本記事に辿り着いた方は
「タイ転職の転職理由が不十分かも….?」
「“タイが好き”という転職理由は大丈夫…?」
という疑問をお持ちのはずだろう。
タイには、日系企業が約6000社(2022年3月時点)進出しており、英語ビジネスレベルではない若手、ジュニア層でも比較的海外転職を成功させやすい。
実際、筆者である私も20代でタイ転職を成功させ、現在はタイ在住だ。
現在は、転職エージェントとして、タイ日系企業の採用活動を支援・サポートをしている。現地法人社長や人事部長との会話を通して、タイ転職で成功する人と失敗する人を沢山見てきた。
そこで本記事では『タイ転職でよくあるNGな転職理由』と『採用担当者が見ているポイント』について解説していく。
・タイ転職でよくあるNGな転職理由
・「タイが好きなんです」が嫌われる理由
・タイ転職の面接官が見ているポイント
タイ転職を志す有志に届けば幸いだ。
目次
タイ転職でよくあるNGな転職理由

早速、タイ転職でよくあるNGな転職理由について見ていこう。
面接では必ず「転職理由」の質問をされる。明確な転職理由で、採用担当者を納得させなければオファーを得ることは難しい。
だが、転職活動における理由は、ほとんどが曖昧なものだろう。
私もそうだった。
「なんとなく環境を変えたい」
「なんとなく海外に挑戦したい」
「とりあえず転職してみたい」
上記のような理由がほとんどだろう。しかしながら、面接で上記のような発言をすれば一発で不合格だ。結果は、火を見るよりも明らかだろう。
また、海外転職、タイ転職では、特に顕著に現れる。
ほぼ90%以上の人が「なんとなく海外に挑戦したい」と思っているからだ。
では、具体的にタイ転職でのNGな転職理由を見ていこう。
NGなタイ転職理由 ① タイが好き

「タイが好き」転職マンは、本当に山ほどいる。
いや、むしろ殆どと言っても良い。
そして、面接で「タイが好きだからタイに転職したいです」と発言する。
せめて因数分解をして欲しい。何が好きで、なぜ好きになったのか、好きになってなぜ転職しようと思ったのか、などなど。
旅行でタイの良さを知った人は多いと思うが、旅行と仕事は全く違う。
採用面接官もその点はよく熟知している。
筆者の意見としては、基本的にオススメしない。
NGなタイ転職理由 ② タイによく行っていた

はい。
「タイによく行っていた」のは“観光”ですよね。
仕事と観光は違います。
「タイが好き」と同様に、タイに来ていたのであれば『なぜ転職を選んだのか?』『なぜ、そもそもタイによく行っていたのか?』
タイが好きな理由を少なくとも説明することが求められる。
理由を因数分解して貰えれなければ、全く伝わらない。
よくあるのが、
「タイ人の良さに惚れて、、、、」
「タイの文化が好きで、、、、」
「タイの食事がおいしくて、、、」
と言う。
だが、実際は以下のパターンが多い。
『タイ人との友達以上恋人未満の関係が楽しくて、、、』
『タイの夜遊び文化が大大大大好きで、、、、』
『タイ飯が安くて貯金できそう』
一端の採用担当者であれば、応募者の深層心理を読み取ることができるだろう。
で、あるならば、いっそ最初から正直にストレートに伝えてみるのもアリかもしれないが、、、、
筆者としては「タイによく行っていたのでタイに転職したいです」は間違ってもオススメしない。
NGなタイ転職理由 ③ とにかく海外に挑戦したい

最後に「とにかく海外に挑戦したい」という理由だ。
海外転職、タイ転職を志す人は、誰しもが海外への挑戦心を少なからず持ち合わせているだろう。
無論、筆者もそうだった。
採用面接官の立場になって考えてみて欲しい。
ズバリ、面接官は以下のような不安や疑問を思うことになるだろう。
・なんで海外に挑戦したいの?
・海外旅行気分を味わいたいだけ?
・飽きたらすぐ辞める?
面接官が見ているポイントについては、後ほど詳しく記述するが、大まかに上記のような不安や疑問が生じる。
「海外に挑戦したい」という人は腐るほどいるが、挑戦が続く人は少ない。
大抵の人は、2,3年で諦めて帰国するだろう。
では「海外に挑戦したい」という理由で転職活動をする場合、どのように転職理由を伝えるのが良いのだろうか。
正解はないが、以下のような項目を付け加えると良いだろう。
✔️ 海外へ挑戦する理由
✔️ 海外へ挑戦するきっかけとなった出来事
✔️ 海外での具体的な目標
上記の項目を追記すると良い。
中でも『具体的な目標』が決まっている人は限りなく少ない傾向にある。
とりあえず、目標を書き出してみることをオススメする。

海外に挑戦したい理由と目標を言語化することをオススメする
尚、筆者は『1時間で魂が熱狂するコーチングサービス』もしている。
「海外に挑戦したい理由が明確ではない」「海外での具体的な目標が見えない」などの悩みがあり、個別相談の時間が欲しい人はこちらからご連絡して欲しい。
タイ転職で面接官が見ているポイントとは?
では、続いて
タイ転職において、面接官が見ているポイントについて話を進める。
余談ではあるが、タイ転職の現地採用を希望する場合、そこまで枠が沢山ある訳ではない。
また、面接官も採用を専門にしている人事ではなく、現地法人社長や営業から成り上がった部長などが担当する。
中には「採用面接の経験が乏しい人」も一定数存在し、面接が初めてというケースも往々に存在する。
そんな中でタイ転職を成功させるには、面接官が見ているポイントに対して、的確な発言やアピールができるか、ということになる。
それでは、ポイントを見ていこう。
面接官が見ているポイント
① 短期離職のリスクがないか?

当然のポイントが「短期離職へのリスク」だ。
採用には採用費用と教育工数が必要になる。短期離職は企業の悩ましい種の一つだ。
特にタイ転職の場合、日本から渡航して来た人が短期で辞めることになれば、企業にとってはかなりの痛手になる。
タイの日系企業には、日本人が少ないからだ。
タイ現地採用を行うエージェントとして感じることは、現地採用者ほど転職回数が多い傾向にある。
日本国内では、転職は多くても2回まで、と言われることもある。転職に対して過敏に反応してしまうのが日系企業の性質とも言える。
タイ転職を志す場合は、長期での就業(具体的な年数を言うのも一つの手段)を希望する旨を伝えることをオススメする。
面接官が見ているポイント
② 気休めでタイ転職しようとしていないか?

タイ転職を希望する人の中には「のんびりしたタイでぬくぬくサラリーマンがしたい」という人もいるだろう。
仕事の選び方は人それぞれなので、決して否定しない。
しかしながら、面接官からすれば中途で採用する人は即戦力である。ぬくぬくサラリーマンを求めている求人は限りなく少ない。あっても極安月給だ。
のんびりとしたタイの雰囲気が好きな人もいるだろうが、転職の段階では口に出さない方が良いだろう。
繰り返しになるが、転職の明確な理由と具体的な目標だ。これをアピールするに限る。
面接官が見ているポイント
③ 語学力はあるか?学ぶ意志はあるか?

最後にタイ転職に限らず海外転職の場合「語学力」はあって損はしない。
特に英語力は必須とも言える。
また、タイ転職では、タイ語も判断基準に入る場合がある。日本在住者でタイ語能力のある人は限りなく少ないだろう。
企業側もタイ語に関しては、入社時の必須能力として扱っていない企業が多い。
重要なことは「学ぶ意思があるか」である。タイのローカル企業で働く場合、社内公用語はタイ語になる。その中でタイ語を学ぶ意欲がなければ致命的で仕事にならないだろう。
英語についも同じだ。学ぶ意欲のない人に海外転職、タイ転職は難しい。
英語力は努力で伸ばすことができる。
タイ転職を志している人はオンライン英会話で英語力を伸ばすことをオススメする。
筆者も、タイに転職する前から「ビズメイツ」というビジネス英会話に特化したオンライン英会話で英語力が落ちないようにしている。
「タイに転職してから英語を学ぼう」という人は正直甘いと思った方が良いだろう。今すぐ始めることをオススメします。
また、筆者が11ヶ月以上ビズメイツを活用して分かったオススメの使い方を以下にまとめた。
参考にして貰えると幸いである。
おわりに
「タイが好き」という理由だけでタイ転職を希望する者はたくさんいる。
どこで差別化を行い市場の中で優位性を保っていくか、という事だ。
特に具体的な目標は、言語化してから転職活動に励んでいただきたい。
筆者がオススメするタイ転職に活用できる転職エージェントを以下にまとめた。海外転職はエージェントをどう活用するかがポイントになる。是非、吟味しながら選んで欲しいと思う。
【東南アジア転職に強いエージェント5選】実際に使ってみたおすすめの転職エージェントをご紹介
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