『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだよ!』この言葉の真意を探ってみよう

『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだよ!』

「踊る大捜査線」のクライマックスシーンで青島 俊作氏が会議室のお偉いさんに向けて放った有名な言葉である。

本日は、この言葉をビジネス的な目線で振り返ってみようと思う。



私を含め、多くのビジネスパーソンが「この言葉」に深く共感することも多いのではないだろうか。

特に、現場の第一線で四苦八苦しているビジネスパーソンは「うん、うん」と頷くことが多いだろう。

事件は現場で起きている

これは間違いない事実だから。

ただ、逆の考え方もできる。

事件は会議室で起きている」という考え方だ。

『会議室で決まっていない事項が現場で問題になっている』という事だ。

つまり、会議室で正しい戦略や戦術について議論がなされ、適切な状況判断の下で、合意形成がされれば”現場では問題は起こらない”ということだ。

現場の問題は会議室で解決されなかった問題が表面化しているだけ


問題の根本を探る上で、極めて重要な視点である。

問題の本質を探るために必要な思考プロセス


ビジネスには「問題」が、必ず存在し「問題」を解決するからこそ、ビジネスが発生する。

「現場」で起きる問題、
「会議室」で起きる問題、

それぞれに問題の本質を探る思考法が存在します。

問題の本質を探らなければ、表面的な問題ばかりを解決することになり、いつまで経っても問題が発生し続けます。

問題は本質を解決しなければ意味がない

表面だけ解決しても問題は継続するだけである


『事件は現場で起きてるんじゃない!会議室で起きてるんだよ!』

という言葉は、日本企業の問題をうまく抽象的に表現した言葉とも読み取れます。


さて、問題の本質を探る思考法としてご紹介するのは極めてシンプルです。

『川の上流を綺麗にしろ』


という事です。

川を綺麗にするには、下流の汚れを綺麗にしても治りません。上流から綺麗にしなければ川全体は綺麗にならないのです。

上流で捨てられたゴミを下流で拾い続けても意味がありません。
上流でゴミを捨てる人をどうにかしなければいけませんからね。

ビジネスでも同じです。

現場の問題は言ってみれば「表面化した問題」です。

現場で発生している問題の根本は、組織に根付いた原因であったり、マネジメント層が解決できなかった問題だったりします。

だからと言って、他責に考えろという訳ではありません。

「問題の根本を探り適切なアプローチをしなければ、時間を浪費するだけ」

という事です。



最後に、問題解決の思考法を探るオススメの本をご紹介します。

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問題解決思考」について体型的にまとまっており、ビジネスに限らず国家間の問題等も事例で紹介されています。

戦略的思考を身に付けたい人は、是非一度読んでおくと良いでしょう。

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