいる人は、キャリア支援のプロに相談してみるのもおすすめです。
最大のメリットは、「第三者の視点を得られる点」です。
「ポジウィルキャリア」や「マジキャリ」では、人材紹介経験者のプロがサポートしてくれますので、自分に近しい経験・スキルを持つ人からアドバイスを貰えます。
キャリアコーチングを受けることで、面接の練習にもなりますよ。

キャリアのプロに無料で相談できるので、自分なりのホワイト企業の定義や軸が明確になります
キャリアコーチングのビジネスモデルも確認しておきましょう。

転職エージェントと違う点は、企業が絡んでいない点です。
特定企業求人への紹介が優先されないので、担当アドバイザーは、最大限の時間を使ってユーザーの悩みを解決することができます。
キャリアコーチングのポイント
・ユーザーの悩みを集中的に解決する
・自己理解が進み自己肯定感が上がる
・キャリア形成のプログラムがある
・企業が絡まないビジネスモデル
・転職以外の選択肢を考えられる
・本当にやりたいことが見つかる
・中長期的なサポートがある
・ワクワクする未来を描ける
などなど
キャリアコーチングは、受講者がお金を払う仕組みですが、無料相談である程度の所までは相談ができます。
無料相談が充実しているキャリアコーチングもまとめていますので、まずは気軽に相談してみましょう。
キャリアアドバイザー(CA)の経験が活かせる転職先・キャリアパス

ここからは、キャリアアドバイザーの経験が活かせる転職先・キャリアパスを紹介します。

キャリアアドバイザーで成果を残してきたけど、どんな職種がおすすめ?
・リクルーティングアドバイザー(RA)
・両面型の人材紹介
・人事
・コンサルタント
・バックオフィス(総務や経理)
それぞれの転職先にどのようにキャリアアドバイザーの経験が活かせるのか?を解説していきます。
リクルーティングアドバイザー(RA)
まず、リクルーティングアドバイザー(RA)です。
RAは、法人営業です。
企業側の採用ニーズを的確に理解し、採用成功までのプロセスを支援します。

RAとして転職する場合、CAの業務経験をかなり活かせます
CAからRAにキャリアチェンジすることで、「営業力」や「採用コンサルティング力」を伸ばすことができます。
リクルーティングアドバイザーに転職することで、「長時間の残業」や「土日対応」は解放されます。
基本的に法人企業は、就業時間内で動くケースが多いからです。
一方で、「ノルマ量」や「営業目標の追いかけ」といった部分は、あまりCAと変わりません。
RAのきつい理由
・ノルマの量が多い
・企業からのクレームが多い
・新規開拓営業が大変
人材紹介会社からの営業電話や営業メールを、「迷惑」と捉える企業も多いです。
しかしながら、CAとRAの両方の動きや業務内容を網羅することで、人材紹介のプロとしてキャリアの幅を広げることができます。
両面型の人材紹介
続いて、キャリアアドバイザーから「両面型の人材紹介」に転職するキャリアがあります。
両面型の人材紹介は、単価が高いので年収アップやインセンティブアップを狙いやすいです。
ここで、キャリアアドバイザーと両面型の人材紹介を比較していきましょう。
項目 | 両面型 | キャリアアドバイザー |
---|---|---|
主な業務 | ・企業と求職者の両方対応 ・求人提案〜面接調整、入社後フォローまで | ・求職者対応のみ ・レジュメ作成支援、面接対策など |
働き方 | ・業務は多忙でスケジュール管理が大変 ・残業や休日対応が多い ・昼は企業対応、夜と早朝は求職者対応 | ・平日夜の残業や休日対応が多い ・昼は新規求職者集めで、夜は面談が多い |
給与 | ・全体的に給与高め ・インセンティブや歩合給が多い ・ノルマ達成や成果へのプレッシャーも多い | ・インセンティブは少なめ ・両面型に比べると給与は低め |
キャリアアップ | ・成果に応じて昇進や昇格機会が多い ・成果主義のため社内競争が激しい | ・キャリアアドバイザーのプロとして昇進 ・成果に応じて昇進や昇格機会有り |
まとめると、以下の通りです。
まとめ
・両面型の方が給与は全体的に高め
・CAも両面型も業務量やノルマはほぼ変わらない
・両面型の方が成果主義が強くインセンティブも多め
両面型の人材紹介で有名な所は、「JACリクルートメント」や外資系の「ロバートウォルターズ」です。
比較的平均給与が高めで、ハイクラスの対応をしているため、キャリアアップが狙えます。
ロバートウォルターズを使って、転職した人へのインタビュー記事もあります。
【体験談】ロバートウォルターズの評判は?で、担当エージェントの質や求人紹介の満足度まで詳しく解説しています。
実際に、両面型コンサルタントに相談してみることで、働きやすさや仕事の満足度も聞くことができますよ。
人事
キャリアアドバイザーからの転職先として、人事も多いです。
キャリアアドバイザー(CA)が求職者の転職支援に対して、人事は自社の人事・組織課題の解決を行います。
人事の業務内容は、多岐に渡りますがキャリアアドバイザーとして対人キャリア支援を行ってきた経験を活かしやすいです。

人事の業務内容は?
キャリアアドバイザーの経験が活かせるポイントは?
事業会社の人事に求められる業務は、以下の通りです。
人事の業務内容
・採用
・労務管理
・人事制度の運用や企画
・教育、研修(人材開発)
・組織開発、エンゲージメント
・人員配置、異動管理
・評価、面談対応
・コンプライアンス
・就業規則、社内規定の整備
・人事システムの管理運用
・社内広報、人事イベント
・退職、就職対応
などなど
キャリアアドバイザーの経験は、とりわけ「採用業務」に直結しています。
また、CAで培った「コミュニケーション能力」や「関係構築力」は、人事として従業員との会話ややり取りを行う上で、強みになります。
人事に転職したい人は、総合型転職エージェントである「リクルートエージェント」や「doda(デューダ)」がおすすめです。
コンサルタント
キャリアアドバイザーから「コンサルタント」を希望する人も多いです。
経営により近い領域で活躍したい人や、高いビジネススキルを身につけたい人におすすめです。
コンサルタントは、「採用」だけではなく、事業状態や事業の強み、弱みを分析しながら、経営全体の適切な意思決定をサポートすることが求められます。

転職エージェントから経営コンサルタントを目指す人は多いんですね
人材紹介では、「採用」という一部分しかサポートできませんが、経営コンサルタントでは採用以外にも幅広い分野のサポートができるからです。
バックオフィス(総務や経理)
キャリアアドバイザーから「バックオフィス職種」へ転職する人もいます。
あまり仕事の親和性は高くないですが、給与待遇面の向上や、働き方の改善を目指せます。

総務や経理で活かせるキャリアアドバイザーの経験は何がありますか?
キャリアアドバイザー(CA)として培った「コミュニケーション能力」や「マルチタスク力」を活かせます。
また、「調整力」や「ホスピタリティ精神」が評価されやすい点もあります。
具体例を紹介しましょう。
CA経験が活かせる例
・総務では、社員一人ひとりのニーズに応えながら全体最適を目指す必要があります。
キャリアアドバイザーで培った「相手目線で考える力」が強みになります。経理においても、他部署と連携しながら正確な情報管理を求められるため、CA経験で養ったコミュニケーションスキルが役立ちます。
キャリアアドバイザーからバックオフィス職へ転職する場合は、まずは「未経験歓迎」や「アシスタント業務からスタートできる求人」を狙うのがおすすめです。
実務経験を積みながら、簿記資格や労務管理の知識を身につけることで、長期的に専門性を高めていくキャリアパスが描けるでしょう。
「キャリアアドバイザーはやめとけ」に関するよくある質問

最後に、「キャリアアドバイザーはやめとけ」に関するよくある質問を見ていきましょう。
Q. キャリアアドバイザーに向いている人は?
A. 「新しい人と話すのが苦にならない人」がキャリアアドバイザーに向いています。
キャリアアドバイザーに求められるスキルや素養はたくさんありますが、まとめると「人との会話が好きかどうか」です。
毎日、新しい求職者と話すことがメインの仕事なので、そもそも人と話すのが苦手な人は、キャリアアドバイザーに向いていません。

人と話すことはそこまで苦手ではないですけど…
他にどんな特徴がありますか?
キャリアアドバイザーに向いている人
・細かいコミュニケーションが得意な人
・人に向き合うのが好きな人
・目標達成意欲が高い人
・マルチタスク能力がある人
詳しくは、キャリアアドバイザーに向いている人とは?を確認しましょう。
Q. キャリアアドバイザーは何歳まで?
A. 年齢制限はありませんが、未経験からキャリアアドバイザーに挑戦する場合「35歳」が区切りです。
35歳を超えて40代・50代からキャリアアドバイザーに挑戦する人も当然いますが、20代から30代のキャリアアドバイザーが多いです。
最近では、新卒や第二新卒から、キャリアアドバイザーを希望する人も増えています。
Q. キャリアアドバイザーの今後の需要は?
A. 転職需要の高まりから、キャリアアドバイザーの需要も高まることが予想されます。
最近は、転職が一般化され、転職によりキャリアを築くことが当たり前の時代になりました。
身近な人で、転職する人は確実に増えていますよね。
転職エージェント最大手であるリクルートエージェントの調査結果では、コロナ渦以降、右肩上がりに転職市場が伸びていることが分かります。

コロナ渦前と比べても、求人数・転職決定人数共に右肩上がりに伸びているんですね。
転職市場が伸びている背景
・終身雇用の崩壊
・転職の一般化
・ジョブ型雇用の浸透
・労働者人口の減少
・働き方の多様化
⬇︎
・結果的に、転職する人が増え企業の採用ニーズが伸びている
だから、キャリアアドバイザーの将来性は明るい

転職する人が増えれば増えるほど、キャリアアドバイザーの必要性が増してきますよね
Q. 人材業界の隠れホワイト企業は?
A. 業界や職種特化の人材紹介会社は、隠れホワイト企業が多いです。
人材業界を代表する「リクルートグループ」や「パーソルキャリア」は、リクルートエージェント、doda などの有名転職エージェントであり、ホワイト企業と言えます。
しかし、総合型の大手人材紹介会社以外にも、隠れホワイト企業は存在します。
中でも、業界特化型や職種特化型の転職エージェントは、ホワイト企業度合いが高いです。

キャリアアドバイザーにとってのホワイト企業ランキングは?
どんな項目を注目するべきですか?
以下、8項目を基準にするのが好ましいです。
ホワイト企業の8項目
① 平均年収
② 土日祝日休みの有無
③ 残業時間
④ 働き方の自由度
⑤ 研修や教育制度
⑥ 離職率(定着率)
⑦ 人間関係、風通しの良さ
⑧ 育休取得実績
まとめ: キャリアアドバイザーから転職したい人は辞めたい理由を明確にしよう

さて、いかがでしたでしょうか。
ここまで、「キャリアアドバイザーはやめとけ」と言われる理由や、キャリアアドバイザーに向いている人の特徴、転職先やキャリアパスについて紹介しました。
キャリアアドバイザーは、業務量やノルマの多さから「やめとけ」と言われますが、仕事のやりがいも大きく魅力的な仕事です。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終了とします。
・業務量の多さと給与の低さから「やめとけ」と言わがち
・沢山の求職者対応があり人間関係に疲弊する人もいる
・数字を追いかけるのが苦手な人や、ストレス耐性に自信のない人は不向き
・一方で、本質を見極める会話力や目標達成能力を磨ける
・両面型や人事, コンサルタントとしてキャリアアップする人が多い

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