【要約+考察】「いつでも転職できる」を武器にする / 現役転職エージェントが解説!

会社にしがみつくしかないと思っている、そこのアナタ。

「いつでも転職できる」を武器にする』は、そんなアナタに向けて書かれた一冊です。



同じく「令和の転職」に関する書籍として、以下の書籍も熟読しました。

本書との相性抜群で、続けて読むことで「令和の転職事情」に関して網羅的に情報をインプットできます。

是非、セットで読破して頂ければ本望です。

それでは、詳しく見ていきます。

著者の松本 利明さんについて

データの時間」より引用

早速ですが、著者の松本 利明さんについて見ていきましょう。

松本 利明さんについて

・人事・戦略コンサルタント
・HRストラテジー代表
・HR総研 客員研究員
PwC、マーサー、アクセンチュアでプリンシパル(部長級)を経験
600社以上の働き方と人事改革に従事
5万人以上のリストラと7,000人を超える次世代リーダーの選抜

簡潔に記載すれば、上記のような経験・経歴をお持ちの方です。

特に興味深い点が「5万人以上のリストラ」です

筆者も人材業界に関わる仕事をしていますが「人を増やす」よりも「人を減らす」方が遥かに難しいと感じています

24年以上の組織・人事領域でのご経験をお持ちで、高い見識と知識を持った方とお見受け致します。

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選択肢が増えすぎると人は判断できなくなる

本書の導入として「現代は、キャリアの選択肢が増え始めた」という記載があります。

確かにその通りで、私自信も海外で働く身でありながら、本ブログ運営も行っています。

もはや、会社で働くことが全てではないのは、重々承知しているつもりです。

下記の図をご覧ください。

いつでも転職できる本の内容
「いつでも転職できる」より引用

本書の導入部分に記載されている内容だが、ポスト令和の「働き方」は、労働市場・世界経済に合わせて変化しています。

総じて、選択肢が増えた時代になっています。

ジャムの法則」では、人は3つ以上の選択肢があれば、正常な判断が難しくなると言われています。

現代のキャリアでは、他種多様な選択肢が我々を待ち構えています。

多様化した選択肢の具体例

・正社員 / 副業 / 独立といった働く身分

・日系、外資系、大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ、NPOなど、働く組織

・都心、地方へのU・Iターン、海外、在宅勤務、フレックス制度、週休3日など、働く場所と時間

総じて、選択肢が増えすぎたことが、あなたの心の奥底にある”モヤモヤ”へと繋がっていると推測できます。

現代のビジネスパーソンは、通常業務に加えて、考えなければいけないことが沢山ありすぎる

自分軸とは分かるようで分からないのが本音

『自分軸とは分かるようで分からないのが本音』

この言葉は、私の心にもグサッと突き刺さりました。

確かに、分かっているようで分かっていない

そんな感覚に襲われました。

私と同じように「自分軸」とは?という人も多いと思います。

私なりに理由を考察してみました。

自分軸が確立できない理由とは?

・これまでの教育上、独自性を発揮する機会がなかったから
・「仕事選びの軸」について本気で思考したことがなかったから
・これまでの会社を「なんとなく」で選んできたから
・他者に相談しても、耳障りの良いアドバイスしか貰えないから

是非、本書を読み込み、少しでも「自分軸」を持てるようにしましょう。

真に会社で選抜されるのは「全体の5%程度」

本書で触れられている、会社が選抜する出世コースの人間は僅か5%程度しかいない、という点についても、私なりの考察を行いました。

私自身、新卒では「幹部候補」と呼ばれる採用形態で入社したものの、一年半で「海外で挑戦したい」という思いが強くなり海外転職をしました。

新卒で入社した会社は、一応上場企業ということもあり、将来の幹部候補を採用・育成しようと戦略を立てていたのだと思われます。

正直、私が5%に入っていたのかどうかは定かではありませんが、全新卒社員の中でも5%の上位層には入っていた自負がありました。

本書で述べられている5%という数字のリアル感に納得できます。

(今は、既に転職しているので何とも言えませんが)

また、海外でも本書の言わんとすることは、頷きやすく共感できます。

海外駐在員に対しても、本書で述べられている「選抜されるのは全体の5%」は実感値として整合性が高い

海外で転職エージェントをしていることから、駐在員と接する機会は豊富にあります。

本書で述べられている「残り95%は玉突き事故」という表現が妙にしっくりきています。

大手企業の駐在員は、給与や福利厚生・豪邸のような社宅・社有車運転手付きの出勤、はとても魅力的です。

しかしながら、日本本社が求めているのは『現地法人を波風立たせず経営・運営できる人』です。

当然中には、本当に優秀かつ抜本的な改革や新規工場の立ち上げを任されている人もいます。

しかしほとんどの人は、いわゆる玉突き事故で、ぬくぬく駐在員生活を夢見てきた人、もしくは嫌々来たが一刻も早く帰国したい人、のどちらかです。

私自身の実体験としても「選抜されるのは5%のみ」はとても納得感がある

もちろん、海外駐在員に選抜されている時点で、5%に入る確立は高まっているのが事実だと推測できますが。

ストック転職ではなく、フロー転職

これからの時代は、学歴や経歴を蓄積してキャリアを設計するのではなく、その時の状況を判断して当たりを引き続けられる転職力が求められます。

本書では、以下のように定義されています。

ストック転職とフロー転職の定義

⚪︎ストック転職
学歴や経験、経歴をストックして道を開くこと


⚪︎フロー転職
自分の持ち味を知り活かすことで、世の中から認められること


フロー転職をするためには、本書で述べられている「いつでも転職できる力」が必要になるということです。

転職の駆け引きは一瞬。判断基準という武器を持とう!

最後に本書では、転職時の駆け引きの判断基準についてティップスとしてまとめられています。

転職エージェントとして痛感することは、メールの文面、電話のタイミング、電話先での声のトーン、他社併願状況と他応募者の状況などから、転職時の年収はゴロっと変わります。

中には、年収換算100万円以上上がった人もいれば、逆に下がった人も見てきました。

これらのティップスは、残念ながら普段の生活では、ほぼ経験する機会のない事柄です。
(転職エージェントは多少なり経験する)

是非本書を手に取って頂き、ご自身が転職する瞬間の参考書として残しておいて欲しいと思います。

年収は高いに越したことはないからである。

最後に本書を読んだ上で「自分のキャリアに置き換えて深く考えたい」や「誰かと会話しながらヒントを見出したい」という人は「キャリアコーチング」がオススメです。

キャリアや採用のプロが「あなたのキャリア」を分析して客観的なアドバイスを伝授してくれるからです。

初回無料相談も可能なので「自分1人ではちょっと….」と思う人は、相談してみると良いでしょう。

筆者オススメは「マジキャリ」と「ポジウィル」です。

圧倒的な口コミと体験談があり、ユーザー評価も高いサービスだからです。

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