50代でリストラ後の仕事は見つかる?体験談を調査!再就職のコツを解説

50代リストラ後の仕事を解説

50代男性
50代男性

50代でリストラされました…

正社員で再就職できますか?

本ページにたどり着いた人は、

・50代でリストラされました…
・50代から正社員で再就職できる?
・リストラ後、経済的に安定する方法は?

という不安や悩みをお持ちのことでしょう。

50代でリストラされた人は、「正社員として再就職できる?」や、「生活費で苦しみたくない…」と深くショックを抱えていると思います。

そこで本ページでは、50代でリストラされた後の体験談や、再就職の結果を調査し、正社員として転職を目指す際に役立つこつを詳しく解説します。

まとめ

・リストラされた後は「冷静さ」を取り戻すのが最優先
・50代のリストラは能力よりも企業の構造的な現象と言える
・職務経書書に記載しない無形資産を言語化できれば市場価値が高まる
プロ顧問, 中小ベンチャーの経営課題解決, ITスキルを使ったキャリアチェンジの成功者は多い
・50代からは、プライドに固執せず新しい役割に徹するのが大事

50代でリストラされた人の体験談を調査しました

リストラという絶望から再起する具体的な戦略を解説します

この記事の著者 kou

リクルートにて人材紹介の法人営業。累計150社以上の採用支援、300名以上の転職支援。個人でWebメディア運営4年。2026年にWebメディア事業・キャリアコーチング事業で法人設立

50代リストラ後の厳しい現実と再就職の壁

「50代のリストラ」

年功序列と終身雇用制度が崩壊し、東証一部上場企業でも積極的に「黒字リストラ」が行われるようになりました。

不採算部門の撤退や中間管理職の削減、グループ会社への出向、などなど。

安定した年金が貰える老後まであと少しの50代を取り巻く環境は大きく変わっています。

50代の正社員は減り続けている

リストラにあってしまった50代が、正社員での転職を目指すのは当然です。

しかし、残念ながら、50代の正社員は減り続けていることがわかります。

50代の正社員割合は低い

年代別の正社員雇用状況

40代までの正社員雇用割合と比べると、約半分以下に落ち込みます。

50代男性
50代男性

40代後半でリストラされて、50代からは非正規社員、という人が多いんですかね…

企業は50代に対して「高い人件費」「柔軟性の低さ」を理由に、正社員での採用を渋っています。

正社員ではなく、より雇用調整が容易な契約社員、業務委託、または専門職としての採用を検討しているからです。

リストラは個人の問題ではなく構造的な現象が原因

50代でリストラされた多くの方が、

・自分の能力が足りなかったのか
・市場価値がなくなったのではないか
・今までの頑張りは全て水の泡…

と自己否定に陥りがちです。

しかし、現代のリストラは、個人の能力不足ではなく、企業側で起きている構造的な変化が主な原因です。

従来の終身雇用(オーナーシップ型雇用)から、ジョブ型雇用への移行が背景です

個人の問題というよりかは、企業・日本社会全体の問題です

例えば、構造的な原因は、下記があります。

リストラの構造的な原因

・年功序列の崩壊と役割の喪失
・ITやDXによるスキルの陳腐化
・定年は延長されるがキャリアは提示されない

50代まで必死で会社に貢献してきた経験・スキルが全て無価値になった訳ではありません。

「会社が古いビジネスモデルを維持できなくなった」という構造的な問題に巻き込まれた結果です。

ただ、「巻き込まれなかった人」がいるのも事実です。

実際、50代から顕著に「仕事ができなくなった」や「付いていけなくなった」と感じている人は多いです。

年齢を理由に再就職が進まない現実

リストラ後の50代は、「再就職が困難」と言われます。

これも事実です。

「年齢」を理由に、企業の採用ニーズが低下するからです。

50代男性
50代男性

50代を募集する求人が極端に少ない気がします…

書類で弾かれて、面接でも落とされます

多くの転職エージェントが公表しているデータだと、50代正社員の書類選考通過率は、20代〜30代の書類選考通過率の半分に留まることが一般的です。

また、そもそもの求人数が少なく、企業側の「50代を採用したいニーズ」も少ないです。

50代の採用ニーズは依然として低い

50代の採用ニーズは依然として低い
マイナビ「中途採用状況調査2025年」より引用

50代を取り巻く厳しい転職市場を打破するためには、「応募する数」を増やすよりも、「経験が新しい市場でどのような貢献(ジョブ型スキル)ができるか」を言語化することが大切です。

「量」よりも「質」を高めるイメージです。

具体的な質の高め方は、記事後半で詳しく解説します。

リストラ直後に最優先すべき3つの行動

リストラ直後に最優先すべき3つの行動

もし、50代でリストラされてしまったら、焦らずに冷静にやるべきことがあります。

リストラ後の初動をミスると、取り返しのつかないことになります。

会社を勢いで辞めてしまうのは、リスクが大きいです

冷静に交渉できる部分を見極め、事務手続きを進めましょう

リストラ直後
最優先すべき3つの行動

・自己否定をやめ、冷静になる
・退職条件を交渉する
・失業保険など公的制度を最大限フル活用する

それぞれを詳しく解説します。

① 自己否定をやめ、冷静になる

50代でリストラされた場合、真っ先に思い浮かぶのが「絶望」という言葉です。

これまで約30年積み上げてきた会社員人生の崩壊、、、。

安定した給料と役職を失う怖さ。

家族へどんな説明をすれば良いのか。

考えただけでも、背筋がゾッとするレベルの怖さです。

50代男性
50代男性

50代でのリストラは、地獄です

急に大海に投げ捨てられたようなものです…

私だったら、自己否定や自己嫌悪、焦燥感に襲われるだろうと考えました。

このような危機的な状況下で、最も大事なのは「冷静さ」だと思っています。

冷静を欠いた人は、何をしても上手くいかず失敗に繋がります。

焦る気持ちは痛いほど分かりますが、冷静になることが1番大事です

例えば、ゆっくり深呼吸したり、温泉に行ってリラックスしたり、何でもOKです。

リストラはあなた個人の問題ではなく、企業の構造的な問題の結果です。

落ち込んでも、何も始まりません。

「会社という縛り」から解放された、くらいの感覚がちょうど良いでしょう。

② 退職条件を交渉する

冷静さを取り戻し後、具体的に行動します。

不当な不利益を被らないよう「退職条件を交渉すること」です。

会社からリストラ(退職勧奨)を受けた際、退職書類にサインしてしまうと、自己都合退職扱いになってしまいます。

本来受け取れたはずの補償や退職金が減額される可能性があります。

意識するポイント

・退職書類に即サインしない
・会社との交渉の余地を探る
・弁護士や社会保険労務士などの専門家に相談する

特に、退職書類(退職届)には、すぐにサインせず一旦持ち帰ることを強くおすすめします。

冷静に内容を確認することで、退職金が増える可能性もあります。

具体的には、「会社都合の退職」もしくは「自己都合の退職」で、内容が変わります。

会社都合の退職であれば、解雇補償金や退職金の増額などを交渉で勝ち取れる可能性が高いです。

③ 失業保険など公的制度を最大限フル活用する

リストラ後の不安の大部分は、「収入が途絶えること」に起因します。

冷静かつ戦略的に再就職活動を進めるためには、公的制度を利用して、経済的な猶予期間を最大限確保しましょう。

失業後の公的制度手続き

① 会社都合の退職かを確認する
② 失業保険の申請
③ 国民年金への切り替え
④ 住民税の減免制度の申請
⑤ 所得税の還付の申請

公的制度をフル活用することで、50代の無職期間の精神的な不安を減らし、次の転職活動に集中できます。

以上ここまで、50代でリストラ直後に最優先すべき3つの行動を解説しました。

リストラ直後
最優先すべき3つの行動

・自己否定をやめ、冷静になる
・退職条件を交渉する
・失業保険など公的制度を最大限フル活用する

リストラ後の50代が見落としがちな市場価値は?

リストラ後の50代が見落としがちな市場価値は?

ここまで、50代リストラ後の現実や、リストラ後にやるべきことを解説しました。

続いては、再就職活動で最も大事な「隠れた市場価値を言語化する」を解説します。

50代でリストラされてしまっても、これまでの経験やスキルを最大限活かせば、再起を果たせます。

50代は、若手には出せない価値があります

「あなただけの価値」を言語化できれば、転職に成功しやすくなります!

50代が見落としがちな市場価値

・職務経歴書に記載しない暗黙知を発掘する
・ジョブ型スキルで活かせるノウハウに変換する
・ニーズの高い専門性で勝負する

それぞれを詳しくみていきます。

① 職務経歴書に記載しない暗黙知を発掘する

50代男性
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職務経歴書に記載しない暗黙知って何?

暗黙知とは「無形資産」です。

具体的には、組織運営、マネジメント力、人間関係構築能力、危機管理能力などのソフトスキルです。

職務経歴書に記載する内容(形式知)との違いを解説します

形式知
(職務経歴書に記載できる内容)
暗黙知
(50代が見落としがちな価値)
定義データ化、言語化できる情報属人的、経験的で言語化が難しい技能
具体例・最年少営業MVP
・5年間で10件の新規プロジェクト
・TOEIC900点以上
・国家資格の保持
・人間関係構築能力
・研究、専門分野の技術、エンジニアリング
・心理学を用いた顧客マーケティング
・組織マネジメント力
市場価値他の応募者も保有しているリスクあり再現性が高い
企業が求める役割特定の業務遂行能力マネジメントや組織運営など
横にスクロールできます ⇨

「暗黙知」は、20代や30代の若手に比べて、50代のビジネスパーソンの方が圧倒的に保有しています。

これまでの経験があるからです。

もっとイメージを分かりやすく伝えると、アン・ハサウェイ主演の「マイ・インターン」でよく表現されています。

暗黙知が分かりやすい映画

マイインターン

ロバート・デニーロが演じる70歳の老人は、シニアインターンとして会社に採用されます。

最初は、「70歳の老人」で期待されていなかったものの、これまで蓄えてきた暗黙知を使い、社長と会社を助ける大きな貢献をするのです。

暗黙知をうまく言語化することで、50代から活躍できる会社を見つけられます

よくある暗黙知も紹介します。

暗黙知のよくある例

・人間関係や調整で課題解決する力
・部門間、会社間のコンフリクト解消スキル
・部下の本心を探るコミュニケーション力

など

職務経歴書には記載できない無形資産を可能な限り言語化し、選考で伝えることで、内定を獲得しやすくなります。

これまでの経験やスキルを言語化するなら、50代キャリアのプロである「ライフシフトラボ」に相談する選択肢もあります。

1人でずっと考え込むよりも、誰かと話しながらの方がよく進みます。

50代キャリアに特化したライフシフトラボ

ライフシフトラボ

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ライフシフトラボの公式サイトへ ▶︎

ライフシフトラボの転職コースを40万円で受講した人にインタビューした記事もあります。

50代までに培ってきた経験・スキルをどのように言語化するのか?や、市場価値をもとに、戦略的な転職活動を一緒に進めた内容を細かくまとめました。

転職後に感じた満足度や、ライフシフトラボの裏側まで詳しく解説しています。

② ジョブ型スキルで活かせるノウハウに変換する

自分にしかない市場価値を言語化した後、「ジョブ型スキルで活かせるノウハウ」に落とし込む必要があります。

終身雇用の時代は「〇〇部長」という肩書き(メンバーシップ型)で評価されましたが、現在求められるのは「〇〇という課題を解決できるノウハウ」です。

「あなただけのノウハウ」があれば、中小企業やベンチャー企業が直面する組織、財務、人事などの課題に対し、「即戦力の専門家」としての機会もあります。

ポイントは、
・あなたの得意領域は?
・お客さんは誰?
・どんな困り事を解決出来る?

という3点を考え抜くことです

実際には、下記のようなプロセスで「ノウハウへの変換」を行います。

ノウハウ変換へのステップ

① どんな課題をどう解決したか?をまとめる
② 汎用的な知識に抽象化する
③ 対象企業の具体的な悩みに沿ってアレンジする

何となく分かりましたが、具体的な例はありますか?

よくある50代の例も紹介しますね。

よくある具体例

経理部門管理職
→コスト構造改革と内部統制の専門性:中小企業の財務状況を分析し、未然に不正を防ぐためのリスク管理体制を最短で構築・運用可能

製造現場のライン長
→技術継承と製造プロセスの最適化:熟練工の技術を若手に伝えるOJT設計と、生産効率を10%改善するための現場視点のシステム提案が可能

これまでの経験を「誰にでも分かるように言語化する(形式知)」ことで、あなたの採用ニーズをグッと高めることができます。

高年収、高単価な顧問契約や業務委託も可能です。

③ ニーズの高い専門性で勝負する

50代がリストラ後に見落としがちな市場価値についても解説します。

よくある失敗例が、

・何でもやります!
・営業はどこにでも行きます!
・バックオフィスは全てできます!

という風に、ゼネラリスト(何でも屋)としてアピールしてしまうことです。

ジョブ型雇用が進む現代は、ゼネラリストよりも特定領域の課題を解決してくれるスペシャリストを求める企業が多いです

例えば、下記のような専門性の高い分野で勝負するのがおすすめです。

専門性が高く緊急性も高い穴場分野

・事業継承やM&A後の統合プロセス
・コンプライアンス強化の責任者
・高齢者向け施設のインフラ管理
・高度技術や技能の教育者

など

50代男性
50代男性

需要が高いのは分かりますが、私には経験がありません…

もっと誰にでもできそうな分野はある?

「専門性が高い=経験者が少ない」ので、これまでそうした希少経験を積んでこなかった人もいるはずです。

そこで、もう少し専門性を下げながらニーズの高い分野も紹介します。

誰でも挑戦しやすくニーズが高い分野

・介護、医療補助
・不動産、インフラ管理会社
・タクシードライバー、長距離バス運転手

など

ここまで、50代がリストラ後に見落としがちな市場価値について、どう発掘し、言語化し、転職活動に活かすのか?を解説しました。

50代リストラ後に高年収かつ安定した仕事に転職する4つの戦略

50代リストラ後に高年収かつ安定した仕事に転職する4つの戦略

続いて、50代でリストラにあってしまった後、転職を成功させる具体的な4つの戦略を紹介します。

闇雲に転職活動をするのではなく、自分の狙い所を定めてから応募する方が選考通過率が格段に上がります。

50代リストラ後
転職を成功させる4つの戦略

・ピンポイントの業務委託やプロ顧問
・中小、ベンチャー企業の経営課題解決を行う
・経験とITスキルを活かしたキャリアチェンジ
・新たな資格取得で安定した基盤を固める

それぞれを詳しく見ていきます。

① ピンポイントの業務委託やプロ顧問

50代でリストラされた後も高年収を維持しやすい「業務委託契約・プロ顧問」があります。

特定の企業に属さず、あなたの高度な専門ノウハウ(例:上場準備、新規事業立ち上げ、サプライチェーン再構築など)を、期間と業務範囲を限定して提供する契約です。

業務委託・プロ顧問のメリット

・高単価
・年齢が強みになる
・複数の収入源を確保できる

高時給を維持できますが、その分、難易度が高いです。

これまでの人脈経由で知り合いの会社を当たるか、プロ人材マッチングサービスを使うという方法が考えられます。

② 中小、ベンチャー企業の経営課題解決を行う

マネジメントや組織運営の経験は、中小・ベンチャー企業において高い市場価値があります。

中小・ベンチャー企業は成長途上にあり、「組織づくりのノウハウ」や「大企業との取引拡大に必要な体制」が不足しているからです。

例えば、下記のような例があります。

具体的な事例

・経理財務でCFO候補
・大手企業の新規開拓営業担当者
・評価制度や賃金体系を整える人事

いずれも難易度は高いですが、やりがいと年収維持が可能です。

中小企業の場合、若干の年収ダウンはあり得ますが、自分自身の役割を持って働けます。

③ 経験とITスキルを活かしたキャリアチェンジ

続いて、もう少しハードルを下げた選択肢を紹介します。

これまでの業務知識と「ITスキル」を融合させることで、新たなキャリアパスを開く戦略です。

50代男性
50代男性

ITスキルは、この先、必須なんですね…

例えば、最も需要が高いのは「DX推進人材」や「ブリッジSE」と呼ばれるポジションです。

DX推進人材は、企業のデジタル変革(DX)を主導する人材です。
既存の業務フローや組織の課題を深く理解し、IT技術(AI、クラウド、データ分析など)を使って、事業そのものを変革する戦略を立て実行します。

ブリッジSE(システムエンジニア)は、現場とIT技術者の橋渡しを行う人材です。
現場の「こういうことがしたい」という曖昧な要求を、開発側が理解できる具体的な仕様に落とし込み、プロジェクトを円滑に進めます。

いずれのポジションも、「IT」を使うことは必須なので、データ分析ツールやプロジェクト管理ツールなどの使用経験がない人は、新たに習得しなければいけません。

④ 新たな資格取得で安定した基盤を固める

最後に、比較的難易度の低い資格取得で、安定した働き口を確保する戦略があります。

医療・介護・不動産・経理などの分野は、景気変動の影響を受けにくいのでおすすめです。

年収600万円以上の仕事はなかなかありませんが、年収300万〜400万円であれば沢山の求人があります

おすすめの資格取得

・医療:医療事務資格、調剤薬局事務資格
介護:介護職員初任者研修
・経理:日商簿記検定3級
・不動産:管理組合への重要事項の説明などを行う専門家

中でもおすすめは、「介護」分野です。

人手不足が叫ばれている業界で、高齢者を介護する50代男性を多く採用されています。

介護は力仕事も多く、50代男性が活躍できる現場として注目されています。

そこまでの高年収を求めなければ、安定した介護の仕事を探すのがおすすめです。

▶︎年間80万人が利用するレバウェル介護

以上ここまで、50代がリストラ後に転職を成功させる具体的な4つの選択肢を紹介しました。

50代リストラ後
転職を成功させる4つの戦略

・ピンポイントの業務委託やプロ顧問
・中小、ベンチャー企業の経営課題解決を行う
・経験とITスキルを活かしたキャリアチェンジ
・新たな資格取得で安定した基盤を固める

50代でリストラ後の仕事で失敗しない思考法

50代でリストラ後の仕事で失敗しない思考法

ここまで、50代でリストラされた後の行動や、市場価値を言語化する方法、転職を成功させる4つの戦略を解説しました。

リストラされてしまったら「まず冷静になる」が大事ですが、リストラ後の仕事に就いた後も注意しなければいけません。

せっかく再就職できても、職場に馴染めず、すぐに離職してしまう人も多いからです。

再就職した後も、これ以上の離職を避けるために意識して欲しい考え方があります

失敗しない50代の思考法

・過去のプライドを捨て、新しい役割に徹する
・雇用形態に固執せずパラレルキャリアを目指す

それぞれを詳しく解説します。

過去のプライドを捨て、新しい役割に徹する

リストラ後の仕事に就いた後、失敗する最大の原因は「過去の成功体験や地位への固執」です。

新しい職場では、あなたが前職でどんな役職だったかは関係ありません。

新しい企業が期待しているのは、「今、組織の特定の課題を解決すること」という、シンプルな役割です。

50代男性
50代男性

これまでの課長や部長といった役職に捉われてはいけないんですね

リストラ後に受け入れがたい就業環境になってしまう時もあります。

例えば、「年下の上司」です。

50代になれば、20歳近く年下の上司になってしまうこともあります。

プライドに固執せず謙虚な姿勢で周囲の社員をサポートしなければいけません。

新しい役割に徹することで、組織はあなたを真の「即戦力」として認めてくれます。

雇用形態に固執せずパラレルキャリアを目指す

終身雇用が崩壊した現代において、正社員の座を勝ち取ったとしても、一つの会社に収入を依存する状態は大きなリスクです。

リストラを経験した50代だからこそ、「一つの仕事が失敗しても大丈夫」という思考は捨てるべきです。

例えば、下記のような方法があります。

パラレルキャリアを目指す方法

・収入源を分散させる
・兼業や副業を始める
・資産運用を開始する
・新たなスキル習得も並行して進める

など

自分の好きなことでパラレルキャリア

50代男性
50代男性

そもそも「パラレルキャリア」とは?

パラレルキャリアは、本業を持ちながら、第2のキャリアを築く働き方を指します。

リストラ後に再就職できたと言っても、再度、職を失ってしまうリスクがあります。

変化の激しい現代では、リスクをゼロにすることは限りなく難しいです。

であれば、本業をいつ失っても良いように、複業や兼業で準備を進めておく必要があります。

45歳からのキャリアに特化したライフシフトラボでは、「複業コース」があります。

複業を考えられるライフシフトラボ

ライフシフトラボ複業起業コース

複業起業コースの特徴は?

・複業デビュー率95%
・「行動ファースト」のマンツーマンプログラム
・複業へのビジネスコンサルティング
・マーケティングコンサルティングも可能
・これまでの経験から複業に挑戦出来る

複業デビュー率95%であり、卒業生の多くが自分が求める複業を実践されていました。

複業起業コースの体験談

・受講期間中に月収40万円の複業案件を獲得
・中小企業の「御用聞き」デビューに成功
・DX推進コンサルタントとして活動を開始できた

<50歳からのキャリアに特化>
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リストラから逆転に成功した50代に聞いた体験談

リストラから逆転に成功した50代に聞いた体験談

ここからは、実際にリストラされてしまった50代の体験談を紹介します。

調査概要

・調査方法:クラウドワークス、ランサーズによる体験談募集
・調査期間:2025年10月7日〜14日
・回答人数:6名(内掲載者2名)

56歳でリストラされた設計職が介護職で再就職

私は、自動車部品メーカーの設計部門で30年近く働いてきました。
いわゆるティア2と呼ばれるサプライヤーで、年収はピークで800万円。

高校生と大学生の子供もおり、「このまま定年まで」と信じて疑いませんでした。

それが、56歳のとき、会社の業績悪化による突然のリストラ通告です。

頭が真っ白になりました。
長年培った技術は、もう必要とされないのか、と。

再就職では、同じく自動車メーカーの設計として正社員にこだわりましたが、結果は惨敗でした。

電気自動車が開発される中、私が得意としてきたエンジン周りの部品は、あまりモデルチェンジが行われなくなっていたのです。

また、書類選考の壁は想像以上に厚く、「年齢」という見えない壁に阻まれました。

松浦さん
松浦さん

プライドはありましたが、それよりも「仕事がない」という事実が一番恐ろしかったです

年収は半分以下になっても、社会との繋がりと安定的な収入を確保することにしました

そう覚悟を決め、私が選んだのが、全くの異業種である介護職です。

まず、ハローワークで職業訓練を利用し、無料で「介護職員初任者研修」を取得しました。

そして、地域の特別養護老人ホームに未経験として就職。

年収は350万円と大幅に下がりましたが、失った自信と安心感を取り戻すために、必死で働きました。

驚いたのは、長年の経験が意外な形で活きたことです。

活かせた経験

介護現場では、利用者の小さな変化を見逃さない「冷静な観察力」や、ケアプランや記録を正確に記述する「体系的な整理力」が求められます。

設計図を読み解く集中力が、そのまま現場の業務効率や正確性に繋がったのです。

今、私は正社員として働きながら、より上位の介護福祉士の資格取得を目指しています。


年収は減りましたが、仕事がない恐怖から解放され、人から必要とされる真のやりがいを見つけられた気がします。

松浦さんは、設計職から介護職という異業界異業種での転職に成功されていました。

年収は約半分程度に下がってしまいましたが、やりがいのある仕事を見つけられたと喜んでいました。

リストラに遭った直後は、何もやる気が起きなかったとのことですが、心機一転、資格取得を頑張れば道は拓けるんですね。

年収こそ下がったものの、仕事のやりがい・安定性は担保されていますね

冷静に資格取得を優先したことで、安定した仕事に再就職できるんですね

Xにも、「リストラ後に介護職に来た人が多い」と投稿されている人がいました。

50代前半で介護に転職してくる人が多い


人手不足の介護・医療、不動産管理の事務職などは、比較的転職ハードルが低く、一定数の人が転職されていると推測されます。

年収は、半分程度に下がってしまいますが、収入ゼロよりかはマシです。

52歳総務課長がWeb系ベンチャーのバックオフィスに転職

私は52歳で、長年勤めていた医療機器メーカーで総務課長を務めていました。年収は750万円ほど。

しかし、組織再編に伴い、事実上の退職勧告(リストラ)を受けました。
突然のことで、目の前が真っ暗になりましたね。

当時の私の最大の不安は、「50代で一度職を失うと、次の仕事が見つからないのではないか」ということでした。

しかし、過去のネガティブな経験談を読み漁るのを止め、「転職活動に集中できる期間」を確保する戦略に切り替えました。

花田さん
花田さん

私は会社に対し、すぐに退職届を出すのではなく、退職日の調整と有給休暇の完全消化を徹底的に交渉しました

交渉した内容

① 退職日を遅らせる:転職活動が長期化することを見越し、最終的な退職日を半年後に設定してもらいました。


② 有給休暇を完全消化:最後の2ヶ月間は、残っていた有給休暇を使い切ることで、在籍しながらも実質的な転職活動の期間として確保しました。

結果として、私は離職期間をほとんど空けることなく、新しい転職先を見つけることに成功しました。

再就職先として選んだのは、これまでの経験とは全く異なるWebマーケティング会社のバックオフィス(管理部門)です。

総務、労務、法務といった私の経験を、急成長中の企業が求めていることを知りました。

課長という肩書きはなく、「組織の土台を固める専門家」として採用され、年収も750万円から680万円と、ほぼ維持できました。

あの時、感情的にならず、退職交渉を有利に進めて時間を買ったことが、50代の私にとって最大の成功要因でした。

花田さんのように、転職活動を現職期間中に集中して行う方法もあります。

生活費に余裕のある在職中に次の転職先を決めることで、リストラの金銭的な被害をほぼ無くして転職に成功されていました。

まとめ: 50代のリストラ後は”戦略的な行動”が必須

50代リストラ後の仕事を解説

さて、いかがでしたでしょうか。

ここまで、50代でリストラ後の仕事について解説しました。

年齢を理由に再就職の壁が高いのは事実ですが、「戦略的な行動」で年収を維持した再就職に成功した人も多いです。

最後に本記事の内容をまとめて終了します。

本記事のまとめ

・リストラされた後は「冷静さ」を取り戻すのが最優先
・50代のリストラは能力よりも企業の構造的な現象と言える
・職務経書書に記載しない無形資産を言語化できれば市場価値が高まる
プロ顧問, 中小ベンチャーの経営課題解決, ITスキルを使ったキャリアチェンジの成功者は多い
・50代でリストラ後は、プライドを捨て新しい役割に徹するのが大事

迷ったら『とにかく行動』です

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