【松下 幸之助の名言】人事をつくして – 全文と読後感

本ページでは松下幸之助の言葉を引用しながら、松下幸之助の残した言葉について考察するページだ

全文に加えて筆者の主観を交えた感想も一緒にお届けしていく。

経営の父と呼ばれた松下幸之助の言葉を胸に刻むきっかけとなれば幸いだ。

松下幸之助の言葉は、全て下記の『道をひらく』シリーズから引用している。紙媒体で読みたいという人は是非、購入して熟読して頂きたい。

人生に活路が開き、イキイキとした毎日を過ごせるようになる

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人事をつくして



「人事をつくして天命を待つ」

ということばがある。

まことに味わい深いことばである。

私心にとらわれることなく、

人としてなしうる限りの力をつくして、

そのうえで、静かに起こってくる事態を待つ。

それは期待どおりのことであるかもしれないし、

期待にそむくことであるかもしれない。

しかしいずれにしても、

それはわが力を超えたものであり、

人事をつくしたかぎりにおいては、

うろたえず、あわてず、心静かにその事態を迎えねばならない。

その中からまた次の新しい道がひらけてくるである。

こうした心境の尊さを人みなが知り、

その境地をかみしめつつ、それぞれの人が、

それぞれのつとめをつくしたならば、

この世の中は、もっと静かになるかもしれない。

天命とは、これだけのことをつくしたから、

これだけの結果があたえられるという、

そんな計算の成り立つものではない。

まして、私心多くなすべき人事もつくさずに、

いたずらに都合よき成果のみを期待するのは、

天命を知らざることは甚だしいといわねばなるまい。

めまぐるしい利害の波の日々の中ではあるけれども、

時におたがいに三省してみたいものである。

死ぬほどの努力をしても結果が出ないことはある。

逆に、大した努力をしてなくても結果が出ることもある。

結果が出なかったからと言って、焦って苛立っても何も始まらない。

人生は長い旅路である。

松下 幸之助の言葉には、深い含蓄があるのを再確認できる。

しかしながら、全てを運命に任せるのもオススメしない。

コントロールできる部分は、自分でハンドリングしてゆきたいものである。

「人事を尽くして」という言葉は、初めてのことや、まだ誰も挑戦したことのないことの場合を指しているのではなかろうか。

「サボる」と「天命を待つ」を同じだとは捉えて欲しくないものだ。

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