こんにちは、kouです。(@Kou_Survive)
本ページに辿り着いた人は「海外転職を成功させる考え方を知りたい」や「海外転職を本気で検討している」という考えをお持ちの人だと思います。
日本と海外諸国では、転職に対する考え方が大きく異なります。ざっくりと「海外は転職が多い」というイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。

また、考え方の違いから入社後に様々な問題が発生するケースもあります。海外転職で失敗をしないためには「転職への考え方」を理解しておく必要があります。
この記事では、日本と海外の転職事情に関する対比をご紹介した上で、海外転職を本気で考えている人が抑えておくべきポイントを解説しています。
また、20代で海外転職に成功した筆者の実体験も含めてご紹介しています。早期に海外転職を実現したい方は、是非参考にしてみてください。
私の詳しい自己紹介は、以下をご覧ください。
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次
キャリアを構築する思考プロセスは日本でも海外でも同じ

「日本と海外の違い」があれば「共通点」もあります。まずは、共通点についてご紹介します。
キャリアを構築する思考プロセスに違いはありません。
キャリアに対する思考プロセスに違いはない
どのような思考プロセスなのかと言うと「As is To be」の考え方です。
目標に対して不足している点を洗い出し、補うような行動をすることです。
もちろん、海外では”そこまで深く考えてない人”もたくさん存在します。
しかし、キャリアアップを成功させる人や、突き抜けた結果を出す人は、目標を設定し、それに対する不足点を補うような行動計画を立てています。
その点は、日本でも同じです。
以下に「突き抜ける自己分析の方法」をまとめています。
理論解説だけでなく、実際に紙とペンを用意すれば、自己分析を進めることができます。
「まずはキャリアの基礎を知りたい」という方は是非、ご覧ください。
続いて「海外と日本の違い」について解説を進めていきます。
海外と日本では「当たり前の常識」が異なる

キャリアへの考え方は共通している部分がありますが「当たり前の常識」は異なる傾向にあります。
例えば、日本では会社内で昇進・昇格を目指す出世コースが存在することに対して、海外では、転職することで昇進・昇格を狙うケースが多いです。
実際に、海外では社内で昇進・昇格するよりも競合企業や同業企業の上のポジションに転職するケースが往々にして存在します。

海外では、転職を通じて昇進・昇格を果たす人が多い
また、他にも以下のような点で違いが見られます。
・転職回数の違い
・労働契約の考え方の違い
・給与交渉の違い
・会社と個人の関係の違い
私自身、海外転職をした後に感じたこともありますが「企業と労働者の関係」は、海外の国・地域によっても変化するので、事前に調べておく方が良いでしょう。
海外諸国と日本の「当たり前の違い」についても以下の記事に、詳しくまとめています。
実際に海外転職を検討している人は、当たり前の違いを理解しておきましょう。
続いて、日本での転職者の推移や考え方の変化についても見ていきましょう。
日本の転職意識も変わる傾向がある(転職者の推移)
かつての高度経済成長期の日本(1960~1990)は、終身雇用と年功序列が当たり前という社会でした。
経済成長を続ける国内では、とにかく長期勤務をすれば給料が増え出世もできる、という感覚値でした。
今となっては信じられませんが….(羨ましい)
しかし「失われた20年」と言われるほど日本経済の成長速度は鈍化しました。

参照:戦後日本経済史が教えてくれること
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/10474
終身雇用・年功序列で給与が上がる時代ではなくなった
2008年のリーマンショックでは、実質経済成長率はマイナスになり、日本経済の成長速度は確実に衰退してきています。
一つの会社で昇進・昇格という”出世コース”を狙う人よりも、転職・副業をして「自らの手でキャリアを構築する人」が増えています。
ここで、転職者の推移を見てみましょう。

参照:総務省「労働力調査」
https://www.stat.go.jp/data/roudou/topics/topi1230.html
転職者の推移は右肩上がりになっており、一昔前と比べると転職に対するハードルが低くなったと言えるでしょう。

転職に対するハードルは確実に低くなってきている
日本社会も、海外諸国と同じような「転職が当たり前」と言われる社会に近づきつつあります。
それでは、その理由について深く掘り下げ考察を深めていきます。
なぜ海外では「転職が当たり前」なのか

海外諸国で「転職が当たり前」と言われる理由は、大きく3つあります。
1.ジョブ型雇用が当たり前
2.仕事は幸せになるための”手段”でしかない
3.良い意味で割り切って考えている
それでは、詳しく見ていきます。
1. ジョブ型雇用が当たり前(大学から繋がっている)
日本企業に見られる採用手法は「メンバーシップ型雇用」と呼ばれます。
①出世コースと言われる総合職、②転勤の心配がない一般職、③高い技術を保有する専門職の3つのパターンがあります。
企業は、採用した人材をスキルや属性に応じて部署配置を行います。
基本的に、従業員は同企業内での昇格・昇進を目指しキャリアアップを行います。
一方で、海外諸国は「ジョブ型雇用」が一般的です。
ジョブ型雇用は、企業側があらかじめ必要な業務を策定し、その業務を遂行するために必要な人材を採用します。
例えば、プロジェクト単位での採用です。
プロジェクト単位で動くことが多い企業では、内容や予算に応じて、採用する人材を正社員にしたり外注したりするなど、採用手法を変えている企業も存在します。
海外諸国はジョブ型雇用が一般的である
海外では昇進・昇格は転職を通じて行われます。
企業内での昇進は実現できないから、一度転職して、その後ポジションが空いたタイミングでもう一度同じ会社に戻ってくる、というケースも存在する。
海外諸国では、係長から課長、課長から部長、部長から役員といった日本に存在する出世コースがあまり存在しません。

海外では、出世コースはあまり存在しない
また、海外諸国ではスキル・能力・経験が重視されます。この点は大学の違いにも顕著に現れています。
日本の大学は、幅広い分野を勉強することに主眼を置きます。
一方で、海外諸国(特に米国)の大学では、より専門的で実践的な内容を勉強します。
そして、専攻した科目に直結する仕事に就職します。
・マーケティング専攻→マーケティング担当者
・ITエンジニアリング専攻→ITエンジニアへ
・ホテル・経営学→リゾートホテルへ
・航空学→航空業界
・財政学/経済学→会計士、銀行へ
・政治学→ジャーナリスト、政府関係者
・マネジメント→企業経営者、生産管理者
・心理学→心理カウンセラー
・コンピュータサイエンス→システムエンジニア
上記のように、大学の専攻選びが、将来の職種に大きな影響を与えています。
海外の大学では、即戦力として活躍できる人材を育てていると捉えることもできます。
まとめると、海外諸国では業界を超えた転職はありますが、職種を変更することはあまりありません。
2. 仕事は自分と家族を幸せにするための”手段”という認識が強い
「人生観」のような話になりますが、日本と海外では、大きく異なる点があります。
例えば、日本は「会社が全て」という雰囲気が強く、家族やパートナーとの時間よりも仕事を優先する人が多い印象があります。
(率先して仕事を選んでいるかどうかは不明)
しかし、海外諸国では「会社よりも家族やパートナーが大事」という考えが強く、仕事よりも家族やパートナーとの時間を優先する人の方が多い傾向にあります。
(もちろん、責任感を持って仕事をする人もいます)
それに加えて、仕事をするのは「自分と家族を幸せにするため」と捉えている人が多くいるため、給与や福利厚生が良い(家から近い)などの理由で、簡単に転職を繰り返します。

仕事はあくまでも「家族やパートナー」のためと思っている人が多い
「ジョブ型雇用」として採用される前提があるため、より高いポジション、より高い給与で転職を繰り返す人が多くなるのでしょう。
ジョブ型雇用は転職が当たり前
3. 良い意味で割り切って考えている(どこに住むのかが1番ファーストにくる)
私自身の体験談ですが、日本で会社に所属していた時、極端に言えば「会社と運命を共にする」や「会社に全神経を集中させる」といった従業員の方が多い印象でした。
私の会社も、そこそこなホワイト企業でしたが、会社への貢献度が推し測られる文化がありました。
しかし、海外企業に転職してからは全く感じることはありませんでした。
「たまたま、この会社にいるだけ」という感覚値の人が多く「給与、福利厚生、会社規模が大きい会社があれば、すぐに転職するよ」という考えの人がたくさんいます。
(なんなら、そっち側がほとんど)

良い意味で、仕事を割り切って考えている人が多い!
中には「ビーチの近くに住みたいなー、よし、ビーチの近くで仕事を探そう」という人もいます。
「住む場所」の優先度が最も高く、仕事は二の次だと考えています。日本では、なかなか考えられない事ですよね。
海外転職を本気で検討している人が読んでいる記事をご紹介

海外転職において「情報」は非常に重要です。日本国内の転職に比べて圧倒的に情報量が少ないためです。
グローバル化が進む現代では、海外駐在や現地採用を通して、多くの日本人が海外転職をしていますが、まだまだ国内転職に比べれば数が少ないです。
以下に、海外転職を本気で志している人が読むべき記事をご紹介します。
以上になります。
本記事が、皆様の海外転職の役に立てば幸いです。
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